follow hagi.life

メールだったら、転送もファイル添付もできるのに

2020.10.15

こんにちは、萩ドットライフ()です。

無駄な押印が廃止されようとしていますね、好ましいことです。ついでに「紙」と「手書き」と「郵送」もやめて欲しいのですよ。とくに田舎で暮らしはじめると、ネットプリントに行くだけ、郵便局に行くだけで、なかなかの時間を要したりするのです。

無駄な押印の廃止、賛成

ここのところ、どうやら無駄な押印という作業が社会悪化し始めているようで、それはそれで好ましく思います。

6月に東京のマンションを売却したときにも、いったい何回ハンコを押したやら…。
何回自分の住所・氏名を手書きしたことやら。

でも、僕はおそらくサラリーマンの方々と較べると、すでに脱ハンコ化が進んでいる方だったと思います。
「今はもう無職になってるから」というわけでもなくて、ちゃんと仕事していた頃からです。

一番大きかったのは、毎月請求書を送っている制作会社がワリと早い時期に「請求書、PDFでいいっすよ」っていってくれたことだと思います。

全体を見渡すと、制作物の納品時に複数の部署、広告代理店、制作会社がそれぞれ「瑕疵がないかチェックしました」みたいなスタンプラリーを求められるクライアントもあるのですが、そこにも含まれてませんでしたしね。チェック「される」側でしたから。

個人の確定申告も、法人の決算申告もリモートでのやりとりかつ電子申告してもらうようになって、かなりの年月が経ちます。
もう何年も税理士の顔を見ていません。
何年か前は、年に1回ハンコを押しに事務所を訪問するセレモニーがあったはずなんですけどね、いつの間にかハンコ要らずになっていました。

だから、この数ヶ月でハンコを押したのって、前述の「不動産の売買」と「金融機関とのやりとり」くらいでしょうかね。
あとは個人・法人ともに印鑑の再登録で使ったくらいですね。

そうそう、個人の印鑑登録って地方自治体が発行してるんですよね。
だから僕の場合、東京都江東区での印鑑登録が抹消されて、新住所の山口県萩市で再登録することになるんです。

これはわかります。

ただ、法人の印鑑登録も同様なんですよね。
法人の印鑑カードは表面に「法務局印鑑カード」って書いてあって、あとは印鑑カード番号が書いてあるんですが、これも再登録しなきゃいけませんでした。

正直「え、なんで全国で一元管理されてないの?」という印象でしたね。
司法書士もよくわかってなかったみたいで「スミマセン、印鑑も再登録しなきゃダメみたいです」って追加で言ってきましたからね。

無駄な押印の廃止もいいのですが、異動のたびに似たような作業を何度も繰り返すのをやめて欲しいなあ、と思うのです。

書類を紙で求めるのも、やめない?

あと、やたら「紙」を求めてくるのもどうにかして欲しいですよね。
とくに法人の引っ越し(本店の異動)をすると、連絡しなきゃいけないところが多いのですよ。

法務局や税務署への手続きは、司法書士と税理士にお願いしたのですが、僕自身でも年金事務所だったりiDecoだったり、保険会社だったりにいろんな書類を送付しました。

最近はおおむね、サイトからPDFがダウンロードできるようになってるのですよ。
「これをプリントアウトして、必要事項を記入して郵送せよ」と…。

僕自身の事情で恐縮なのですが、もう15年程度前にプリンタは撤去しているのですよ。ちょうどFAXを廃止したころとほぼ同時期でした。
もともと持ってたプリンタがA3ノビサイズに対応したカラーレーザープリンタで、場所は取るわトナーはエラく高額だわ、かといってさほど使わないわだったからです。

その頃からネットプリントってあったんだっけな? ちょっと記憶が定かじゃありません。
何度かキンコーズに出力しに行った記憶もあるのです。

とにかく、その頃からもう「プリンタなんか要らないよね」という体制になっていたのです。
東京にいるときは、徒歩3分圏にコンビニが数件ありましたからね。
コピー機だったら、マンション内にそういうサービスコーナーがありましたしね。

ただ、山口県萩市に引っ越してきて感じたのですが、プリントとコピーをコンビニに頼ってると結構メンド臭いことになりますよね。
「年金事務所のサイトからダウンロードした用紙、プリントしてくるか」で、往復20分。
帰ってきて、必要事項を記入して押印して、封筒詰めして郵便局に持っていくのに、これまた往復20分。

僕(僕の会社)は切手も常備していないのです。
東京のマンション時代は受付で売ってましたしね。

いま住んでいる環境だと、切手を買いに行くよりも郵便局に直接持っていく方が早いのです。
近所の郵便ポストに行くのは、返信用の封筒が同封されてるときくらいですね。

都市と田舎を比べても仕方ないのですが、こういうちょっとした不便がイラつきを増幅させてくれますよね。

いや、「なんでコンビニも郵便局も遠いんだよ」じゃないんです。
そんなことは納得ずくで移住してきてますからね。

「なんで、いちいち紙と手書き要求してくるんだよ」なんです。

それと電話、な

先日、税理士からメールの着信がありました。
僕が所有している法人の本店移転に伴い、税務署への異動届の依頼をしていて、それは完了していたのですが、さらに「県税事務所が、追加資料で定款の提出を求めてきている」というものでした。

どうやら県税事務所の担当者が、税理士に、電話をかけてきたようです。

まあ、異動届の事務手続きをしていたのは税理士なので、税理士側に連絡が行くのは当然でしょう、何とも思いません。

ただ、税理士は担当者の名前(漢字・読み方)を聞いて、県税事務所の所在地と電話番号を聞いて(所属部署は聞き漏らしたと詫びていました…)、それをタイプして僕にメールしてきているのですよ。

そもそもが電話じゃなくてメールでの連絡だったら、僕に転送(共有)して「これよろ」って添えるだけで話は繋がって税理士の手は離れますよね。

翌日、僕が県税のご担当者に電話して「手元にデータで持ってますから、すぐにお送りできますよ。PDFでいいですか?」と尋ねると「いや、紙でほしいです」と…。

「じゃあ、これからお持ちします」と伝えると、どうやら「郵送でも構わないのに…。そこまで求めていないのに…」というニュアンスでした。

前項で触れたように、コンビニにプリントしに行って、封筒に宛名書きして、郵便局に持って「普通郵便でお願いします」って言うまでの時間って、そこそこ要するのですよ。
それよりも、県税事務所のすぐ近所のコンビニでプリントして、そのまま届けたほうが早いし、切手代ぶん安いのです。

ネットプリントのサイトで会社の定款のデータを登録して、自転車に乗ってセブンイレブンに向かい、出力して県税事務所に行って「持ってきたっすよ」と渡して、帰宅するまでに要した時間は約30分。

たいした時間じゃありませんが、これがすべてメールでのやりとりで、文中に「PDFで構いません。データお持ちでしたら添付でお送りください」と、ひとこと添えてあったら、前日の昼間には完了していた作業なのです。

以前「電話嫌い。実は相手によるし用件による」って記事を投稿したことがあるのですが、これは完全に「メールで頼むよ」案件ですよね。

かつ「紙でよこせはやめてよ」ってことですよね。PDFならすぐに添付して送れるのに…。

無駄なハンコの廃止、大賛成だけど、無駄な紙の要求もやめて欲しいのです。
さらに、転送も書類添付もできない電話って連絡手段がボトルネックになってることも広く伝わって欲しいのです。

そうそう、県税の担当者に「なんで定款なんて要るんです?」と訊ねると「決算日等を確認したかったんです」って。
そっか。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。