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二拠点生活に向いてる仕事

2019.02.09

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「二拠点生活」とか「デュアルライフ」という言葉を見聞きすることが増えてきてますよね。僕も、東京と山口県萩市を行ったり来たりしながら暮らしてるのですが「職業や働き方によって実現可能性は変わってくるよね」ということを考えてみようと思います。

ふたつの拠点、どちらにいても

僕は、二拠点生活をはじめて、まだ半年程度なのですが、現時点ですでにちょっとした効能を感じているのですよ。
東京という都市と、山口県萩市という田舎。両方とも今までとは違った感覚が芽生えてくるのです。

これまでずっと居住していた東京の利便性を始めとする様々なメリットを再認識しますし、ずっと帰省先であり故郷と考えていた萩市が再び「生活の場」となり、そこで起こるできごとにほんの少し敏感になるのです。

なによりも、自分の中に今までとは違った感覚が芽生えてきたことが嬉しかったりするのですよ。

反面。仕事に関しては、東京にいても萩にいても目の前の環境はほぼ変わりません。
細かいことを言い出せば「wi-fiのスピードが違う」とか「東京には予備のマシンがある」とか、机の広さ、トイレとの距離、椅子のクオリティ、コンセントの数…、キリがありませんが、大まかな部分では何も変わらないのです。

それはおそらく僕の仕事内容が、

  1. 対面ミーティングに出席しない
  2. 個人作業で進行できる
  3. デジタルデータの受け渡しで完結する

という条件を満たしているからだと思うのですよ。

僕は、フリーランスのWebデザイナーです。おそらく、二拠点生活に向いている職業だし働き方だと感じています。

どのような仕事の請け方をしているのかによっても異なりますが、僕の場合、調整の必要なポイントは(1)の「対面ミーティングへの出席」でした。
「定例会」や「打ち合わせ」の多い座組なのですよ。

これに関しては「ディレクターを立てて、その彼に出席してもらうこと」で解決しました。
もともと「二拠点生活を目指して」というワケではなく「快適な働き方」を目指してのトライアルだったのですが、思いの外上手く機能したので継続しているし、結果「二拠点生活」の実行にも寄与してくれているのです。

たとえば「ライター」「エンジニア」などの方々も同様だと思うのですよ。
複数の拠点で、まったく同じことができることが、まず「二拠点生活に向いてる仕事」と言えるのではないでしょうか。

それぞれの拠点で別の仕事をするのもアリかもですね

前項で「帰省先であり故郷と考えていた萩市が再び『生活の場』となり、そこで起こるできごとにほんの少し敏感になる」と書きましたが、ちょっと地域創生に関する興味も芽生えてきているのですよ。
(参考:地域創生に強い関心があります。けれど……

僕自身がなんとなく「将来的に萩市に完全移住することになるんだろうな」と感じているし、そういう希望も持っているからなのでしょうが、二拠点生活をしている今「萩にいる時には、萩にいなければできないことを仕事にしたい」と思い始めているのですよ。

逆に東京にいるときには「今、一緒に仕事をやってる仲間たちと、もう少しコミュニケーションを増やしてもいいかな?」とも思い始めているのです。
こっちは「ちょっと飲み会増やすかな」くらいのもんですけどね。

二拠点生活をはじめる前から、うっすらと「萩市でしかできない仕事もはじめてみたいな」などとは思っていたのですが、実際に行き来するようになってから、ちょっとずつ輪郭がくっきりし始めているような感じがしています。
(参考:ローカルメディアについて考えてみる

なんとなく、僕の視点で切り取る「名所紹介サイト」とか「古民家を買って住みながらリノベーションして、最後には賃貸物件として運用するストーリー」などなど、いろいろ妄想しつつ、手を動かしてサイトのモックアップを作ったりしています。

僕が生業としているWebデザイナーという仕事は、PC上ですべてが完結するがゆえに、二拠点生活に向いていると言えるのですが、非IT系の作業を新しく始められそうな感触も持ちはじめているのです。
最終的にはWebサイトのコンテンツに落とし込むんですけどね。

サラリーマンの方も「二拠点生活」いいかもですよ

僕は自分がフリーランスなので、ここまでフリーランスの人にしかできないようなことばかりを書いてきましたが、サラリーマンの方にとっても「二拠点生活」は可能だと思うのです。

こういう僕も最初に思いついたのは「週末田舎暮らし」だったのですよ。
僕の場合は、両親が高齢であることもあったり、実家の心配をしなければなならかったことから、飛行機でか移動できない「山口県萩市」を選んだのですが、東京で仕事をしながら、都心まで電車で2時間程度の田舎に古い家を購入して「週末はそこをリノベーションしながら過ごしたい」「庭とかも欲しい」などと考えていたのですよ。

サラリーマンの方でも、これなら可能性ありますよね。
金曜日は、就業後、直接セカンドハウスに向かう。月曜日はセカンドハウスから出勤。という生活をすると、週のうち4日は東京(都市部)に泊まって、3日は田舎に泊まることになりますから、だいたい半々で生活することができるはずなのですよ。

僕の友人にも、長野県に家と畑を借りていて、休日に移動して農作物を作っているヤツがいます。
どうやら今は、売買物件を探しているもようです。

正直なことを言うと、つい10年くらい前まで「田舎で暮らしたい」「地方にセカンドハウス持ちたい」というオッサン・オバサンをバカにしていました。
こういう気持ちになるのも加齢による作用なのかもですよ。

僕の場合「土が恋しい」でも「喧騒から離れたい」みたいなことでもなさそうなのですよ。たぶん、農業とかやらないし、東京で住みながらも、それほど喧騒を感じる生活はしていないのですよ。

僕は定期的に「群れから離れる」みたいな記事を書いているのですが、そういうのと関係しているような気がしているのです。

参考:

こうしてこのブログで、いろんなことをテーマにしながら、思いついたことをテキトーに書いているのですが、あとから読み直すと「いろんなことが繋がってるな」と再認識することが多くなってきているのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。