リタイア? リタイヤ? どっち?
2018.11.28
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。このブログで何度「セミリタイア」という言葉を使ったか…。ひょんなことから「リタイヤ」という表記を目にしたのですよ。そういえば、こうも書くし特に違和感ないですよね。元は「retire」なんだから「リタイアが正しいんだろ?」と思うのですが…。
とりあえずググってみた
「retire」のどこにも「y」なんて入っていないのですから、「リタイヤに決まってるだろ!」とは思うのですが、こういう場合は、理屈じゃなくてググってみるに限るのですよ。
まずは、Googleにインデックスされてる数が多いほうが勝ち。
結果(※2018年11月28日現在)、
- リタイア:約 5,670,000 件
- リタイヤ:約 1,650,000 件
はい、「リタイア」の優勝!
しかも「リタイヤ」でググったときの検索順位1位は、
リタイヤ と リタイア は どちらが 正しいのでしょうか? まあ 途中棄権、… – Yahoo!知恵袋
って、僕の疑問に答えてる記事ですね。
ベストアンサーの人が
「リタイヤとリタイアはどちらが 正しいのか」
というご質問については、どちらが正しいか間違いかとは、言えない。しかし、大勢がどちらか一方を使うようになれば、そのほうが将来において正しい形となる、ということです。現時点において、すでにどちらかに傾きつつあるのでしたら、もう勝敗はついているのでしょう。私は、「リタイア」の方が生き残ると思います。理由は、類似の音の入った語で、「ヤ」ではなく「ア」のほうがここ数十年は多いようですから。
って書いちゃってて、なんだか解決しちゃってるっぽいですね。
「どちらが正しいか間違いかとは、言えない」んだって。
文科省はどうだ?
文部科学省のサイトに「外来語の表記:文部科学省」というページがあるのですよ。
外来語の表記・内閣告示第二号ってのが掲載されてますね。
『一般の社会生活において現代の国語を書き表すための「外来語の表記」のよりどころを、次のように定める。平成三年六月二十八日』なんだそうです。
興味のある方は、リンク先をご覧ください。
ここでは「リタイア vs リタイヤ」に関係しそうな箇所のみ引用します。
が、その前に、
前書き
1 この『外来語の表記』は,法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など,一般の社会生活において,現代の国語を書き表すための「外来語の表記」のよりどころを示すものである。
2 この『外来語の表記』は,科学,技術,芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。
3 この『外来語の表記』は,固有名詞など(例えば,人名,会社名,商品名等)でこれによりがたいものには及ぼさない。
4 この『外来語の表記』は,過去に行われた様々な表記(「付」参照)を否定しようとするものではない。
もともとが「よりどころを示す」ためだけの内閣告示であって、「これで決定!」って感じのニュアンスじゃないんですね。
で、「リタイア vs リタイヤ」に関係ありそうなのは、ここ。
4 イ列・エ列の音の次のアの音に当たるものは,原則として「ア」と書く。
〔例〕 グラビア ピアノ フェアプレー アジア(地) イタリア(地) ミネアポリス(地)
注1 「ヤ」と書く慣用のある場合は,それによる。
〔例〕 タイヤ ダイヤモンド ダイヤル ベニヤ板
注2 「ギリシャ」「ペルシャ」について「ギリシア」「ペルシア」と書く慣用もある。
なんとなく「リタイア」が原則に沿ってるっぽいですが、「リタイヤ」って書く慣用もあるっちゃありますからね。
「どっちでもいいけど、文章内、メディア内では統一したほうが、心地よい」くらいの感じでしょうかね。
試しに「リタイア リタイヤ」でぐぐってみた
約203,000件(※2018年11月28日現在)Googleにインデックスされているようです。
みんな気になってるんでしょうね…。
これまで、いろんな人が「リタイア?」「リタイヤ?」って調べて来たんでしょうね。で「どっちでもいい」って結果が出て、今の僕みたいにモヤモヤしてるんでしょうね。
そうそう。以前「フリーダイアル」でモメたことがありましたね。
このときは「フリーダイヤル」の勝ちでした。だって、NTTが「フリーダイヤル」って表記しちゃってるんですもん。
もういっこ、Google広告の「キーワード プランナー」で「リタイア リタイヤ」というキーワードで調べてみました。
キーワード プランナーとは、Googleが広告主向けに提供するキーワード候補や予想検索数を取得できるツールのことですね。利用するにはGoogleが広告のアカウントにログインする必要があります。
すると、月間平均検索ボリュームが100〜1000。
そこそこの方が、このキーワードで検索してるんですね。
結果。このブログ内では「リタイア」「セミリタイア」という表記を続けようと思っています。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。