人生の岐路だから、ネガティブな感情を許容する
2019.03.05
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。ずっとポジティブ風味な文章を書いています。人生の岐路にいることがわかってるので、僕自身「この状態をポジティブに捉えたい」という気持ちはありますし、キーボードを前にすると、どうしても粋がったマインドになっちゃう…。そんなものなんですよね。
数字で客観的に自分を計測する
フリーランスになって20年以上が経過したからなのか、それとも50歳を超えて「なんか、折返し感あるな」と思っちゃってるからなのか、どうも自分を見直す力が強まってるのですよ。
自己検証って、ときおりそういうタイミングがやってくるという性格のものではなくて、常にアタマの中にあって、ずっと考え続けているはずなのではありますが、ここ数年、特に強まってきているのですよ。
間違いなく、僕の人生の岐路だからだと思います。
20年以上前にフリーランスになったときと同じ感覚なのですよ。
数字が目の前にあることも重要なファクトだろうと思います。
皮算用ではありますが「ここで収入ゼロになっても、不動産と金融資産の運用で、贅沢しなければ生きていけるんじゃない?」という状態になったことが最初の転機ですね。
「ものを作ること」と「生活すること」を直結させなくて良くなったのですよ。
とくにクリエーター業界隈では、「金じゃない」「数字じゃない」って言いたがる人も多いですが、僕は「結果は客観的に計測するべき」だと思っていますので、数字を使うしかないと思っているのです。
「満足度」とか「納得感」って、他人と比較できませんもんね。
もちろん「あのときあの人からこう褒められた。嬉しかった」「あのときこんな憎まれ口叩いてきたヤツがいる。許さねえ」みたいな感情はありますが、結局、自分が自分をじっくりと見直して「満足度」とか「納得感」を探し当てるしかないのです。自分の評価は自分にしかできないってことだと思うのです。
ネガティブな感情との折り合い
人生の岐路だからネガティブ感情に気づき始めたのか? ネガティブな感情が積もりに積もった結果「やめた。道変える」ってなっちゃってるのか謎ですが、自己検証すればするほどネガティブな感情に気づくのですよ。
ときどき「今、新しい行動をしようなんて思っちゃってるけど、これって現状から逃げようとしてるだけなんじゃないのか?」と自問自答することもあります。
そして「あながち間違ってはいない」と思っています。
「逃げる」「挑む」「超える」「潜る」「跳ぶ」「破る」…。ひとつのことを違う言い方をしてるだけだと思うのですよ。
ポジティブな感情は良くて、ネガティブな感情は良くないってことになってますが、僕はネガティブな感情も肯定しているのですよ。
こっちのほうが、現状を変えようとするエネルギーが大きいように思うのです。
今、いろんなネガティブな感情がないまぜになっています。
たぶん、年齢的なものも大きいでしょうし、職業的なもの、日常生活に関すること、家族のことなどなど。
もしかして、減らないものなのかもしれませんね。
なんとなく克服した気になっているような感情でも、形を変えて再登場したりしますからね。
たとえば、僕は美術教育も工学教育も受けずに、Webデザイナーという職業に就いているのですが、ずっとコンプレックスなのですよ。
フリーになって20年以上もメシを食ってるし、50代半ばになっても指名発注をいただけているので、なんとなく克服できてる感じはもっているのですが、ある日、若いデザイナーが自分も想像もできなかった上手な処理をしていて、かつ「あ、オレこういうの作りたいと思ってたかも」みたいな気持ちになったとき「やっぱりオレ、ちゃんと美大芸大に行ってないからだ…」みたいな感情が頭をもたげるのですよ。
「克服した」と感じる前よりも、強力な感情になってたりもします。
たぶん、ネガティブな感情が増幅する時期ってあるんじゃないでしょうかね?
フリーランスになったときもそうなんですが、このネガティブな感情が、いい感じの「踏切板」になってくれてるんじゃないかと思うのです。
今の自分のことを気に入ってないんでしょうね
自分を見直す力が強まってきて、ネガティブな感情が増幅されて、人生の岐路を感じるときって、なんとなく自分のことを気に入ってないんですよね。
「なんか気に入らないから、別の方法でやるしかないじゃん」と考えてるのですよ。
ネガティブな感情を忘れるために、なんか別のものに没頭したいと思ってる時期なのだと思います。
20数年前の「フリーランスになる」「自分の会社を作る」「Web制作に軸足移す」もそうだったんですけどね。没頭できるものの種類を変えなきゃダメみたいです。
だから「ポジティブっぽく振る舞ってる」っていうよりも、ネガティブな感情が大きいからこそ、行動はポジティブになるし、このブログに書いてる記事もポジティブさが強調されるのだと思うのですよ。
もちろん、若干の「やせ我慢」とか「粋がり」は含まれていますが、ちょっとした味付け程度のもんです。
とりあえず今は、こうしてひとりで黙々と考えているフェーズです。
くり返しになりますが、フリーランスになったときとまったく同じ状況なのです。
人間関係を一気にリセットしようとするところも、まったく同じ。
たぶん僕、こういう時間が好きなのですよ。
今回はこうしてブログに記録し続けていますが、前回も「これからのこと」を話し合った人は最小限でした。
ネガティブな感情を拗らせていますから、あまり自分のやろうとしていることを「素晴らしきこと」として話したり、他人から共感されたりしたくなくなるのですよね。
自分ひとりで、淡々と自分と向き合うことが大切だと思っているのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。