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山口県萩市に移住して、ひと月が経過しました

2020.09.17

こんにちは、萩ドットライフ()です。

萩市民になって、ひと月が経過しました。移住なんて言っても二拠点生活という二年間にわたる準備期間があったし、日常生活の連続に過ぎませんから、大したことは起こっていません。この程度だと「オレは気づいた」なんてこともありゃしないのです。

人とは、会っていない

東京・清澄白河。始めて自分のお金で買ったマンションで暮らした15年の思い出を噛み締めることすらなく、ひたすら猛暑から逃がれるように引っ越しを済ませた2020年8月17日からひと月が経過しました。
(参考:15年間暮らした、東京のマンションを退去しました

萩市民になった最初の半月間は、現在居住している築56年の家の、浴室・電気回線を中心とした改修工事のため、これまで2年間続けてきた二拠点生活のときと同じように、ここから徒歩5分程度のところにある「実家」に居候していました。

ようやくここ(現在居住している家)に入居できたのは、9月1日のことでした。

まだとくに人と会ったりはしていません。
少し前まで、猛暑で外出してどうこうするような気候じゃなかったし、何よりもまだ新型コロナの影響は残っていますからね。

僕も、ことあるごとに「なんで萩に返ってきたの?」とか「仕事はどうするの?」「萩の生活はどう?」みたいな詮索をされるのは鬱陶しいので、このくらいでちょうどいいと思っています。

東京で暮らしていた僕が萩へ帰ったことを聞きつけた、ある古い同級生が人づてに「連絡先を知りたい」と言ってきたようなので「メアドとLINE IDなら教えていいよ、電話番号は鬱陶しいからNG」と伝えたのですが、以降、何も起こっていません。

むかし話以外に共通の話題すら見いだせない古い知人から「懐かしいね」から始まる電話がかかってきて、そのまま5分10分におよぶ雑談に持ち込まれるとか、軽く地獄だと思うのですよ。

そりゃ実際に電話がかかってくれば「そうね。懐かしいね」「そんなこともあったね。懐かしいね」「ほうそうなんだ、頑張ってるんだね。懐かしいね」くらいの受け答えはしますけどね…。

できれば避けたいところなのです。

それよりも、近所を散歩していてすれ違う人と挨拶しあったり、ゴミ捨て場で一緒になった人と軽く天気の話をしたりしながら「このあたりの人、感じいい人が多いな」なんて気づくほうが楽しかったりするのです。

このひと月で、唯一出会ったかつての友人知人といえば「涼しくなってきたので、萩市内を自転車で…」でも書いた、かかりつけ医にすることにしたクリニックの院長だけですね。

もうひとり、朝ラン中に「あれ? この人知ってるぞ」と思ったけど、顔を覗き込んで確認するのも失礼なのでそのまま通り過ぎた方がひとりくらいでしょうかね。

たぶんこれからもこんな感じで過ごすのだろうと思います。
萩に移住することを伝えておきたい人は、二拠点生活中になんとなく伝えていますからね。

田舎の平日の公園はいいですよ

それに、ほぼどこへも行っていません。
先々週くらいから少しづつ暑さも緩みはじめ、なんとなく秋めいてきたのは先週くらいからですからね。

しかも、僕の交通手段は自転車なのです。

8月中に行ったのは、

  • 市役所
  • 司法書士事務所
  • ホームセンター
  • スーパー
  • コンビニ
  • 朝ラン

で、全部です。

早朝や日暮れ後であっても、5分も歩くと汗でぐっしょりとなるような日が続いていたので、散歩にすら出かけませんでした。

先週くらいから、ようやく「陶芸の村公園」に歩いて出かけたり、「萩中央公園」に自転車で行ってボーッとしてみたり、城下町界隈を散策してみたり。

そうそう、ちまたでは「萩人のソウルフード」と言われている「どんどん」のうどんも食べました。
ここは人気店なので、休日の昼食どきに行くと行列ができてることが多いのですよ。

行列や混雑が苦手な僕は、皆が懐かしそうに語るほどは入店した経験がないのですが、このたびは「平日の」「朝一(9時)」に行ってきました。

なんとなく、出かけるのが楽しい気候ですよね。

萩市は東京に比べて、怪しい人が少ない街なのですよ。「怪しい人」とは、昼間にブラブラしてる人です。
平日の昼間の公園とか、ほぼ視界に人がいませんよ。

先日、萩中央公園でボーッとしていたときも、視界の端っこに子供を遊ばせてるパパがいて、ベンチでパソコンいじってるアンちゃんがいるくらい。
あとは僕が座ってるベンチのうしろを「コンニチハ」って通り過ぎた人が二人。

