撤退戦をコンテンツ化してみる
2018.08.25
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。おおまかに「セミリタイア」をテーマに、このブログを書いているのですが、たぶん僕自身が辞め方を迷ってるのですよ。実は僕よりも年長の同業者(Webデザイナー)の存在を知らないのです。どうやって最期を迎えていいものやら、さっぱりなのです。
僕調べでは、僕が最年長なのです
まず仕事上で、僕の周りに僕よりも年長の方が、希少なのですよ。50歳代の中盤で、Webデザイナーなどという、現場で手を動かす仕事をやっていますから、仕方ないっちゃあ仕方ないのですが、フリーの方なら従業員を雇われて経営者に なっておられたり、サラリーマンの方々ならば、役職がついて組織運営をされる方に軸足を移されるなどで、お目にかかる機会のない方々が多いんでしょうね。
特にWebデザイナーなんて職業は、僕が社会に出たときには存在してなかった職業なんです。同世代の方は、間違いなく他の仕事から移って来られた方なんですね。
僕は、自分よりも年長のWebデザイナーにあったことが1度もありません。その昔のWeb黎明期に買ってた雑誌に登場されていた「著名なWebデザイナー」としてもてはやされてい方々の中に、僕と同世代か少し年長の方がおられたことは知っていますが、今もご自分で手を動かしておられるのかどうかは、定かではありません。
40歳頃には「80歳になっても続けるぞ!」なんてことを言っていたのです。しかし、50歳代の、それも中盤にさしかかりますと、どうしても「職業人生の最期」を意識するのですよね。
しかし、先に述べたように、僕が一番の年長っぽいので、フリーランスのWebデザイナーの末路と言うやつを知らないのですよ。
だから「セミリタイヤ」って言ってみたり「リモートワークだ」とか「自己完結型の労働と分散する」みたいなことをずっと考え続けています。「続けよう」と「辞めよう」を行ったり来たりしつつ、その途中に「ユルもう」を見出したりしているのですね。
撤退戦に臨みたいのではありますが、やり方がわからないのです。どんな職業でも、フリーランスってそんなものかも知れないんですけどね。
フリーのWebデザイナーって、要る?
いろんなものがデジタル化されていて、Webやネットの重要性は高まってるんですよ、間違いなく。
それにともない、より高度な技術を求められながら、Webデザイナーという職業の必要性も増していると思います。
では「フリーランスのWebデザイナー」だと、どうでしょうかね?
すでに今、感じてるんですよ。求められるものが高度になりつつあるがゆえに「ひとりで全部」って難しくなりつつあるんですよね。僕の携わっている現場でも、必要に応じて分業が進みはじめてはいるのですが、これまで「ここはWebデザイナーにお任せ」って言ってた部分が、複数の高度専門家の業務に分散されたり、または評価・判断するための知識が多角化したりしていっている感じがしているのです。
最終的には「クライアント内部にWeb制作部門を開設」「SNS、Web広告、UXなどの領域を包括的にカバーできるプロダクションへの一括発注」みたいな方向にいくんじゃないでしょうかね?
近い将来「小規模な制作案件」だけが、フリーランスのWebデザイナーの漁場ってことになるように思うのです。
その「小規模な案件」に関しても、中小企業の「会社ホームページ」は、SNSで十分だったり、無料のブログサービスでそれを保管したりすることで、カバーできるでしょうし、シンプルなサイトであれば、Wixなどのプラットフォームを使う事で自作可能ですからね。
今は、工業高校で画像編集やらhtml、cssくらいは授業で触ってるはずですから、ワリとできちゃうもんだと思いますよ。
飲食店であれば「ぐるなび」や「食べログ」の方が、自前のサイトよりも重要度が高いでしょうしね。「自分のお店のホームページを」と言う前に、検索されやすいポータルサイトへの登録名なんですよね。飲食店自体がWebサイトを持つ必要ないんですよね。
実は、Webサイトの重要性って、下がってやしませんか? と思っているのです。
当然「フリーのWebデザイナー」の必要性も下がってくると思うのです。
もちろんそれは、フリーのWebデザイナーが「今のまま姿を変えなければ」ということなんでしょうけどね。
今すぐかどうかはわからないから「僕もフリーになりたいんすよね」という方に「やめといたら」とは言いにくいですけどね。なったらなったで、学べること多いですから。
できたばかりの職業が、あっという間になくなるって、ちょっと楽しい
Webデザイナーって職業、始まって20年くらいなんですよね。今「頑張ってWebデザイナーになるぞ!」ってる方々には悪いんですが、ちょっと面白がってるんです。
まあ、クリエイティブって技能はどんな職種にも欠かせないものですから、Webデザイナーになる学習はムダにはならないでしょうけどね。「プロダクションで○年、経験積んで、その後はフリーになる」みたいな計画は、ちょっとキツくなるかな? とは思います。
どっちにせよ、今後はWebデザイナーに限らず、どんな職業でも常に新しい技術と知識を身につけなきゃいけないし、どんなときでも変化に対応できなきゃならない。とくに今後はクリエイティブな考え方と、マーケティング的視点はどのような職業の人でも絶対に重要になると思うんですよね。
とりあえず、僕は「Webデザイナーという職業からの撤退戦」をあれやこれや悩みながら、このブログに記録していこうと思っています。
今のところ、僕がイメージしているのは「僕はこう考えた」「僕は行動した」っていう、単純な自分語りブログなんですが、はからずも「フリーのWebデザイナーという職業が消え去る時期とカブる」みたいな神の導きがあると、いろいろ面白くなってくれるんじゃないかな〜、などと、都合のいいことも考えています。
そんなに上手くいくわけはないんだけど、まるっきりの絵空事でもないような気がしてるんですよね。
まあ、Webデザイナーって職業がなくなるんじゃなくて、「フリーの」Webデザイナーが競争過多になって、生活キツくなるくらいのもんだと思いますけどね、もしかしたら、ちょっと姿を変えた「新しい職業」が登場する可能性もありますよね。
ほら、僕が社会人になったとき「Webデザイナー」なんて職業、なかったんですから。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。