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「仕事が速い」と言われるコツ

2018.12.17

最終更新日:2019年05月16日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

フリーランスにとって、仕事の手離れがいいと、収益の向上に繋がります。また、早く仕事を済ませることによってクライアントの満足度が高まるのであれば、双方の利益は合致するのです。僕はずっと「仕事が速い」と言われるように振る舞ってきました。

「仕事が速い」と喜んでもらえるんです

僕は、ずっとフリーランスのWebデザイナーを生業としてきたのですよ。
今年の夏頃に「もう、新規案件はお請けしません」と宣言して、セミリタイア生活に入りました。
運用中の案件だけを受け持っています。

よく「フリーランス40歳限界説」のような話を聞きますが、そんな中、50代半ばまで指名発注していただき、(ほぼ)仕事を切らさずに歩いてこれましたので、僕のやり方は、僕にとってそんなに間違っていなかったように思うのです。

おそらく、僕よりも造形力のあるデザイナーは大勢いるし、僕よりも営業力のあるフリーランスも山ほどいると思うのです。

そんな中で、僕がずっと生きてこられたのは、

  • 打ち合わせ中や電話口で笑ってる
  • クライアント社内の過去事案を担当者よりも知ってる
  • 初期に一緒に仕事をした人が、いつのまにかエラいさんになってる

などなど、いろんな理由があるんでしょうが、僕はずっと「仕事が速い」と言われてきたのですよ。

もちろん、僕もそう評価されるように振る舞ってきました。

ここから先「僕は仕事が速いですよ」という、ちょっとこっ恥ずかしいポジションからの文章になりますが、なんとなくの裏付けはありますのでごカンベンを。

「仕事が速い」は、僕にとってもクライアントにとっても、双方ともにメリットがあるのですよ。
同じ時間で、多くのアウトプットをできますし、ディレクターなりクライアントなりの「チェックする人」に早く渡すことで、先方がスケジュールを融通しやすくなるのですよ。

目には見えないかもしれませんが「早さ/速さ」は価値なのですよね。

僕が「仕事、速いすね」と言われるために、ずっと気を配っていたことをまとめてみたいと思います。

簡単なことから先に済ませる

仕事って、そのほとんどが定形業務なんですよね。
たとえば、僕のやってるWebデザインの仕事であれば、文言の変更や、ボタン形状の手直し、位置や表現方法の再考、などなど。

サイト全域に影響するようなことであれば、確認作業を含めて時間を要するのでしょうが、単ページ内のことであれば、チョコチョコっと先方の希望に沿うような処理をして「こんな感じでいかがでしょうか?」とカタチで見せてあげたほうが速かったりするのです。

こういうのって、PC前でウンウン唸るような仕事ではなくて「自分の引き出しを開ける作業」なのですよ。

そういう頼まれごとは、先に済ませるように心がけています。
「はい、わかりました」と、すぐに手を付ければ、ものの5分10分程度で、終わったりするのですよ。
頼んだ方も、15分後に「こんな感じで、どうでしょう?」ってメールがくれば嬉しいですよね。

そして、30分後には「本番公開願います」というメッセージが来て、ひと仕事終わったりするのです。

この5分10分の仕事であっても、後回しにして数を溜めちゃうと、そのためのスケジュールを作らなきゃならなくなるし、先方からは催促は来るしで、だんだんと億劫になっていくもんなんですよ。

その上、先方に「まだ? 遅くない?」と思われると、気分を害していますから、ちょっとしたことにケチをつけたくなって、お直し作業が増えたりするんですよね。

僕は「早く終る仕事を先にやって、じっくり取り組まなきゃいけない仕事用の時間をまとめて取る」という方針で仕事をしています。

80点の成果物を20の時間でアウトプット

なんとなくの感覚的な話ではありますが、作業の進行って

100点の成果物を作るのに100の時間がかかる。途中、80点に到達するのに20の時間がかかり、残り20点を埋めるのに80の時間を要する

ようなものだと思うのですよね。

僕は、80点の成果物を20の時間でアウトプットするようにしています。

どっちみち、提出先から「お直し」の依頼があります。
ならば、早く先方に提出して「お直し」のやりとりのための時間を確保したほうがいいという考え方をしています。

「最後の20点」って、多分に「好み」や「考え方」を含む部分だと思うのですよ。
であれば、そこは自分が抱え込んで提出を遅らせるよりも、先方とコミュニケーションを取りながら詰めていく部分とし、できるだけそこに時間的余裕を持たせたほうがいいと思っているのです。

「まだ80点」か「ヨシ100点」かを判断するのは、クライアントなのです。

自分の解釈で勝手に進めちゃうことも

僕の性格にもよるのかもしれませんが、待ち時間を作りたくないのですよ。
クライアントもしくは代理店からの指示に不明点が合った場合、よっぽど「何言ってるのか、さっぱりわかりません」とか「現時点で頂戴している素材では対応できません」とかってケースじゃない限り、なんとなくの自分解釈で進めることが多いですね。

そして、提出時に「ここのところ少々不明点がありましたが、こういう解釈で構いませんか?」とか「指示にはありませんでしたが、こういう処理にいたしました」などの言葉を添えて提出するようにします。

不明点を「質問を投げて→返答をもらって→理解」という工程ですべて解消してから作業を開始するよりも、自分解釈で進めておいて、成果物に対して、お直し要求してもらったほうが、結果的に「速い」ような気がするのですよ。

ただ、この記事で書いた全てに対して言えるんですが、必ずしも「仕事速くて、いいね。ウレシイ」という反応があるとは限りません。
自分解釈で処理しちゃうと、ときどきは「不明点があるんなら、途中で確認してくれませんか?」って人もいますね…。
そういう場合には「そうっすね、今度からそうします」で流します。

「仕事が速い」は正しいこと

たぶん、僕にとっての最適化法だし、僕にとっての「50代半ばまでフリーのWebデザイナーを続けるコツ」ってことだったんでしょうね。
皆に勧めるべきことなのかどうかは、僕には判断できません。

前に触れたように「もう、新規案件はお請けしません」と宣言して、セミリタイア生活に入っているのですよ。とはいえ、まだ運用案件がありますから、Webデザイナー業は続けてるんですけどね。
セミリタイアの「セミ」の部分ですね。

今、つくづく「自分でリタイアの時期を決められるって、幸せだな」と思っているのですよ。
仕事の発注がなくなれば、強制リタイアになっちゃうし、資産形成ができなければ、いつまで経ってもリタイアできませんからね。

「仕事が速いデザイナーだと思われたい」は、それほど間違っていない考え方だと思います。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。