「この仕事しかできない人」になるリスク
2019.01.16
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。現在セミリタイア生活中なのですが、20年以上前にフリーランスになったときと同じような感覚があるのですよ。それは「いつでも自分自身が変われる」ということを心地よく感じるからなのだろうと思うのです。新しいことが始まってることが楽しいのです。
未来の自分を少しずつ作っていく
だいたいみなさん「自分は将来こうなりたい」っていう展望があるんじゃないでしょうかね。
子供時代に思う「大きくなったらこうなりたい」って、大人になってからも普通にありますし、どんどん具体的になっていきますよね。
僕の場合、何時の頃からだろう? だいたい3年から5年くらい先の自分をイメージしながら「今の自分を変える」作業をし続けてきたように思います。
それはスキルアップだったり、軌道修正だったりするのですが、とにかく変わり続けていないとダメだと思い続けているのです。
僕はフリーランスのWebデザイナーを生業としていますが、現在は新規受注を止めて、徐々に受け持ち案件数をゼロに近づけており、この状態を「セミリタイア」と呼んでいます。
今50代半ばなのですが、これから先、少しずつWebデザイナーではなくなっていくように感じているのですよ。
デザインという仕事に関して、愛情はありますが、こだわりはありません。
むしろ、デザイナーではないポジションにいながらデザインをしたいのですよ。
20数年前フリーランスになったとき「デザインというビジネスをしたい」と思っていました。「デザイナーでいたい」とは、ちょっとニュアンスが違うのですよ。
「仕事を取って、作業して、納品して、代金を回収する」というのをすべて自分でやることが自分にとってプラスになると考えていました。
そして、それを実行できたことがとても有意義だったと思っています。
それが、少しずつ軌道修正され、途中で「舞台プロデュース」という寄り道もありつつ、Webデザイナーに転身し、その後もスキルを変化させつつ、今に至るのですが、ここにきて「デザイナーである必要ないな」と思い始めているのです。
このあたりは、以前投稿した「いつまで仕事を続けようか?」で、「ドラクエ的転職をしてみたい」という表現でいろいろと書いていますので、よろしかったらご一読ください。
常時「転職」を意識すべき
自分にとっての数年後をイメージしながら、スキルアップをはかることってフリーランスにとっては生命線だろうと思うのですよ。
その上で、常に軌道修正をし続けていく必要もあると思うのです。
自分のスキルが環境にそぐわなくなったり、市場に求められるものではなくなった場合、サラリーマンのように配置転換という救済措置はありませんからね。「サドンデス(突然死)」もありうるのです。
実際に転職をするかしないかについては、その時の状況によって変わるため、必ず転職しなければならないわけではありませんが、準備だけはしておく必要はあるように思います。
いざというときに「この仕事しかできない」状態を作るべきではないと思うのです。
しかしこれは、ずっと自分で意識し続けないと難しいのですよ。
フリーランスはとにかく仕事の安定が優先なので、大きなクライアントや長期で得られる仕事に出会うと、ホッとしちゃうんですよね。
同時に、その仕事をキープすることに神経を集中させがちなのですよ。
「もっと専門性を高めないと」とか「新技術の導入しよう」や「別の分野に興味を持とう」みたいなことは、意識的にやらないと疎かになりがちなのです。
でも「いつでも転職できるように」と意識しながら、スキルアップや他分野への関心を高めることをルーティーン化していると、どうしても「転職欲」みたいなものは芽生えてきますよね。
(参考タグ:フリーランスにとって盆暮れGWはラボ)
「転職欲」は戦力を高める
フリーランスって、自分の市場価値を収入で測りますよね。
僕もそうなのですが、陸上競技の記録のような感じで、収入を捉えている人が多いように思います。
「転職欲」は、そこに異なる価値判断基準をもたらしてくれるように思うのですよ。
新しいスキルに興味を持ったり、習得するための学習を始めるに際して、転職をイメージしながら「市場性」を考えることって大切ですよね。
それは転職せずとも、今の職業を続けている自分のまま、市場価値が高まっていってる状態なのですよね。
「いつでも転職できるヤツは、今の持ち場でも高い評価を得られる」という、当たり前の話しなのです。
「スキルアップや他分野への関心を高めることをルーティーン化している」と前述しましたが、こういうのってクセにするのが一番なんですよね。
僕が今「デザイナーじゃなくてもいい」「セミリタイア生活をしながら、転換期を作ろう」と思ってるのも、ずっと「転職欲」を持ち続けることを習慣化してきたからだと思います。
そうでなければ、50代半ばにして「デザイナーという職を失ったら、食っていけない」と、今の仕事にしがみつくことばかりを考えていたことでしょうね。
もちろん「人間万事塞翁が馬」なので、デザイナーにしがみついた方が、いい結果をもたらすのかもしれません。
しかし大切なのは、選択肢があることなのですよね。その方が気がラクなのですよ。
往々にして、動くか止まるかで悩んだら「動く」を選んだほうがラクなことが多いと思っています。
そのためには、自分で「動く」という選択肢を準備しておくことが前提になるんですよね。
先日の「成果を出すには、継続しかないよね」という記事を書きながら考えていたのですが、結局、毎日少しずつ変化し続けるしかないんですよね。
それが「成果」となるか「転職」となるかは、あとになってみなければわかりませんが、毎日コツコツ続けていくのが一番だってことなんでしょうね。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。