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「安定」の定義なんて人それぞれですね

2018.09.25

こんにちは、萩ドットライフ()です。

みんな「安定」を求めますよね。口では「エキサイティングな人生を歩みたい」とか言ったりしますけどね。ただ、他人が考える「安定」が、必ずしも自分が考えるものと合致するものではないし、比較しても意味がないのが厄介なところだと思うのです。

僕たちが社会に出るとき、安定を口にすることはちょっと恥ずかしかった

「オレ。自分がバブル世代だと思ってたけど、そうだっけ?」と思いググってみました。こうして、ちょっとした疑問をいちいち確認するクセがつくのも、ブログの効能ですね。

バブル世代:
バブル世代(バブルせだい)は、日本で、おおむねバブル景気の時期に就職した(現役の学生時代に就職が内定した)世代である(1987年度-1991年度)。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/バブル世代(2018年9月25日現在)

僕は1987年(昭和62年)に社会に出たので、ちゃんとバブル世代に含まれているようです。

とにかく景気はよかった。でも、まだ何者でもない僕たちは何も恩恵を受けていないという印象を持っています。
自分の実力以上の会社に入社された方も多くおられたようではありますが、それが「恩恵」だったかどうかを判断するチカラは僕にはありません。

僕は、就職活動に真面目に取り組みませんでした。体育学部でしたから、なんとなく「教員になるんだろうな」って思ってましたし、「失敗してもなんかしらあるだろ」って高をくくってました。簡単に言うと、ナメてたんですね。

あのころ「金融」「商社」「保険」あたりが大量に採用していた記憶があります。そして、製造業が苦戦してたんじゃなかったかな? 「重厚長大」と呼ばれていた鉄鋼会社が、こぞって「いかに柔軟な会社であるか」をアピールするTVCMを流していた時代でした。
今では考えられないくらいの割合で、大手企業や一部上場企業に就職していった時代でした。

反面、フリーターと呼ばれる就業形態が出始めたのもこのあたりの時代だと記憶しています。語源は「フリーのアルバイター」ですよね。
今でこそ「高齢非正規労働者のタマゴ」のような評価が定着していますが、当時は魅力的だったんですよ。
初任給が15万円くらいの時代に、好きなように働いて、25万とか30万円稼いじゃうんですもん。
「半年間、徹底的にバイトで稼いで、もう半年間をハワイで過ごす」みたいな働き方をしてる人の記事を雑誌で読んだこともあります。

今の視座から当時を眺めると、好景気を背景とした上で、前者は「より強力な安定を求めた人」、後者は「安定を捨て、楽しさを求めた人」というように映るのですが、当時の記憶だと誰も「安定」という言葉を使っていなかったように思います。
むしろ「『安定』なんて、親世代が使う言葉で、これから社会に出ようとしている自分たちが使う言葉じゃない」という空気だったんじゃないでしょうか。
なので、前者は「大手企業で、規模の大きい仕事がしたい」だったし、後者は「会社に属さないほうが豊かに暮らせるし、仕事も早く覚えられる」みたいなことを言っていた記憶があります。

オッサンになったら「安定って必要だよ」って思うし、言いますよ

あれから30年経ったわけですが、どっちが正解だったかなんて誰にもわかりませんよね。
大企業に行った人の中では、出世コースに乗り経営陣に名を連ねてる方もいるでしょうし、反面、キャリアの途中でリストラされ、心身を病んでる方もおられるでしょうし、フリーターを選ばれたにも、若年期に事業主になられて順調な方もおられるでしょうし、前述の通り高齢非正規労働者を続けておられる方もいます。

やっぱり「安定って、必要だね〜」「安定って、ステキだね〜」と思いますよね。
でもこれって「人生、うまく行きたいね〜」って言ってるのと同じなんですよね、結局「人生に安定なんてもん、どこにもないよな」って思いますもん。

  • 社会的ポジション欲しい
  • 健康なカラダ欲しい
  • 豊かな人間関係欲しい
  • 潤沢な資産欲しい

みたいなのを、ふんわりと「安定」って呼んでるだけだと思うんですよね。
自分が積み重ねてきた経験に基づく判断だったり、自分の能力で攻略できるかどうかだったりを一瞬で見極めることを繰り返すしかなくて、考え方としてはすごくまとめにくいもんだと思うんですけど、必ず行動に反映されちゃうもんだと思うんですよね。
スポーツで言う「カラダで覚える」みたいなもんなんでしょうね。

だから、他人が考える「安定」の定義にケチつけてもしょうがないと思いますよね。

初心者からやり直すチカラ

僕らの世代が社会に出るときからずっと「安定」について語るときに出てくる言葉って、

  • 大企業
  • 公務員
  • 資格
  • 汎用的なスキル

みたいな感じでしょうかね。僕も、概ね賛成します。
もちろん「それぞれの『安定』に対する解釈の仕方、違うよね」と思ったり、「あなたの求める安定、そこなのかどうか、よく考えた方がいいですよ」と思ったりはしますが…。

僕は、言葉になり始めたのって最近で、以前「また何かの初心者になりたい」って記事書いた後で、なんとなく「ああ、オレが考えてたことってこういうことなのかもな」って気づいたのが「『初心者からやり直すチカラ』みたいな能力が高まると、人生安定するし、楽しいかもな」なのですよ。

生きてると、次から次へとどんどん楽しそうなものが生まれてくるわけで、そういうものを片っ端から試して行きたいのですよ。
自分自身に「初心者からやり直すチカラ」が備わってると、今握りしめてるものを手放す勇気を得やすいですよね。

とりあえず、今「初心者」をやってる、このブログ。うまく成長してくれるといいんですけどね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。