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失いたくない習慣

2020.11.07

こんにちは、萩ドットライフ()です。

以前、東京で暮らしていたころ、他所から来られた人の口からよく「東京の人って、よく歩くよね」という言葉を聞きました。僕も長い東京生活で、歩くのがあまり苦にならない人になっています。なにかにつけ「いっそ歩くか」って思っちゃうんですよね。

萩に来てから、あまり歩いてないな

距離にして約3.8km。時間にして約50分かかっていたようです。

「ようです」というのは、当時は別に距離だって時間だって関係なく「今日は気持ちよさそうだから、歩いて帰るか」くらいのモチベーションで、テクテク歩いていたのです。

これ、以前僕が東京で暮らしていて、フリーランスのデザイナーを生業としていたときの、東京・大手町にあるクライアントのオフィスから、自宅件作業場のあった清澄白河までの移動の話です。

ミーティングやら定例会的な打ち合わせが終わった後に、みんなと大手町駅まで行って「じゃ、僕は半蔵門線なんで」って別れた後に「いっそ歩くか」と思いつくことが、ときどきあったのですよ。
そのまま地下鉄に乗れば最寄り駅まで7分、そっから歩いて3分で自宅に帰れるのに、です。

そんなにいつも1時間弱も歩いて帰るワケじゃありません、ホントにたまにです。
年に3・4回とか、そんな感じだったろうと思います。

スーツは着ていないにしても、革靴くらいは履いてるし、ビジネス用のバッグも持って歩いて帰るのです。

なんで、そんなことを書いてるのかと言うと「そういや、萩に移住してきてから歩いてないよな」ってことに気づいたからなのですよ。

昨日「当たり前だけど、場所が変わると暮らしが変わるんだよね」という記事を投稿したばかりで、その中に混ぜ込めばよかったのですが、思いついたのが自動車学校からの帰り道、自転車を漕ぎながらだったのです。

僕がいま通っている自動車学校まで、自宅から約2.5km。
だいたい自転車で10分とか、信号運が悪ければ15分弱くらいかかっています。

東京時代には「歩こっか」って思ってた距離なんですが、なぜかそういう気分にならないんですよね。

通い始めた10月のはじめの頃はまだ汗ばむ季節で、自転車で行くのが「当たり前」になっちゃったから、とか。自転車で行くんだから、そりゃ自転車で帰るよね、とか。それなりの理由もあるっちゃあるんですけどね。

1度だけ雨の日、合羽持ってないから自転車に乗れなくて、行きは「萩循環まぁーるバス」ってのを使って、帰りの時間にはもう最終バスが終わったので歩いて帰ったことはありました。

雨だったから、あまり気分はよくありませんでした…。

最近は涼しく(寒く)なってきたので「土手沿いとかを歩いて行ったほうが、気持ちよさそうだな」なんて思い始めてるのですが、もう卒業検定間近なので、そんな機会もなさそうな気もしますけどね。

ちょっと話はそれますが、ネーミングするときに、タイピングにしろフリックにしろ、入力しにくいの避けたほうがいいですよね。
Googleは「回るバス」って入力したら「萩循環まぁーるバス」を表示してくれるからいいようなものの、その工程で「まわーる」だっけ? 「まあ〜る」だっけ? ってちょとしたギクシャクが生じるんですよ。

そのギクシャクがイヤで「もういいや、電話しよ」ってなっちゃう人もいると思うんですが……まあいいや。

東京の人は、よく歩く?

話を戻しますね。

東京で暮らしている頃。「東京の人って、ものすごく歩くよね」って言われたこと、何度かあります。

長い東京生活で、僕も東京の人になっていたようで、あまり歩くことが苦になりません。
田舎と違って車で出かけたほうが煩わしいんですよね。

道路は混んでるし、目的地付近に着いても駐車場探しでウロウロしなきゃいけないし、駐車場代もバカにならないから「どうせだから一杯飲んでいこうか。代行で帰ればいいじゃん」って話になりにくいし、いろいろと行動が制限されるし、時間も守りにくいのですよ。

その代わり地下鉄や路線バスなどの公共交通機関が充実しているし、ワリと深夜まで運行しているので、それで用が足りちゃうんですよね。

しかも、盛り場と盛り場の間も、ずっと街なので歩いてても飽きないし、日が暮れても明るいところを選んで徒歩移動できますからね。
歩くのに疲れたら地下鉄に乗りゃいいんだし。

「歩くのに適している街」で暮らしていると、歩くことが多くなり、歩くことに慣れて、「よく歩く」ようになるんでしょうね。

冒頭に述べた通り、4km弱くらいの距離ならば、なんの苦もなく歩けるのです。
ただ、時間的に余裕のあるとき限定だし、真夏とか真冬はまっぴらですけどね…。

習慣としている朝ランが、だいたい8kmから9kmくらいのものです。
それと照らし合わせてみて、10km程度ならば躊躇なく歩き出すと思いますね。

僕がいま住んでいる萩の家から、飲食店が多くある街なかまで大体、1.5kmから2kmくらいなのですよ。
「どうやってきたん、タクシー?」などと聞かれ「いや、歩いてきたよ」と答えると「え?」という反応をされること、多々あります。

周囲を見ていると、みんな車でやってきて、運転代行で帰っていくのが普通なんですね。

逆に「みんなちょっとの距離でも車に乗るんだな」という印象です。

「いっそ歩くか」という習慣は失いたくないのです

そのうち僕も「ちょっとの移動にも車を使う人」になるんでしょうね。
今は秋なので、自転車や徒歩移動が快適なので「まだ東京暮らしの頃の感覚が残ってるな、歩くの好き」なんて思っていますけどね。

たぶん車の免許取って、車を買って乗るようになって、寒い冬や暑い夏を越すと、車移動が当たり前になっちゃうような気がします。

だけど「車でしか外出しない人」にはならないような気がしているのです。

長年の東京生活で、たくさん歩くことに慣れちゃってるし「長く歩くって、なかなか良いものだな」という考えが身についてるんですよね。

当然、朝ランの習慣はこれからも続けるだろうし、近所の陶芸の村公園へは気が向くたびに散歩で出かけるだろうし、飲み屋街のある街までは徒歩移動し続けるとは思いますが、それに加えて年に何度かは「いっそ歩くか」をし続けるように思うのです。

そういう習慣は失いたくないんですよね。

「なんで失いたくないんだろ?」と自分で考えてみると、まあなんとなく「健康に良さそうな感じだしね」という答えが真っ先に来ますよね。
でも、朝ランしてるし、ヒマにあかせて散歩にも散歩にも出かけるワケだし「それで足りてるんじゃない?」とも思うわけです。

やはり、歩きながら偶然出会う景色が面白いからなのでしょうね。
いつもの朝ランや散歩で、コース化された景色・スピードじゃない、偶然成分が多く含まれた徒歩移動が必要なのですよ。

そうやって、何かしら「目につくこと」「考えのいとぐち」みたいなものを探し歩いているのが楽しいのだろうと思います。

そう考えると、これからやってくる冬も悪くないかな? と感じますよね。
(参考:この街に住み始めて、初めての冬が来ようとしています

真冬になったら、コートを来て市内をブラブラ歩き回ってみようかと思います、何かしら考えることが見つかるような気がするのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。