たまに登る坂道、毎日使う坂道
2020.06.30
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。僕が萩に買った古民家は、坂を登ったところにある家なのです。知ってはいるけれども、ちゃんと認識できるまでに少々時間を要するものはあるもので、何度か通っているうちに、だんだんと坂道に対する印象が変わってきていることに気付き始めたのです。
坂道を登ったところにある家
50代半ばを超えて、生まれてはじめて坂道のある場所に住むことに決めました。
家探しを始めた当初は敬遠していたはずだったのですよ。
かつて投稿した「萩市に移住するに際して考えている、不動産のこと」では、なんとなく、
- 市内中心部で利便性を求める
- 旧群部で隠遁生活
の2パターンで考えていたようですが「旧郡部」の場合は、完全にクルマでの生活をイメージしていましたので、自分が毎日坂道を上り下りしている姿など想像すらしていませんでした。
結局、購入を決めたのは「市内中心部からほど近い、街外れ」といった立地です。
以前、
それは、僕が萩にいるときに居住している実家から徒歩圏に「陶芸の村公園」という場所があって、なかなか快適なのです。
「気が向いたときには、ここへ来てボンヤリする生活がいいなあ」などと思い始めてしまったのです。
(参考:風通しの良い場所へ、見晴らしのいいところへ)
という投稿をしたことがあります。
なんとなく自分が気持ちよくなれる場所なのですよ。
2018年9月から2年間弱、東京と萩の二拠点生活をしていましたが、萩に来ると必ず訪れる場所にほど近いところの物件を購入したのです。
実家から近い(約450m・徒歩5分)のも、何かと便利そうでしたしね…。
僕が萩市に移住する目的のひとつに、両親の介護も含まれているのです。
正直、登り坂はちょっとキツいです
GoogleMapで調べてみると、平坦なところを始点にして、ほぼ250mの間に16m登ったところに僕が買った家は位置します。
「だらだら坂」という言葉を思い浮かべますが、これをそう呼ぶかどうかは定かではありません。
歩いて上り下りする分には、さほど苦にはなりませんが、自転車だと上りがちょっとシンドいかな? と言った感じです。
先日「4ヶ月ぶりの萩市へ」という記事を投稿したように、現在は山口県萩市にいます。
もうすでに「僕の家」になっていますので、とくに何をするわけでもなく、そこを訪れては「この辺の傷みが激しいな」とか「まずは外構をどうにかしないとな」などと思いにふけっては、暑さに耐えられずに退却することを繰り返しています。
昨日は、水道の開栓の依頼に水道局に行ったり、合併浄化槽の保守点検契約の手続きを始めたりしました。
とりあえず、今日は危なっかしい電化製品のコンセントが抜けていることを確認してから電気の開通を依頼しようと思っています。
こんな感じで、今寝泊まりしている実家と新しく買った家を行ったり来たりしているのです。
そうすると、ようやく「坂道って、家選びにとって重要な要素なんだな」と気付きました。
今はまだ、家を買ったことが嬉しくて、何度も行ったり来たりしていますが、実際に暮らし始めると、ちょっとした買い物に出かけたりするのが億劫になりそうだな、と感じるのです。
現実は、ずっと萩で暮らしている古い友人たちがみんなそうしているように、僕もクルマが日常の足になるんでしょうけどね…。
この坂道も、散歩やランニングのアクセントとして認識することになるのだろうと思います。
せっかくなので、坂を意識する生活をしてみようと思います
たまに萩にやってきて、山の登りかけのところに広大な公園を見つけ「あれ、なんていうの? 陶芸の村公園っていうんだ、気持ちよさそう」と、坂道を歩いて行くぶんには、楽しくて爽快なのですよ。ただし、盛夏は除きますけどね。
毎朝の散歩コースや、ランニングコースに入れ、公園をちょっとした休憩地にするのも悪くなさそうです。
ただ、前項でも触れた「買い物」だったり、通院、行政機関への用事とか、コンビニにコピー機使いに行きたいとか、そういうときにはちょっと鬱陶しく感じますよね…。
まあ、そういうのにも慣れるんだろうし、もともと僕は引きこもり生活が好きなので、さほど問題にしているわけではないんですけどね。
「そういえば、坂を意識した場所に住むのは生まれて初めての体験だな」ということに気付いたものですから、あれやこれやと思いを巡らせているだけなのです。
そりゃそうと、よっぽど急な坂道やランニング中でもない限り、坂を意識するのは「登り」だけですよね。
登ったら必ず下ってるはずなのですが、下りは楽チンなのでさほど気にならないのですよ。
地形にもよりますが、坂道を登ると、どんどん景色が良くなっていくのも「登り」が強調される原因かもしれませんね。
てくてくと坂を登って、ふと振り返ってみると街並みの向こうに、海と島々が見える感じ、なかなか爽快です。
でも、日々そういう場所で生活をしていると、そんなことにも慣れっこになって、ただ坂道の苦痛だけを感じるようになるときがくるのかもしれません。
そのときはまた、次の景色を求めて移動するのかもしれません。
せっかく「坂道のある場所」に住むことにしたのですから、それまでは意識的に「坂道」のことを考え続けてみるのも悪くないな、と思っているのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。