田舎の冬は、服装がたいせつ
2021.01.21
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。暖房器具を買い込む前に、服装による温度調節を試みればよかったな、と思っています。試しに買ったヒートテックとフリースがすこぶる快適なのです。マンション暮らしをしていたときには、「室内温度は空調で調節するもの」と思い込んでいましたからね…。
暖かい服装を持ってなかったり、捨ててたり
思えば、生まれ育った家(=実家)で暮らしてたときや、大学の合宿所にいたとき、社会人になって家賃4万円台の安アパートでひとり暮らしをしていたとき…。
冬になると当然のように、暖房器具を使いつつも、セーターとか綿入れやダウンを家の中で着てたんですよね。
床や畳も冷たいので、靴下やスリッパを履いていました。
フリーランスになって、住居兼作業場としてRC造のマンションで暮らし始めたころから、真冬でも家の中では薄着&裸足で過ごす習慣が付き始めました。
気密性が高いし、断熱性能も良く、上下左右のお宅も暖房を使ってるせいか、真冬でも割合暖かく暮らせてたんですよね。
なので、真冬でも半袖Tシャツにスエットかジャージの上下、近所のコンビニかスーパーへ行くときだけダウンかベンチコートを羽織るような生活でした。
仕事で打ち合わせに行くときも、よっぽどの寒さじゃないかぎりコートを着ることはありませんでした。
なにせ、電車の中が暑いのですよ。
家から駅まで徒歩数分、行った先でも似たようなものだし、最も足を運んだことが多かったメインクライアントは駅直結のビルでしたからね。
コートなんか着ていくと、むしろ手に持ってたり、そのへんに掛けてもらってる時間のほうが長いのです。
なので、秋口から春先くらいまでは、家の中でも外でもほぼ同じ格好をして過ごしていました。
室内では空調の使用頻度や強度、外出時にはマフラーと手袋をするかしないかの違いくらいだったでしょうかね。
気づくと、ロンTやらセーター、カーディガン、部屋着として使えそうな上着類がことごとく姿を消していました。
「そういやこの服、何年も着てないな」とか「この衣装ケース、ぜんぜん開けないじゃん」みたいな感じで、どんどん捨てちゃったんですよね。
おととしの秋くらいには「断捨離だ」って言いながら、クローゼットがガラガラになるのをみて、心地よくなってましたしね。
(参考:断捨離を実行することにします)
田舎で暮らし始めたので、要再考
ユニクロでヒートテックとフリースを買いました。
ヒートテックの存在は、ずっと知っていたし「すごくいいよお」という話も聞いていたのですが、僕は前項で述べたような暮らしぶりをしていたし、なによりも、肌に触れるところはコットンの服を着ていたいのですよ。
Tシャツも、速乾素材のものが苦手だったりします。
なので、ずっとヒートテックのシャツも買う気になってなかったんですよね。
ユニクロのフリースは、もう20年くらい前に大ブレークしましたよね。
そのときにオレンジ色を買いました。
しばらく着てた記憶もありますが、捨てちゃいましたね。
破れたり汚れたから捨てたのか、着なくなったから捨てたのか? それとも誰かにあげちゃったのか? まったく覚えていません。
以降、他メーカーの品を含め「フリース欲しいな」と思ったことすらないので、ほぼ20年ぶりに買ったことになります。
このブログで、何度も書いているように、僕はすでに東京のマンションで暮らしておらず、山口県萩市の築56年の古民家で暮らしています。
気密性や断熱性が驚くほど違います。
当然、空調設備の効率も非常に悪く、とにかく寒いのです。
(参考:築56年の土壁の家、寒いっ! )
もしかすると、僕自身も加齢によって寒さ耐性がなくなってきているのかもしれません。
「この住環境で暮らすことを選んだのだから、暖房器具も買い揃えないとな」と思い、オイルヒーター、ホットカーペット、電気ストーブと、次々と買い足していきました。
これらの器具も、かつては持っていたのですが、マンション暮らしの間に捨てちゃってたんですね…。
それに加えて、今回購入したのが、ヒートテックとフリースです。
正直なところを言うと、暖房器具を買い込む前に、ヒートテックとフリースを買っておけば良かったと思っています。
部屋を温めようとしても、壁・床・障子近辺がまったく温まらないのですが、衣類で調節するとさほど気にならないんですよね。
ちょっとずつ生活スタイルが変わってきますね
こうして僕が書いていること、もとから田舎の古い戸建てで生活している方にとっては「そんなの当たり前だろ、何いってんだ。冬をスエットいっちょで過ごせるワケねえじゃん」というレベルの話だろうと思うのです。
でも、僕にとってはちょっとした盲点でしたね。
気付いてみれば、なんてことないのですが、服装で温度調節するという考えを失ってましたね。
四半世紀にわたって、通勤やら外回りをしない生活をしていたせいもあるのでしょうね。
ずっと家(住居兼作業場)の中にいて、温度調節はエアコンでやるもの、よっぽど寒ければ床暖房を追加くらいの感覚でいましたからね。
扇風機すら何年も持ってませんでしたからね。
(参考:扇風機がある生活の快適さ)
そうそう、冬場でも扇風機、有効ですよ。
とくにうちみたいな気密性の低い住宅の場合、天井付近と床・壁付近の気温がぜんぜん違うのです。
壁際に置いた作業机に座ってると底冷えを感じるのに、立ち上がって部屋の真ん中に行くと、上の方がムワっと暖たたまってるのです。
なので、扇風機を天井に向けて常時空気を撹拌するようにしています。
ただ、車を使って生活するようになってから、外出時に厚着をすることはなくなりましたね。
家の中にいるときと同じ格好で移動できますからね。
屋外を歩く距離なんて、駐車場から店内程度ですもんね。
むしろ、暖房の効いた店内を歩き回ることが予想されるので、フリースを脱いでパーカーを羽織って出かけるくらいです。
こうして文章にしてみると、取るに足らないことなのですが、このちょっとした生活スタイルの変化の積み重ねが、なかなか興味深いのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。