フリーランスの営業には、老後戦略も含まれますよ
2019.01.20
最終更新日:2019年02月22日
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。「営業なんかしないですよ。強いて言えば、カドが立たないように仕事を断ることっすかね」なんて、生意気なことを言っていました。でも、それじゃダメだったんですよね。老後戦略というか、職業人としての寿命を延ばすという視点が欠落していました。
「社会は変わる」って言い続けてるもんなんです
物心がついてからずっと「今、社会は大きな変化の時代を迎えている」って聞かされ続けてるし、それほど間違ってる感じはしないのですよ。
早い話が「みんな、変化に対応しなきゃいけないんだから、気合入れとけよ」ってことなんですよね。
今、SNSやらいろんなニュースサイトを眺めてると「簡単にフリーランスになることを進めることの是非」みたいことに、みなさん関心が高そうですね。
自身が、50代半ばのフリーランスなので、僕も興味をもって読むことが多いのです。
付け加えれば、Webデザイナーを生業にしていて、フリーランス歴は20年ちょっとです。
30代半ばでフリーランスになったのですよ。
僕は「フリーになるの、ちょっと遅かったな」と感じています。
50年以上生きてきて、また、20年以上フリーでメシを食ってきて、決断や行動が「早すぎたな」ということはありません。
「遅すぎた。もっと早く気づいておけば、行動していれば」ということだらけなのですよ。
今回の記事「フリーランスの老後」も同様、「もっと早く気づくべきだった」シリーズのひとつなのです。
フリーランスは増えつつある
みんなで、やいのやいのと是非を語り合っても、フリーランスが増えていくのが世界的な傾向なんじゃないでしょうかね?
ちょっと長めの引用を、
ランサーズ社の「フリーランス実態調査2016年版」によると、日本の広義のフリーランスは1,064万人(労働力人口の16%)であるという。この広義の中には、常時雇用の副業として、フリーランスの仕事をしている労働者を含んでおり、416万人(フリーランスの39%)がこれに当たる。
一方、フリーランスでの働き方が浸透している米国の状況はどうだろうか。アメリカの非営利組織、Freelancers Unionとクラウドソーシングサービスを運営するUpworkによる調査「Freelancing in America: 2016」によると、2016年の米国でのフリーランス人口は5,500万人にのぼり、米国労働人口の35%に当たるという。フリーランス全体の稼ぎとしては、年間1兆ドルと見積もられている。なお、前述の日本における定義と同様に、副業としてのフリーランサーも含まれている。
米国のフリーランスは2014年が5,300万人、2015年は5,370万人だったので、3年連続増加したことになる。そして、東京オリンピックが開催される2020年には、米国のフリーランスは労働人口の50%を占めるようになるという予測もある。
フリーランスなんて働き方、当たり前になってくるんじゃないかな? と思うのですよ。
加えて、後述する「日本の高齢化」の問題も合わさって、定年を期にフリーランスになろうとする人も出てくるような気もしているのですよ。
今、僕が50代半ばで「75歳とか80歳まで働くことになるんだろうな」「動ける今、仕切り直しのポイント作りたいな」と思っているように、定年を期に「もうひとつの人生を作ってみよう」と思う人がいても不思議じゃありませんもんね。
(参考:おっさんの問題提起と解決策)
僕は30代半ばでフリーになって、それでも「遅かった」と思ってるので、定年を期にフリーになろうとしてる人に対して、「遅い」とも「甘い」とも思いたいのですが、多くの人が「職業人としての寿命を伸ばしたい」と考えることは賛成です。
僕がフリーになったときよりも、ハードルはずっと下がってるし、その中の何人かはきっとうまくいくと思いますね。
「定年を期にフリー化…。フツーだよ」って人がSNS上にたくさん登場するかもしれません。
反面、失敗する人も大量に出てくるはずなので、そっちが社会問題化するかもしれませんね。
「サラリーマンに戻る」とか「実家に帰る」という選択肢を失なってる「老人の失敗」ってことになりますから、結構悲惨なことになりそうですもんね…。
2025年、日本人の30%は高齢者になる
「どうせ、オレたちの時代は年金なんて、まともにもらえないんだよ」みたいな物の言い方がありますが、もらえようともらえまいと、自分で設計しとかなきゃいけないんですよ。
ちなみに、僕の場合は国民年金時代が多かったし、未払い期間もあるので、65歳から受給を始めちゃうとたぶん月額8万円くらいだろうと予測しています。
「悠々自適な年金ぐらし」というイメージに程遠いですよね。
「オレはフリーランスなんだから、老後戦略を含めて、人生をデザインしなきゃならないんだ」と気づいたのが50代になってからなのです。
もともと「不労所得、欲しい」とか思いつつ、不動産は所得していたので、偶然にも「老後の準備」を始めていたことにはなったのですが、それ以外はまったく何も考えていませんでした。
投資信託やETFを買うようになったのはそれからです。
当面「不動産」「金融資産」「労働」を組み合わせて、75歳くらいまで、過ごそうと思っています。
公的年金に関しては、繰り下げ受給をし少しでも月額を増やして「長生きリスク」に備える作戦にしようと考えています。
フリーランスの老後
おそらく10年後も20年後も「今、社会は大きな変化の時代を迎えている」って言い続けてると思うのですよ。
フリーランス歴20年を超える僕は、ずっと「営業とは、仕事をもらうこと」だと思い続けてきました。
- 自分が社会の変化に対応すること
- 自分の変化に応じた社会でのポジションを作ること
という視点が欠落していたのですよ。
だから、幸いにも、運良く、仕事をいただき続けてこられた僕は「営業なんてしてませんよ」などという生意気なことを思い続けてきたのです。
50代半ばになるまで「老後戦略」について、まったく考えが及んでいませんでした。
ただ、ようやく気づいて、考え始めることができました。
社会は動き続けているし、僕も動き続けているので「これから、うまくシンクロしてくれればいいな」と思っています。
かつての記事「また何かの初心者になりたい」で書いた「もうワンゲーム」の中で、社会の変化に対応しつつ、自分の変化にも対応する「老後戦略」を盛り込んでいきたいと思っているのですよ。
「まだ間に合う」と思っているのです。
関連記事「フリーランスの老後は50代から始まってる」を投稿しました。
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