古民家を買いたい。その意味
2019.10.26
最終更新日:2019年11月06日
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。ブログ内で頻繁に表明している「古民家を買いたい」「セルフリノベーションをしながら暮らしたい」について、さらに関心が高まりつつあります。考え方や生活環境を総チェック&大規模補修するフェーズにいる、今の自分と同義性を感じているのですよ。
DIY系のYouTube動画を見漁る毎日
近々、生まれた街・山口県萩市に完全移住して、車で10分くらいの山間部に古民家を買って、そこに住みながらセルフリノベーションをしながら生活したい、そしてその様子をコンテンツ化して、YouTubeやブログで発信したい。
などと考えているのです。
以前にも「古民家再生をDIYでやりたい[思いついてることを記録する]」という記事を投稿していますが、今のところこれが地方移住のモチベーションの芯ですね。
そこから派生して、家庭菜園やってみたかったり、有害鳥獣捕獲にも興味があったり、プチアウトドア環境欲しかったり、ドローン飛ばす練習したかったり、いろんな「やりたい」を思いついているのですが、まずは田舎に基地が欲しいのです。
僕は20年以上、フリーランスのWebデザイナーをしていましたが、先日引退して無職になりました。
以降、労働には携わらない「職業人としての引退」をしたわけではなく、50代半ばの今から、20年か25年程度先までを「セミリタイア期」と決めて、休んだりユルい職業を構築したりしながら過ごして行こうと思っていますので、その一場面としての「今、無職」なのです。
(参考:「無職」って言っちゃうとウソになる。でも言いたいのです)
朝は、4時台もしくは5時台に起床します。
オッサンだからということもありますが、デザイナー時代の最後のほう、朝型の生活が何かと効率がよかったので、その頃の習慣がまだ残っているのです。
健康にも良さそうだから、そのままにしています。
起きてすぐに、こうしてブログを書くのが1日の始まりです。
「無職はつらいね。まだ1ヶ月目だけど」で触れたように、あまりに暇だと、それはそれでキツいのですよ。
- ブログ書く(毎日)
- 朝ラン(ほぼ1日おき)
- 断捨離(毎日ちょっとずつ)
- 興味あることの学習(今は、第二種電気工事士筆記試験対策)
を午前中ずっとやっています。
その後ランチを食べたら、あとは何か用事がない限り、ずっとYouTube動画を観ています。
すでに田舎に古民家を買って、セルフリノベーションしながらその様子をコンテンツ化して発信している先人たちがたくさんおられるのですよ。
それを観ながら「これは、オレにはできそうもないな」とか「この人みたいなの真似したい」などとずっと妄想を繰り広げています。
自分も今、構造を改修するフェーズなのだな、と
古民家の天井・内装・床を解体して、構造を補修しながら断熱対策等をやったあとに、洋室に作り変える動画をよく見ています。
僕は今、東京と山口県萩市の二拠点生活をしているのですが、この生活をはじめた当初「築40年を超える軽量鉄骨住宅、寒いっ!」という記事を投稿しています。
東京の作業場が鉄筋コンクリート造のマンションだからということもありますが、遮音・断熱性能が劣悪であることに耐えられないのですよ。
だからこそ、古い家を買って自分の手で住心地を改善していく作業に魅力を感じているのです。
全体的に茶色くくすんだ古い和室が解体され、構造物のチェック・補修、遮音・断熱の強化を経て、その上に板や石膏ボードを貼られ、使いやすそうな明るい洋室に生まれ変わる動画を見ながら、ずっと「ああしたい、こうしたい」と妄想を続けています。
同時に「自分も今、そういう時期なんだろうな」と思うのですよ。
いったん表層部分を引っ剥がして、構造物の点検修理をするフェーズなのです。
「人生100年時代」と言われるようになって、フリーだから定年という概念もない代わりに、退職金も厚生年金も退職後の再雇用もない身分なので「まだまだ、労働から収益を得る必要あるな。もうワンゲームやれるな」と思ったときから、自分自身を一度再生する必要を感じて、セミリタイアを決めたのです。
さしずめ、僕自身の構造物って、考え方とか、生活環境のようなものでしょうね。
そして、職業だったりライフスタイルなどが、表層部分なんでしょうかね?
ここのところずっと意識的に使っている「ゼロに戻す」ことと同義性を感じているのです。
「古民家再生やりたい!」と思っているのは、自分自身とオーバーラップする部分が多いからなのでしょうね。
YouTubeを見てると、古い家ってことごとく歪んでいるのですよ。
角は90度ではないし、屋根・床は水平ではないし、壁は垂直ではないのです。
使って分にはさほど感じないけれども、リノベーションを始めると、とたんに「なんだこれ?」となっているのです。
それを、ある場面では調整して歪みを直したり、ある場面では歪んだまま仕上げ材の方を調整したりしながら、辻褄を合わせて美しく、かつ作業者の好みに仕上げていくのですよ。
仕上がった状態というのは、その苦労と工夫の結果なのですよね。
ただ、優先順位は「構造が先、仕上げは後」なのです。そういうものなのですよ。
元いた場所に帰るのではなく…
以前投稿した「田舎の古民家で暮らしてみたい、という好奇心」の中でも触れたのですが、萩に移住して古民家買ってセルフリノベーションしながら暮らしたい、という願望。
「ノスタルジー:好奇心=2:8」くらいの感じで捉えています。
その地に「生まれた街」を選ぶ理由は多々ありますが、それよりも、環境を変えることで「自分が変わる」「新しいことが始まる」ことが楽しみなのです。
これから20年くらいにわたる、セミリタイア期を埋められるかどうかは謎ですが、10年くらいは楽しいことと出会え続けられるんじゃないかと思っているのです。
「元いた場所に帰る」よりは「未知の新天地に向かう」という意味合いのほうが強いのです。
年々環境の変化が激しくなってくる時代に「ひとつの職業で50年持たすの、キツいしツマンナイな」と思ってデザイナーを辞めました。
完全にデザインの仕事から離れるわけではなく、デザインとの関わり方の再生だとは思っています。
(参考:デザイナーは引退しても、デザインは続けるよ)
同様に、住環境も40歳くらいで買った家に90歳くらいまで住み続けるのって、いろいろと限界があると思うのですよ。
今、地方で空き家が増加していることが問題になっています。
これを、自分の人生を豊かにするために上手に使えたらな、と思っています。
セミリタイアしたオッサン・オバサンの遊び道具として、とても優れてるんじゃないか? と思っているのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。