萩に帰っても「こんなステキなアイデアが…」とか、ないよ
2018.09.05
最終更新日:2020年07月29日
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。ずっと「セミリタイアしたい」「田舎暮らししたい」「地方移住したい」と騒ぎながら、自分が考えていること、行動しつつあることを記録しているのですが、ふと気づくと、東京を離れることばかりに気が行って「なぜ萩なのか」という視点を失ってますね。
「僕が萩に帰りたい」のです
僕が萩に帰ってセミリタイアをする計画なんて、僕だけが望んでいるものなのであって、他の人は誰もそんなことは気にもしていないのです。
せいぜい家族が「まぁ…同意」くらいのものでしょう。
東京の知り合いは「そっか、なかなか会えなくなるか」とかいいますが、そんなに「毎月会ってる」なんて人いないし、仕事関係の知り合いなんか、すでにメールとチャットワークでしかつながってないので、ぼくがどこにいようが関係ないのですね。
そうそう、今使ってるMacの調子が悪いのですよ。来週の土曜日にApple Store 銀座のGenius Barを予約したんです。自宅から、ドアツードアで20分くらい。電車に乗ってる時間はたぶん10分くらいじゃないかな? 乗り換えあるけど。
「萩に移ったら、Macの点検&修理、郵送になっちゃうんだな、不便だな…」ってところに気づいてるところです。
最寄りの正規代理店探したら、福岡と広島だって…。手で持って修理に行こうとしたら、車か新幹線じゃん、と。
とにかく「萩に帰りたい」と騒いでいるのは僕自身なのですが、「そもそも何で『萩』なんだ? 東京を離れるための方便として使ってるだけなんじゃないのか?」と、ちょっとメンドくさいことを考え始めているのです。
生まれた街だからなんですけどね
このブログ全記事を『生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。』って締めているように、そもそも萩に移住することが目的化されてるんですよね。
生まれた街だし、知り合いもいるし、なによりも「親の介護」「実家のメンテナンス」みたいな問題にも対応しなければならないのです。他に選択肢を作って比較して決めたわけじゃないんですよね。
具体的なプランにはなりませんが「ちょうどいい地方都市・福岡」とか「海、空、リゾート・沖縄」とかもチラっとアタマはよぎりましたよね。「北海道」やら「セブ」「プーケット」「マラッカ」みたいな海外のユルそうな街も含めて。
他にも「館山」「熱海」みたいな「東京に至近の田舎」みたいなのにも興味をもちましたし、suumoで不動産を検索して、いろいろ妄想したりもしていました。
でも、なんだかんだで「生まれた街」が一番という結論に至るんですよね。決して避けられない「両親」「実家」の問題に対応するという、消極的なポイントが大きいんですけどね。
冒頭で述べた「なぜ萩なのか」の積極的なポイントに関しては、これからずっと探し続けなかればならない課題なのです。
「地域創生」ってのにも興味あるんです
僕、すでに余所ものなんですよ。街を出て30年以上経ってますからね。大人になってからはじめての萩暮らしに臨もうとしているのです。
日本国内で「なにが『余所もの』だ? 表現が過剰なんじゃないか?」とも思うのですが、どうも「都市生活者は、地方生活者よりも優れていて、なにかを与える立場だ」みたいなことを考えがちなんじゃないですかね? そんなワケないんですけどね。でも、自分がそうなることを前もって戒めておきたいのです。
例えば、大企業を退職して、中小企業に転職した人みたいな感じなんでしょうかね? 僕フリーランスなので、そんな経験ありませんから、完全な妄想なんですけどね。
大企業出身者が、転職先の中小企業で「ウチではこうして解決してましたよ」みたいな発言してたら、誰にも相手にされませんよね。
「あなたの『ウチ』って、今はここだろ」とか「その『ここ』ではどう解決するのか、って話なんだよ」とか、そんなことになるんだろうと思いますね。
僕は「地域創生」っての、ちょっとカジッてみたいんですよ。興味あるんです。だからこそ、デカい顔したくないんですね。
まずは、僕がその街のルールでなんらかの成果を上げないと、存在感を得ないと、何も始まらないと思っているのです。
そういう工程を経ずに地元の人々に相手にされなかったからと言って「やっぱり田舎の人は考え方が遅れてる」みたいな態度には絶対になりたくないのです。
むしろ田舎の人って、他の誰よりも地域のことを考え、活動し、実績も残してきてるのですね。昔からずっとです。
その街なりの経済や、シビックプライドに寄与し続けてるのですよね。
僕が東京から萩に帰って「こんなのやってみりゃいいじゃん」なんて言ったとしても、僕ごときが思いつくアイデアなんて、もう何万人もの人々が口にしてきたようなことに過ぎないのだと思います。「もうやった」「誰々も言ってた」みたいなことしか言えないと思うのですよね。
「その上で今こうなってる。これをなんとなしたい」に対応できるすべを僕が持っているなんて到底思えないのです。
街に敬意をもちながら、やるべきことをやるしかないですよね
まず僕は、よき納税者であり、よき消費者として受け入れられることが第一だろうと思っています。
東京で請けている案件から得た収入の中から、納税する。その中の一部は市民税になりますね。
定期的に市内の客単価の高い飲食店を利用する、市内の不動産を取得する。などなど、可能な限りではありますが、ちょっと高額な消費をするように心がけたいと思っているのです。
このブログもそうなのです。「セミリタイア」「萩市+移住」などのキーワードで流入してくれた方が、「山口県萩市でセミリタイア、ありだな」と思ってくれれば嬉しいし。
僕と同じように萩を出て、都市で生活している人が「引退後は萩に戻って生活したいな」と着想してくれると、運用し甲斐があるというものです。
僕がこのブログで収益を上げていたら「ヨシ自分もブログ書いて、年金の足しにするぞ」などと思ってくれると、もっと嬉しいのです。
決して、ネットでググり当てたような、他地域の成功事例や、聞きかじった小手先のアイデアを披歴することではないと考えるのです。
まずは、街中歩き回って、いわば路上教習からはじめなければならないのですね。僕、萩市民として仮免からはじめることになるんです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。