小一時間いて、これです。

僕、東京にいるときも昼間によく近所の木場公園とかに行ってたんですよ。
どうしても視界で人が動くと気になっちゃうんですよね。

こんなこと、いつかのブログでも書かなかったかな? ボーッと腑抜けになりに行くはずの公園で、なかなかそうなれないジレンマと戦ってたのですが、田舎の平日の公園はとてもいいですよ。

人気のない、平日昼間の萩中央公園

人気のない、平日昼間の萩中央公園

DIYは、外構に集中

いま暮らしている家は、もともと「古民家再生をDIYでやりたい」などと考えて買った家なのです。

なので「さあ、DIYに取り組むぞ」とならねばならぬところなのですが、まだ目立ったことはほとんど何もしていません。
せいぜい、押し入れにハンガーバーを取り付けて、クローゼットもどきにしたくらいです。

いろいろと理由はあって「いまのままで、ワンシーズン過ごしてからプランし直したほうがいいかな」と思ってみたり、「まず先に車の免許取って、思いついたときに材料を買いに行ける状態を作ってから」とか考えたりしているからなのです。

特に前者に関しては、ずっと「和室をすべて洋室(個室)に作り変えよう」と思っていたのですが、南から北まですべての掃き出し窓とフスマと障子を開け放ったときに家の中を流れる風が、とても心地いいのですよ。

「全部個室にしてしまっては、こうは行かないな」と思ったり、他の季節においても「この良さは残しておきたいな」と感じるものが見つかるかもしれないと思い始めているのですよ。
なので「ワンシーズンは、このまま使ってみるか…」と、ちょっと思っているのです。

たぶん真冬に「秋の気候のいいときに断熱施工しとくべきだった、ダメだ耐えられない」なんて文句いうことになるとは思うんですけどね。

それに加えてこのひと月間、ずっと外構に取り掛かっていました。

まずは、ぼうぼうの草むらと化してた庭の草を抜き、ブルーシートの上で乾かし、全部袋に詰めて「燃やせるゴミ」に出し、「ずっとこれ続けるの? そろそろ落ち葉の季節なのに…。無理でしょ」と心が折れていました。

さらに、腐って崩れかけていて台風のときには身が縮む思いをしながら「倒れませんように」と祈り見ていた、裏庭の小屋を解体。
(参考:裏庭の東小屋を解体しました

すると、さらにゴミの数が増えて「こりゃどうにもならんぞ」と。
自治体のサイトを眺めつつ「野焼きの禁止」に関することを知らべていると「落ち葉焚き、焚き火、キャンプファイヤー」程度の生活に必要な焼却ならば「例外」であることを知って、つい先日「落ち葉焚きピット」を裏庭に作ったのです。
(参考:落ち葉焚き用のピットを作ってみた

試しに稼働してみましたが、表庭の道路を隔てた住宅地方面には何の影響もありません。
何かを燃やしてる様子もまったく伺えません(風向き次第でしょうけどね)。

唯一、裏庭の横の路地を通る人が生垣の隙間から覗き込むと、焚き火中であることが窺える程度でしょうかね。

なんとなく「有効だな」という感触です。

ゴミの処理に困ると、邪魔な木を切るのに躊躇するのですよ。
雑草も「抜かずに薬で枯らして、そのまま土に返したほうがいいのかな」と思ったりね。

解体した小屋の廃材も、もうひとつの小屋に格納したのはいいものの、ほとんどの材が湿って腐ってるし「シロアリの発生源になったらイヤだなあ」と思っていたのです。

それを「焚き火程度の焼却であれば、庭で処分可能」であることが分かったのは光明でした。

こんな感じで、萩市に移住した最初の1ヶ月間は過ぎていきました。
「最初のひと月くらいは、毎日萩に関することを書いてみようかな」と、意識的に萩にいて触れることにしていたのですが、大したことは起こりませんでしたね。

まあ、移住なんてこんなもんです。
ただの「日常生活の連続」に過ぎないのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。