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ひとつずつやっていく、ゆっくりとやっていく

2020.10.23

こんにちは、萩ドットライフ()です。

やろうと思っていたことが進まなくて、アタマの中がゴチャつくことってありますよね。他人からも「どうなりました?」って訊かれたりしてね。僕は、今やらなくていいことは後回しにしながら、ひとつづつゆっくりとやっていけばいいと思うのです。

「だいぶ進みました?」

「どうです? 家のリフォーム、だいぶ進みました?」なんて言われることが、ちらほらと増えてきました。

まだまだ新型コロナ禍によって、全体的にうっすらと自粛ムードが残っている中、そんなに多くの人と会って会話することなんかないのですが、それでも日常生活を送っている以上「東京から萩に移住してきました」「ほう、そりゃまた何故?」みたいな会話を交わしている人は少人数ながら存在するのです。

そんなとき、だいたい僕は「萩で古い家を買って、セルフリノベーションしながら生活したいんです」と答えています。

人によっては「仕事は?」とか「家族は?」「資金は?」なんてことを聞いてきますが、その場合はそれなりに、時間とか深みを調整しながら返答するようにしています。

こうして毎朝ブログ記事を書いているものですから「どうして萩へ?」と訊ねられたとき、自分で意図的にストッパーを掛けないと長語りになりがちなんですよね。
ブログを書くという行為によって「なぜ自分は、無職になってセミリタイアを始め、萩での生活を始めるのか」みたいな言葉が、割と整理されていますからね。

語り始めると、次々と言葉が出てくるのですよ。
でも、たぶんそこまで求められてませんよね…。

だから「古い家を自分でリノベーションする生活をしたいんです」程度に留めて置いて、先方がどこまで興味を持って訊ねてくれたのかを見極めてから、話の盛り付けを考えるようにしているのです。

ただ、「家のリフォーム、進みました?」と訊かれても、まだ萩市民になって二ヶ月だし、このブログでもいろんなところで書いているように、まず外回りから取り掛かってるので、家の中はほぼ何も変わっていないのです。
(参考:山口県萩市に移住して、ひと月が経過しました

10月に入ってからは、自動車学校に通い始めたので「しばらくは、免許の取得に集中しよ」という感じになっています。
「無職」といいつつも、唯一残ってる運用案件のために待機していなければならない水曜日を除いて、他の日はできるだけ教習のスケジュールを入れるようにしています。

それに、以前「何もしてないってわけじゃないけど、何かしている感じもしない… 」でも書いたように、

入居したばかりの頃は「こんな断熱の効いてない、古くさい家になんか住めない。早くDIY始めなきゃ」なんて思っていたものですが、ちょうど暮らしやすい気候になってきたり、古臭い感じも「味だなあ」なんて感じ始めたりしてきていて「ワンシーズンくらい、このまま使い続けてみるかな」なんて気になっているのです。

なんてことを考え始めているので「だいぶ進みました?」と訊かれても「いや、ぜんぜん」としか答えられないんですよね。
しかも、聞いてくるのが自動車学校の教官だったりしたら「いや、その手を止めて、ここに通ってきてるんじゃん」なんてことを思ったりもするのです。

とりあえず「いや〜。庭とか外回りから進めてるので、労力多い割には見た目は変わってないっすね」みたいな返しをすることに決めています。

頭をゴチャゴチャさせたくないのです

セミリタイアすることを選んだ理由のひとつに「何から手を付けるべきか?」「どちらの方向へ向かうべきか?」みたいな、どうしていいかわからないことを上手に減らしていきたいという意図もあったんですよね。

なので「ちょっとゴチャゴチャしてきたな」と思ったら、とにかく「いま考えなくていいものを、後回しにする」ということにしています。
僕は職業人時代、これが下手くそ過ぎたのですよ。

だから、他人より早めに焼きが回ってきたのだろうと思っています。

なのでセミリタイア生活に入り、請け負い仕事をしなくなり、クライアントも代理店も制作会社も目の前からいなくなった今、誰にはばかることなく「これ後回しできるよね。はい、いったん考えるのやめた」を意図的にやるように心がけています。

完全にそう割り切れるものでもないんですけどね。
それでも、そうするように自分を仕向けているのです。

ただ、もう無職になってから1年が経過しましたけども、自分から「混乱の殻」みたいなものの中に閉じこもって、勝手に疲弊していくようなことはなくなりましたね。

もっと簡単な言い方をすれば、楽ちんに暮らせるようになっています。

そうすると、だんだんと「後回し」に慣れてくるんですよね。
でも大丈夫、後回しにしたものは、なんとなく後からもっと楽に着手できるタイミングがやってくるものなのです。

中には後回しにしっぱなしで、後回ししたことすら忘れてることもありそうな気もしますが、それってそもそもやらなくても良かったものなんじゃないかな? と思うのです。

こんな処理方法を続けていると「ほんとうは急いでないもの」なんて、いっぱいあったような気がします。
それを勝手に「さあ、やらなきゃ」「いま、やらなきゃ」って、自分で勝手に頭をゴチャゴチャにしてただけなんじゃないの? って50代半ばにもなって、無職になって、ようやく気づき始めています。

ひとつだけやっていこう

そうやって、いろんなことを後回しにしていくと、なんとなく「いまはこれをやるタイミングなんだろうな」みたいなものが残ってきます。

たとえば今の僕ならば「数十年ぶりの木造住宅で暮らす冬、暖房設備をどうするか」について考えを巡らせたり、失敗しても非効率なものを選択しても構わないから、何らかの設備を試してみたりが急務だったりします。

日に日に朝夕の冷え込みが増しつつありますから、後回しにするわけにはいきませんよね。

しかも、僕が作業場として使ってる部屋はテラス窓に面していて、当然そのテラス窓は昔ながらのシングルガラスのアルミサッシなので、外気温の変化を直接感じるのです。

とりあえず、オイルヒーターでも電気ストーブでも何かしら導入してしまえば、とりあえずはスッキリすると思うんですよね。

当然そのあとで「ここはいいけど、ここがダメだ」みたいなことを考え始めることになるんでしょうけどね。

それでも、

  • すぐにやらなくていいことを、後回しに
  • 今やるべきことを抽出
  • やるべきことをやって、スッキリ

を自分にとって心地良いペースで繰り返していけば、それなりに物ごとは進んでいくのだと思うのです。

「オイルヒーター、ダメだなあ。電気ストーブの方が良さそうだったじゃん」なんて思いつつも、暖房器具がなくて「うわっ寒っ」なんて思っていた頃と較べると、格段に生活環境は改善されているはずなのです。

そんな感じで、ひとつずつゆっくりと、問題解決に取り組んでいこうと思っているのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。