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東京と田舎の二拠点生活。ずっと続ける?

2019.05.14

こんにちは、萩ドットライフ()です。

山口県萩市に移住することを前提に、東京との二拠点生活を始め、その行動を記録していくために立ち上げたのがこのブログなのですよ。なので、以前書いた記事と似たようなことを繰り返すかもしれませんが、定期的に考え方をまとめておきます。

二拠点生活をはじめて、まだ1年経っていないけど…

僕は現在、東京と田舎(山口県萩市)を行ったり来たりの「二拠点生活」をしています。
2018年9月から行き来を始め、概ね「月のうち2週間を萩市で暮らす。残りは東京」と決めています。

ただ、なかなか思い通りにはいかず、萩の作業場を整備しようと、工事を依頼したらしばらく予定が立たず、思うようにスケジュールが組めなかったり、確定申告や決算の時期は、すべての書類を置いてある東京の作業場にいたほうが便利だったりして、必ずしも「毎月」というわけにはいっていません。

半年前くらいに「デュアラー」というワードが若干バズってましたね。
世間的にそれほど、大きなインパクトを与えたわけではないのですが、二拠点生活をしている身としては「みんな同じようなことを考えてるんだな」と思ったことを覚えています。
このブログでも「二拠点生活をする人のことを「デュアラー」と呼ぶらしい」という記事を書きました。

二拠点生活をする理由って、人それぞれだとは思うのですよ。

僕の場合は今、人生の転換期を迎えていて、「ラクな方へ」「ユルい方へ」向かっているのですよ。
仕事の強度と生活のコストを下げつつ、職業人でいられる期間を伸ばそうとしているのです。
その上、両親が高齢のために気がかりだったり(萩市は僕が生まれた街。両親の住む街なのです)、「人生の一時期を、自分だけで使える広い空間で過ごしたいな」と思っているのです。

そのために「いずれは田舎(萩市)に完全移住」を前提として、二拠点生活を始めてみたところなのです。

僕は1年以上前から二拠点生活することを意識して、業務の完全リモート化を進めてきました。

参考:

また、新規案件の受注を停止して「セミリタイア」生活に入っています。仕事量もコミュニケーションの頻度も極端に減っているのです。

5年くらい前の、仕事を詰められるだけ詰めて「ハイスコア(収益)狙いこそが正義」と考えていた時期には「二拠点生活」なんて考えたことがありませんでしたから、それなりに計画と準備が必要な行動だったのです。

現時点で感じているのは、

  • 周辺環境の変化は割とメンタルに影響ある
  • 作業環境を整えれば、東京と何も変わらない

ということです。

東京と田舎、それぞれの違い

現時点で、本拠地は東京です。
住民票も会社の登記も東京だし、生活に必要なすべてのものは東京に置いてあるのです。
萩市の作業場には、必要なものだけをバッグに詰めて移動します。置きっぱなしになっているのは、wi-fiルータと若干の小物と衣類くらいのものです。

東京の作業場は自宅の一室、萩の作業場は実家の一室なので、双方ともに賃料は発生していませんん。
二拠点生活をすることによる負担は、交通費くらいのものですね。
航空券とリムジンバス(東京)、乗合タクシー(山口)を合算して、3万円程度のものでしょうか。

僕は東京でも萩でも、平日はずっとPCの前で過ごしています。セミリタイア中とはいえ、まだ「セミ」の部分の仕事が残っているのですよ。
「外出中に作業依頼や問い合せがきたらどうしよう?」と気になる質(たち)なので、あまり自由にはなっていないのです。
前述の通り「作業環境を整えれば、東京と何も変わらない」のです。

それでも、習慣にしている朝のランニング時や、作業場の窓から見える風景。たまに出かける街並みなど、環境の違いは心理的に大きな影響をおよぼしてくれます。
なんとなく、ゆるまるのですよ。

もちろん、利便性は東京に敵うはずもありません。特に東京の作業場は江東区の清澄白河駅から徒歩3分のところにあります。
周辺にはコンビニもスーパーもありますし、地下鉄半蔵門線2駅で「三越前」駅。日本橋ですね。
とても便利なところなのですよ。
メインクライアントは大手町にありますから、ドア・ツー・ドアで20分。打ち合わせや定例会に頻繁に赴いていた頃にはとても快適でした。

それでも今は、街を歩けば空き家や、荒れ果てた空き地が目に付き、平日の昼間に見かけるのは老人ばかりの田舎にいるときのほうが気が休まるのです。

当面の結論は「田舎への完全移住」

「2020東京オリンピックを境に、萩市に完全移住しよう」と考えています。タイミングに理由はありません、なんとなくの節目として捉えているだけです。
「残りの人生はずっと萩市民として過ごそう」とは思っていません。

前述の「人生の一時期を、自分だけで使える広い空間で過ごしたいな」を実現したいのですよ。

僕の年齢が今、50台半ばです。20年後、後期高齢者になるころには、心身ともに動けなくなっていると思うのです。その頃にはまた東京で暮らすのが便利でいいようにも考えています。

それまでの20年間を田舎で過ごそうと思っているのです。
以前「古民家再生をDIYでやりたい[思いついてることを記録する]」という記事を投稿したことがあるように、田舎に移住しないとできないことをやりたかったりするのです。

これまで僕がやってきたこと、例えば「フリーランスのデザイナーになる」なんてことは、都市部でしかできなかったことだと思うのです。「田舎でもその気になれば…」とも思いますが、ネットもクラウドソーシングもなかった四半世紀前、都市部のほうが圧倒的に有利だったことは間違いありません。

今度は「田舎でしかできないこと」「田舎のほうが圧倒的に有利なこと」をやりながら暮らしてみたいのです。
たとえば、毎日自宅で電動工具を使いながら何かを作るとか、庭で野菜を育てたり、野生動物対策をしたりなどは、都市部で実現するのは困難なのです。
ドローンを飛ばす練習もしたいし、映像コンテンツも作りたいのですよ。

とりあえず、20年1本勝負で「田舎暮らし」をしてみようと思っています。
今使ってる「萩の作業場」は、ずっと使い続けられるはずなのです。そこから車で30分程度の農林漁村で古くて安い家を購入して、萩市内での「二拠点生活」もいいかな? とも考えているのですが、このへんは流動的です。

おそらく、行き当たりばったりで、いろんなことを試みるような気がしています。
当然、後悔するようなことも多いと思いますが、すべてこのブログに記録し続けようと思っています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。