ときどき、他人のことを書いてるように思えてくる
2019.05.10
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。最近、自分自身を傍観するような視座ができている気がするのですよ。自分が書いた古い文章を読み直して「これホントにオレが書いたの?」という違和感を持ったことが始まりなのですが、これも「ブログの効能」というべきなのでしょうかね?
まだ1年にも満たないのですが、それでもブログを書き続けていると、なんだか他人の事を書いているような錯覚に陥るのですよ。
概ね最近は「生産的な趣味」「セミリタイア」「二拠点生活」「人間関係の断捨離」などについて、考え続けているので、自然とそれにまつわる記事を投稿することが増えてくるのです。
それは50代半ばの僕が、だんだんと「老後」を意識しているからなのですよ。
しかも僕は20年以上フリーランスをしていますので、サラリーマンの方々のように、定年もないし退職金もありません。長い間、国民年金にしか加入していなかったので、公的年金も微々たるものなのですよ。
なので「フリーランスの老後」という、少し特殊な事情と向き合っています。
この年齢になってようやく「ちゃんとソフトランディングさせないとな」などと考え始めたのですよ。
あの人はどうやったらうまくできるのか?
当然「自分はどうやったら上手くいくのか?」と考え続けているし、少しずつ調整しながら行動していっています。そして、考えたこと、やったことをこうしてブログに記録し続けているのですが、ときどき「あの人はどうやれば上手くいくのか?」と、他人事のように考えてしまうことがあるのですよ。
なんとなく、10年後の自分をイメージしながら、10年前の自分に向かって文章を書いているようなつもりではいるのですが、ときどき今このブログ記事を書いている自分が、ただの傍観者のように思えてくる瞬間があるのです。
もしかすると、僕が長年デザイナーをしていることと関係しているのかもしれません。
「このクライアントのビジネスはどうすれば上手くいくのか」を考えるのが仕事ですからね。
以前『「フリーランスの老後」をプロジェクト化』という記事を書いたことがあるように、もしかすると、少し客観的な立ち位置を取ったほうが結果的に上手くいくのだという意識があるのかもしれません。
自分以外の誰かに喜んでもらうことが「仕事」ですからね。
僕は今「老後は、自分がやりたいようにやる生活を作りたい」と考えている最中なので、少々複雑です。
自分はどうしたいのか
人生の中で一番「生きたいように生きる」と強く思っている最中だと自覚しています。
ずっと「家族を喜ばせたい」とか「お世話になった人に恩返しを」「生活があるから」「好きな人の笑顔を見たいから」みたいな意識があったように思うのですよ。
もちろんそれは大なり小なりであって、最終的には「やりたいようにやる」とは思い続けていたのですが、俗にいう「定年間近」の年齢に差し掛かって急速に「生きたいように生きる」の占有率が高まってきているのですよ。フリーだから定年なんてないのに…。
おそらく、加齢による影響なんでしょうね。
もともと、フリーランスになるような人って自責的な人が多いと思うのですよ。
「自分の身の回りに起こることは、すべて自分に責任がある」と考える人ですね、僕はそうです。楽なのですよ。
自分を中心にして物事を考えられるし、自分でどうしようもなければ、あっさり諦めることもできますからね。
他責的に考えると、自分以外のところに力点が分散して、なんだか疲れるのです。
ざっくり言うと「自責的である方が、勝手に振る舞いやすいから楽」だということなのですよ。
それがさらに「自分はどうしたいのか」を突き詰めるフェーズに入ってきているのです。
これもブログの効能なのか…
自分史上最も身勝手なことを考え続けている今、その自分を傍観するような視座ができたことの理由のひとつが、こうしてブログを書いていることなのだろうと思います。
先日投稿した『「ま、いいか」で書き続けられるのが、匿名ブログ』を書きながら感じていたのですが、過去記事を読み直すと「オレ、こんなこと考えるヤツじゃないはずなのに」ということが多いのです。
数ヶ月の間に考え方が変わっていることもあれば、着想の仕方や思考のルートの違いで異なる結論に至ることもあるので、とくに過去との矛盾が悪いことだとは思いませんが、ちょっと気になりますよね。
中には「あれ、オレこんなこと考えたことないはずなんだけど…」ということが書いてあったりもします。
たぶん、その頃に見た、読んだ、聞いた何かに影響されてるんでしょうね。「これ、オレのオリジナルじゃないな」という文章や言い回しが見つかるのも、なかなかこっ恥ずかしいものなのですよ。
自分自身ではずっと同じ立ち位置で、自分を中心に物事を考え続けているつもりでしたが、ワリと他者の影響を受けながら、少しずつ軸をずらしてきていることに気がつくのですよ。
決して連続していなかったりもするのです。
そういうことに気がつくと、今こうして文章を書きながらも「これって、本当にオレが考えてることなのかな?」「何かの影響を受けてこんなこと考えてるんじゃないか? それってなんだっけな」みたいな感覚に陥ったりもするのです。
いいことなのか? 悪いことなのか? は、わかりません。
まだまだ、ブログを書くという行為の練度が低いのかもしれません。
匿名ブログであることが関係しているのかどうかも、わかりません。
それでも淡々と「フリーランスの老後。ソフトランディング」について考え続け、いろいろとやり続け、そして記録し続けることを続けていこうと思っています。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。