これから、家のことを書く機会が増えそうです
2020.06.29
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。購入時点ではさほど気にしていなかったのですが、僕が山口県萩市でのセミリタイア生活用に購入した家は、ほぼ自分と同い年の木造住宅だったのですよ。もしかして同じくらいのタイミングで寿命を迎えるのかな? などと、感慨に耽ったりしています。
僕は萩に「帰ってきた」のでしょうね
昨日「4ヶ月ぶりの萩市へ」という記事を投稿したように、現在は山口県萩市におります。
ほぼ半月滞在した後に東京都江東区に戻り、引越し業者を選定したり、引越しやマンション引き渡しの準備をしたりしながら、約38年間続いた東京での生活に終わりを告げることになります。
正確には、学生時代や会社員時代は千葉県に住んでいましたから、ずっと東京都民だったわけではありませんけどね…。
なんらかのトラブルに遭遇しない限り、8月の盆明けくらいには萩市民になる予定です。
いま考えているのは、東京での思い出よりも、新しく始まる萩での生活のことです。
不思議と「そっか〜、東京での生活もあとひと月ちょとかあ。いろいろあったなあ」という感慨にふけることはありません。
思い返すと、大学進学を機に萩を離れるときにも、こんな感じだったように憶えています。
そのころは「いったん東京に行っていろんな世界を見てくるけど、4年後には山口県の教員試験を受けて、また帰ってくるんだ」なんてことを考えてましたからね…。
考えてみると、萩市民として過ごした年数の倍以上を東京人として過ごしているんですよね。
でも、萩の人々は僕に「おかえりなさい」と言ってくれるのです。
僕も面映い気持ちとともに「ただいま」と返すようにしています。
「故郷とはそんなもんだ」と言ってしまえばそれまでなのでしょうが、ほんのちょっと不思議な気持ちになりますね。
そういえば、以前住んでいた東京の家の近くに寄ったとき、たまたま元近所の人に出会ったときにも「あら、おかえりなさい」と言われたことがあります。
地下鉄で20分くらいしか離れてないところだったんですけどね。
人間関係って、そういうちょっと不思議な感じがするけれども、心地よい言葉を言い合うことで成立してるものなんでしょうね。
年賀状のやりとりも、電話での近況報告も、ましてや「最近、挨拶がないな」なんて小言を言ったり言われたりすることもなく、自然と月日は流れていっていますが、どこかでひょんなことで出会うことがあれば「おう、どうしてる?」から立ち話が始まるのだろうし、それが思い出を共有している場所ならば「おかえりなさい」なのでしょうね。
現実を目の前に、少々気が重く…
以前「他人の趣味と向き合う ― 萩市の古民家を買うことにしました」という記事を投稿したように、すでに暮らすべき家は購入済みなのです。
登記簿も土地家屋調査書も東京に置いてきたので、不正確な可能性もありますが、築55年。ほぼ僕自身と同い年の家です。
もともとは、前オーナーさんが別荘みたいにしてお使いになられていた家なので、購入を決めた段階では、まだ生活感が残っていました。
このたび初めて、残置物をほぼ撤去された状態の家を見ることができました。
当初イメージしていたよりもはるかに「古い」感じを受けましたね。
370万円という、ちょっと気の利いたクルマと同じくらいの金額で売りに出ていた家なので、購入を決める段階では正直「まあ、370万円っていったら、こんなもんだろ」「それよりも角地だし、残る二辺は田んぼと竹林。隣家がないのがいいよね」みたいな見方をしてました。
木材はしっかりしてるし、瓦も6〜7年前くらいに吹き替えられていたし、同時期にシロアリ退治もしていたので「しばらくは大丈夫だろう」と。
それが「さあ、これからここを自分が住みやすいように作り直さなきゃいけないのか…」という目で見始めたとたんに「この庭の草取りどうすんんだ?」とか「この小屋、解体しないといつかツブれるぞ」「床こんなにフニャフニャだったっけ?」みたいなことが次々と目に入ってくるのですよ。
もともと「古民家再生をDIYでやりたい」という気持ちもあって購入した物件ですから「こんなもんだろ、ドンとこい」という感じではあるんですけどね…。
- 自分が住みたい
- DIYを含めた趣味に使いたい
- 投資物件として運用したい
という気持ちを、うまいことバランスを取りながらメンテナンスしていこうと考えているのです。
住宅というよりは「基地」に近い感覚かもしれませんね。
セミリタイア生活・萩編、第一章は「基地作り」
萩に拠点を移すことになる、僕のセミリタイア生活。
ようやく、このブログのタイトル「萩ドットライフ ― 山口県萩市でセミリタイア生活」と現状が一致する日がやってきます。
(※このタイトル、副題の「山口県萩市でセミリタイア生活」を表記しているのは、Topページだけだし、ソースを見るとすぐにわかるのですが、デバイスやブラウザによっては分かりにくいかもです)
しばらくは、この「基地作り」と向き合う時間が長くなりそうです。
とはいえ「材料買ってこよう」「道具を買い揃えよう」と言っても、クルマがないとどうにもなりませんよね。
ホームセンターに言うと、配達もしてくれるようなのですが、思ったときにすぐに動きたいですからね。
なので「セミリタイア生活・萩編」の序章は「自動車免許の取得」になりそうです。
自動車学校に通いつつ、まずは庭まわりの手入れをしたり、解体できるところを解体したり、業者に任せるべきところは依頼しながらのスタートになりそうです。
前述の通り、奇しくもほぼ自分と同い年の木造住宅を購入しました。
よく「日本の木造家屋の寿命は30年程度」と言われますよね、でもそれは、まだ使える家を更地にして売却したり、建て替えをしたりする理由で取り壊しているケースが多く、実際の寿命は30〜80年なのだそうです。
日本人男性の平均寿命が81歳くらいなので、似たようなもんなんですよね。
あと四半世紀くらい、僕が使い切ってみようかな? その後の処理は、自分も家も含めてその時が来たら考えよう、と思っているのです。
いや、この萩は旧城下町なのですが、江戸時代に建てられた木造住宅もいっぱい残ってるぞ…?
かと思えば、その昔「萩は潮が当たるから、建物の寿命が短いよ」なんて話を聞いたことも、あるようなないような。
正直、何が何やらよくわかりませんね。よくわからないからこそ、いろいろ考え続けたり、こうして記録し続けることが意味を持つんでしょうね。
とりあえずこれからは、このブログに家のことを書く機会が増えそうです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。