仕事に最適化した生活をやめよう
2019.11.10
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。過去を振り返って「生活を仕事に最適化しすぎてたな」という反省だったり後悔だったりがあります。あれはバグみたいなもんですね。今はもう無職になったので、そんな必要はなくなりました。人生の楽しさや好奇心まで効率化する必要などないのです。
生活を仕事に最適化してしまうというバグ
僕は今、東京都江東区と山口県萩市を行ったり来たりする、二拠点生活をしています。
また、9月の終わりには受け持っていたすべての案件をクローズさせて、無職になっています。
無職になったのは、自分で望んでそうなったのです。
現在50代半ばなのですが、職業人としての寿命を伸ばすために、ここらで1年程度の中休みを取って、仕事に対する考え方や、これから自分が名乗る職業を再構築する期間を設けるためなのです。
今回は、無職になって初めての萩の作業場への移動でした。
二拠点生活を始めてから1年が経過しました。
最初のうちは「完全リモートワーク」で作業できるように準備だけしておけば、田舎に居住しながら東京のクライアントを相手にした業務ができるということを証明してみることが、第一の目的でした。
その他にも「田舎にいると、静かで落ち着くなあ」とか「老いを重ねていく親を観察するため」などなど、いろんな目的があったのですが、無職に近づいていくにつれ「近い将来の完全移住先」としての吟味が最大の目的化しつつあります。
このブログで「田舎暮らし」というカテゴリを設けているように、僕は田舎に完全移住することに決めているのです。
その背景に「自分の生活を仕事に最適化しすぎてたな」という反省と後悔があるのですよ。
東京はそういう生活に向いてる街なのです。
とくにフリーランスになってからの約20年間は、仕事に直結すること以外のことと極端に関わりを避け続けた人生でした。
それで充分満足していたのです。
以前投稿した『「セルフブラック」の功罪』にも書いたように、僕は望んでそういう生活をしていたし、そのときはそれが心地よかったのですよ。
加齢による、もろもろの心身の変化も影響しているのでしょうが、生活の中に土や草の匂いのする場所に身をおいてみると、過去の自分の選択が誤っていたことを思い知らされます。
「このまま東京にいちゃダメだ。田舎に住もう」と感じているのです。
本当に正しいのかどうかは、わかりません。
もっと仕事に向かって詰めていくと、さらに強化されてバージョンアップできるかもしれないし、致命的な事故が起こるかもしれないのです。
僕は、48歳のときにパニック障害を発症してるので「なんとなく、このままだと事故るぞ」という気持ちが強いのです。
だから「仕事に最適化した生活は終わろう」「田舎に環境を変えて、好きなことをやろう」と思っているのです。
ブログを書く時間が大切なものになっています
こうして、このブログを書き始めたのは、
- セミリタイアすること
- いったん無職になって長期休暇を取ること
- 一定期間の二拠点生活を体験したのち、田舎に移住すること
を、なんとなく思いついて、実行し始めた頃なのですよ。
「セミリタイア」も「長期休暇」も「田舎へ移住」も、これまでやってきたこと、作ってきたものをお終いにする行為なんですよね。
何かをやめると、自然と次の何かを始めたくなってしまうものなのですよ。
(参考:「やめる」が先、「はじめる」があと)
まったく仕事になんてなってないけど「こうしてブログを書き続けるって、大切だな」と思ってる自分がいるのです。
ずっと見えていなかったことが見えるようになりはじめているのです。
外出するのは、朝のランニングと、小腹が空いたときに行くコンビニのみ。あとは、ひたすら作業部屋にこもってWebサイトを制作し続ける…。それが、何ヶ月も続くって、どう考えたってまともじゃありませんよね。
こうしてブログを書く習慣をはじめて、毎日に自分と向き合うようになって。
定期的に萩市に生活環境を移すようになり、そしてようやく無職になって休養生活に入ることができました。
過去の自分を振り返って「かなりバグってたな」と、ちょっと怖くなるのです。
不安で立ち止まるよりも、好奇心で進もう
もう、無職なので「仕事に最適化した生活」など必要なくなりました。
メールもチャットワークもあまり気にならなくなりました。
ずっと、クライアントワークでメシを食ってきましたので、自分の考えの中に「受けての目線(評価)」みたいなものを混ぜることがクセになっていましたが、だんだん消えつつあるように思いますし、自分でも意識的にそうしています。
いったん無職になることを決めたころから徐々にですが、チャレンジしたい気持ちとか、学習意欲が強まっていくのですよ。
それが仕事につながるかどうかは、後から考えればいいと感じているのです。
せっかく無職になったのですから、仕事は無視して、
- 毎日、近所を散歩してみよう
- 興味のあるものについて調べてみよう
- 新しいことに挑戦してみよう
- 生活環境を変えてみよう
みたいな好奇心をずっと持ち続けていたいし、実際に行動してみたいのです。
当然、身の回りのことが変わることに不安はあるし、気を抜くと好奇心はすぐになくなってしまうものなのです。
でも、不安で立ち止まるよりも、好奇心で進むことを選択したいのです。
これまでの人生、生活を仕事に最適化し過ぎて、生きる楽しさまで効率化してきました。
これからは、もうちょっと自分の感情を素直に行動に移したいと思っているのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。