萩に移住して以来、営業電話がかかってきていない
2021.04.09
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。失くしたのものって、失くしたことにすら気づかないものなんですねえ。それが迷惑なものならばなおさらです。東京時代には定期的にかかってきて煩わしかった「営業電話」が、萩に移住することでピタっと止まったのです。先のことはわかりませんけどね。
もうひとつ、失ったもの
セミリタイアしたからなのか? 東京を離れて山口県萩市に移住したからなのか? いい意味でも悪い意味でも「失ったもの」を思いつくことが増えています。
本当はもっとたくさんあるのでしょうが、失ったものは視界から消え去ってしまうので、失っていることにすら気づかないことのほうが多いのだろうと思います。
思いつくきっかけはたいてい、SNSや他人のブログです。
「そういや自分も以前、似たようなことで腹を立ててたな。おや、萩に来てからこっち、体験してないぞ」みたいな感じで思い出すのです。
最近でも「ずいぶんと愚痴から遠ざかってる」とか「セミリタイアして失ったもの」という記事を投稿しました。
毎日ブログを書くことを習慣にしていると、どうしてもネタが枯れがちで、こういうことに気づくと、ものすごくありがたいのです。
この記事で書こうと思うのは「営業電話」についてです。
東京時代は頻繁にあったのですよ。
「社長様はおられますでしょうか?」というパターンは、たぶん社名も僕の名前も知らずに、ひたすらリストを見ながら電話してきてるんでしょうね。
中にはちゃんと「○○会社様でしょうか。社長の〇〇様にお取次ぎいただきたいのですが」という、ちゃんとしてる感じの電話もありました。
後者の場合は、誰かの紹介の可能性がありますから、話を聞かざるを得ませんよね。
萩に移住してきて以来、そういう電話がピタリとなくなりました。
昔は電話、好きだったんですけどね
一番電話をしてたのって、高校生くらいから社会人になって20代くらいまでのでしたでしょうかね。
他に連絡手段がありませんでしたからね。
ただただしゃべってるのが、楽しい時期がありました。
今となってはいったい何を話していたのかすら思い出せませんが、とにかくものすごく長い時間話していたような記憶があります。
大学時代は、合宿所暮らしだったので自分の電話などあろうはずもなく、大量の小銭を両替して電話ボックスに閉じこもってましたね。
あまり長いとノックされて、ふと外を見るとチームメイトが順番待ちしてたりね。
はじめて自分の電話を持ったのは社会人になってからです。
それが嬉しくてしょっちゅう電話をしていました。
電話が繋がったまま寝落ちして、朝を迎えたこともありました。
もうあんなに長い電話は二度とできないような気がします。
ときどき電話(というかFaceTime オーディオなんですが)をかけてきて、長々とビジネスプランの話をしてくる出資先の経営者もいるのですが、まあ数ヶ月に一度くらいのものです。
「ご相談があるのですが、お電話大丈夫ですか?」ってメッセージが入ったら観念することにしています。
いま「電話は嫌われ者」って認識でオッケーですよね
いまの僕は電話が嫌いです。
以前『電話に「謎マナー」持ち込むのやめて』という記事を投稿したことがあるように、電話口で行われる「謎マナー」の存在も嫌いです。
電話がかかってきていることによって、僕は手と思考を中断させられているのですよ。
電話に出てしまったのは僕の責任ですから、とやかく言いません。
ただ、要件をチャッチャと伝えて欲しいのです。
知り合いやら、仕事仲間からの電話であってもそう感じるのです。
前述のように、あんなに電話好きだったんですけどね、時代や環境によってツールって本当に意味や価値が変わってくるものなんですよね。
ただ、ちょっと考えてみると「声を聞きたい。だから電話」は、まだ残ってます。
電話が嫌いになった理由の中に「自分の変化」も含まれてるっぽいですね。
ただ「営業電話って、そろそろ廃止されないかなあ」とこの数年、ずっと思っていました。
かかってくるたびに着信拒否をしてましたもん。
「社長様おられますか」と言われても「え? ここ個人宅です」って言って切ったこともあります。
まだ、なんの名簿にも掲載されてないからでしょうね
営業電話がかかってこなくなった理由って、なんとなくわかるんですよ。
まだなんの名簿にも載ってないからなんでしょうね。
それと、もう固定電話は使ってなくて、移転登記のときには携帯電話の番号を使いました。
萩に移転してからようやくこのたび最初の決算を迎えます。
無職の僕がポケットマネー経営している会社ですから、ほとんど収益はありませんけどね。
こういうのって関係あるんでしょうかね?
固定電話だとかかってきやすいとか、決算を終えると何かの名簿に掲載されるとかね。
また、「都市部には多く見られるけど、地方では少ない」みたいなことってあるんでしょうかね?
なにはともあれ、営業電話がかかってこないって、とても快適ですよ。
どのくらい快適かというと「営業電話」という迷惑行為の存在を忘れるくらい、です。
これから先、どうなるのか先は読めません。
もしかすると以前のように定期的に悩まされることになるのかもしれません。
ただ、営業電話がなくならないっていうことは、あれが利益に繋がってるからなんでしょうねえ。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。