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田舎に移住しようと思っている理由

2019.07.07

最終更新日:2020年07月29日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

職業と居住地って、つねに「今の自分にとってのベスト」を探し続けるものだと思うのですよ。僕は今、職業を変えようとしているし、田舎に移住しようとしています。理由は「これから数年間の僕の人生にとって、好ましい行動」だと感じるからなのです。

二拠点生活を続けてみて

東京と山口県萩市の二拠点生活をしています。まだ1年は経過していませんが、だんだんと、萩市にいるときの「旅行者感」がなくなって来ている感じです。

二拠点生活を始めた当初から「そのうち萩市に完全移住を」という意思をもっていました。

  • 二拠点生活という生活スタイルを体験してみたい
  • 自分に萩市での生活ができるかどうか試してみたい

という、二つの意図があってこの生活をはじめてみたのですが、なんとなく「問題なさそう」で決着しています。

山口県萩市は、もともと僕の故郷なのですよ。
なので、今のところ距離は取っていますが、同級生コミュニティはあるし、街なかで行われる行事も自分ごととして捉えることがでるのです。

今「萩の作業場」と呼んでいる古い家の管理責任もあるし、年老いた両親もいますので、いろいろと総合した結果「山口県萩市への移住がベスト」という結論に至っています。

僕はサラリーマンではないのです。もう20年以上もフリーランスのデザイナーをしています。
したがって、仕事上のコミュニティがそれほど生活と一体化しているわけではないのですよ。仕事上の共通点とか熱量とか意識で、なんとなく繋がってる人が多いので、仕事上の関わりがなくなったら、それほど「会いたい」とも思わなかったりするのです。

なので今、東京にいるのか、萩にいるのか、仕事関係者の誰にも告げていません。
最初の頃は「明日、移動日です。メールやメッセージ、即応できないかも」とか共有してたんですけどね。

娯楽に関しても、それほど都市と地方の差を感じていません。おそらくその多くが、ネット上で完結するようになってるからですね。
せいぜい、飲食店などお店の種類と量が圧倒的に異なるくらいでしょうか。
でも、いつも夜中にお店を探して歩き回ってるわけではないので、人口5万人程度の萩市でも、とくにダメージは感じません。

唯一「こりゃ大変だな」と感じるのが、日常の買い物でしょうかね。
おそらく車を運転することで解決するんでしょうね。
後述しますが「車に乗る生活」を楽しもうと思っていますので、特に大きな問題ではありません。

特に「田舎はこんなに素晴らしい」「都会よりもこんなに優れている」などと言う気はないのですよ。

  • 「田舎でも、十分暮らせるよ」
  • 「視界が変わるだけでも意識が変わるよ」
  • 「人生の一時期を田舎でくらしてみること、アリだと思う」

くらいの感じで、田舎への移住を決断しているのです。

身体を動かす趣味と出会うにはいいかもね

ちょうど今が、人生の転換期なのですよ。
ずっと自分の生活を支えてくれた、デザイナーという職業を辞めてみようと思っているし、長期休暇を含んだ長いセミリタイア生活を始めたばかりなのです。

当然「住環境も変えたいな」と思い始めますよね。

僕は現在50代半ばです。
いかにもオッサンが食指を動かしそうな趣味に興味を持ち始めているのですよ。
以前「古民家再生をDIYでやりたい[思いついてることを記録する]」という記事を書いたまま「思いついてることを記録する」シリーズは放置中なのですが、このDIY以外にも、

  • 農業的なことやりたい
  • ドローン飛ばして動画撮りたい
  • 動画編集上手になりたい
  • 金属加工やりたい

などなど、広大な空間や、作業小屋、騒音出しても大丈夫な土地を要することに興味をもっているのです。

軽トラに乗って、ホームセンターに通うような生活をしたいのですよ。

以前「50代にして自動車免許を取るつもりです」という記事を書いたように、僕は今、自動車の運転免許を持っていません。
ずっと東京で暮らすつもりだったし、高いものを欲しがる自分への戒めもあって、更新しなかったのです。

それが今、車でホームセンターを巡り、車で日常の用事を済ませ、車で撮影ポイントや快適な作業場を探す生活をしたいと思っているのです。

クライアントワークとしてのデザイナーは辞めますが、ずっとデザイナーっぽい感じのことを趣味にしているオッサンになろうとしているのです。
(参考:デザイナーは引退しても、デザインは続けるよ

これまでのデザイナー業務に加えて、自分の身体を動かす作業を付加したいのですよ。
そのために、クライアントワークを辞めるのです。ずっと? いったん? たぶん、ずっとだろうと思います。
それが、収益になるか、ならないかは次のフェーズですね。

職業と同じく、居住地も

以前投稿した「これからは、人生を職業名で考えない」で書いたように、人生100年時代(=職業人生50年時代)、ずっとひとつの職業で通す必要はなかろうと思っているのです。

だから「ちょっと、デザイナー終わってみるか」「次の何かを探そう」と思っている時期なのですが、居住地にしても同様なのですよ。
「もうそろそろ、東京はいいか」「田舎生活してみよう」と思っている最中なのです。

なので、決して山口県萩市が「終の棲家」「最終地点」だとは思っていないのですよ。

むしろ、つねに「次に移る場所」をイメージしながら萩での暮らしを楽しみたいと思っているのです。

また、東京に帰るかもしれないし、萩市内で移動するかもしれない。萩に作業場を残しながら、車で移動できる都市にも拠点を作りたくなるかもしれない。

職業も居住地も、生涯キープできるベストなんて、あるわけないのですよ。
自分も、周囲も、環境も、社会も、グルグルと変わっていきますから、常にアップデートできる状態にしていないとダメなんですよね。

「これが転職だ」「この街が一番」という考え方を「ん? もしかして思考停止してないか?」と疑うことをし続けたいのですよ。
違和感があったら、簡単に足の踏み変えくらいはできるようにしておきたいのです。

そういう意味では、東京のマンション、購入しちゃったことを「早まった!」とも思いますが、賃貸に出すことで収益化でき、田舎への移住をサポートしてくれますので「塞翁が馬」だと思うことにしています。

かつ、萩に移住しても、好きなようにセルフリノベーションできる基地を作りたいので、安い古家を購入するつもりなのですよ。
僕、たぶん不動産の購入、好きです。高いから、たくさんは買えないけど、田舎だとそのハードルも下がりますよね。

僕たぶん「賃貸派 vs 分譲派」で言うと、賃貸派なのですよ。
他人に聞かれたら「環境の変化に対応しやすい賃貸のほうがいいよ」って言うと思います。

人間、えてしてそういうものですよね。

「会社辞めたい」「フリーになりたい」っていう人に対しても同様なのです。
(参考:フリーランスになりたいと言ってくる人には「やめとけ」と答えます

◆ ◆ ◆

投稿後に過去記事を検索してみたところ、以前にも似たようなタイトルの記事を書いていました…。
田舎に移住しようと思う5つの理由
内容や考えてることは、かなり違っているのでご容赦を。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。