follow hagi.life

50代からの仕事との距離感

2018.12.04

最終更新日:2019年07月06日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「生涯現役」という情熱を抱いているワケでも、「働くのヤだな、早くリタイアしたいな」と労働からの解放を望んでいるワケでもないのですよ。でも、50代半ばになると「仕事との距離感」とか「折り合い」みたいなものを考えるようになるんですね。

仕事との距離感

僕は、フリーランスのWebデザイナーです。なので、定年というものがないのですよ。
現在50代半ばなので、同年代のサラリーマンの方々は「あと10年。定年を意識し始めたけれども、切実に考え始める時期でもない」って感じなんじゃないでしょうかね?

あまり、同年代のフリーランスと会うことがないのですよ。周りにいる人たちはみんな、少なくともひと回り以上年下ですね。
「フリーランス40歳限界説」みたいなのを耳にしたこともありますが、その説が正しいかどうかは、僕にはわからないのですよ。だって、50歳を超えてもフリーのデザイナーでいられるんですもん。

とはいえ、常に仕事を失うリスクと背中合わせなのですから、仕事が切れて、その次の仕事を得られないまま一定期間が過ぎると「フェードアウトしちゃったね」って扱いになっちゃうんでしょうね。

僕、オッサンになってから、年齢で言うと50歳超えてからでしょうかね。仕事を断りやすくなりました。

仕事を欲しくて仕方なかった、駆け出しの頃の自分からしてみれば「なんて贅沢な」とも思うのですが、仕事を断れなくてキツい時期も長らくあったのですよ。
「お世話になってる人からの指名だから」とか、依頼内容を聞いちゃったら「それ、面白そうっすね」って言っちゃうもんだから、いつの間にか断れなくなってる、とか。理由はいろいろあるのですが「少々キツい思いをしても、お金振り込まれたらウレシイ」ってのが大きかったかもしれませんね。

それが、オッサンになると「お金欲しい > ユルみたい」になるのですよ。
で「今、請けてる案件あるから、やめときます」って返事するようになるんですよね。

「仕事断りやすい」の真意は「躊躇なく『やめときます』って言える」っていう、とても簡単なことなんです。

仕事を断れるようになると、常に「仕事との距離感」みたいなものを意識するようになるのですよ。
昔は、仕事が切れるのが怖かったんですよね。
職業人としての自分の存在を、他人から忘れられるのがイヤだったし、「仕事をしていない自分」をイメージすることもツラかったのです。

それが、オッサンになってユルみ慣れると「いいかげんオレのこと忘れてくんねえかな」「生きのいいヤングメン、その辺にいるだろ」「充電期間ってヤツ、オレもやりたい」とか思い始めるのですよ。

我ながら「傲慢だな」とも思いますが、いろいろある「仕事との距離感の作り方」のひとつなんですよね。
そうやって、周りの人たちと折り合いをつけてるのですよ。
おそらく周りの人たちも「仕事との距離感の取り方が、以前と変わってるな」とか「そろそろ、引退考えてるな」とか「もうあまり案件詰めないんだ」みたいなことは感じてるんだと思います。

フリーランスの転職

一方で「転職」もしてみたいのですよ。よく言う、会社を退職して、別の会社に変わるってヤツじゃありません。
僕がイメージしているのは、ドラクエ的な「転職」のことですね。

とはいえ「ドラクエ(RPGのドラゴンクエスト・シリーズのことですね)」について言えば、最後に遊んだのがスーパーファミコン時代ですから、30年近く昔のことです。なので、ドラクエ自体に関する知識は、当時のまま止まっています。

軽くググって、自分の記憶を確認してみると、こんな感じだったですかね?

  • Lv(レベル)20になると転職可能
  • 転職したらLv1からやり直し
  • 前職の能力は半減するが、継承される

なんか、バージョンによって仕様が違うっぽいですが、僕がイメージしている「転職」は、こんなヤツです。

これをやってみたいのですよ。

僕は、ずっとデザイナーでメシを食ってきて、フリーランスになってからもう20年が過ぎました。
前項で書いた「仕事との距離感を変えたい」「ユルみたい」が、仕事に対してのものなのか? デザインという業務に対してのものなのか? が自分でもよくわからないのです。

なんとなく、次の職業へ向かう準備動作のような気もしているのです。
以前「また何かの初心者になりたい」という記事を投稿しましたが「Lv1からやり直し」をする覚悟ができているし、そうなることに、ちょっとワクワクしているのです。

今、こうしてブログを書いていますが、Webデザイナー(Lv20)から、Webライター(Lv1)への「転職」をなんとなくイメージしてるのですね。
同時に「Webマーケター(Lv1)」みたいなのも想定しちゃってますけどね。

「セミリタイア」というお茶のにごし方

僕はいまのところ、まだまだ「ドラクエ的転職」をやってみたいのですよ。
ゲームと実社会の違いって「転職したらLv1からやり直し」を許容できるかどうか? だと思うのですよね。

もちろん「前職の能力は半減するが、継承される」ので、ちょっとはデザインの仕事残して、最低限の収入は得ようかな? と思ってもみたり。
デザイナー時代の収入で買った、不動産と金融資産を運用して生活資金にすることも「前職の能力の継承」ってことですもんね。

結局「セミリタイア」ってことになっちゃうんですよね。
タイトルの「いつまで仕事を続けようか?」に対する答えは、いつまで経っても出ないってことですね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。