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「フリーランスの老後」をプロジェクト化

2019.03.16

こんにちは、萩ドットライフ()です。

最近、ようやく思い始めたのが「このブログって、フリーランスが老後に向かう記録だな」なのですよ。あまり実社会で「老後」について語りません。同世代のフリーランスがまわりにいなかったり、サラリーマンとは思考のポイントが違うからだと思います。

「老後」に向かっているのだということを自覚しよう

このブログを開設して8ヶ月が過ぎ、すでに300記事以上投稿しています。
先日『「勘の正当化」に時間を費やす』という記事の中で、

結局気になってるのは、

  • デザイナーと言うキャリアを中断すること
  • これまで生活を支えてくれたメインクライアントから離れること
  • 東京を離れ、山口県萩市に移住すること

なのですよ。

と書いたように、僕はちょうど今、人生の転機を迎えていて、あらゆる決断や行動をしはじめているので、ずっとそのことについて書き続けているのです。

途中で気づいたのですが、

みたいな話を手を変え品を変え書き続けているのですが、これらって「老後」でくくれば、しっくりくる話なのですよ。

「あ、このブログのテーマって老後なんだな」と思い始めてるのですよ。
僕の場合、フリーランスのWebデザイナーだと言う属性も加わって「クリエーター系フリーランスの老後」ってことでしょうね。

僕が今、50代半ばです。ようやく「老後」を意識しはじめて、カッコつけた言い方をすれば「老後をプロジェクト化」し始めたのですよ。
このタイミングが早かったのか、遅かったのかに関しては、答え合わせは20年後。

これまでにも、なんとなく似ような話にも触れていますので、ご参考に、

「老後」って話題にならないんですよ

会合や飲み会で「フリーランスの老後」が話題になることって、ないのですよ。
僕の場合、同世代のクリエーター系フリーランスがいないからという要素は大きいかもです。

いつも仕事でつるんでいる人の中で「すぐ年下」が、10歳年下ですね。その人も「フリーランス」ではなくてn代目経営者なんですけどね。「非サラリーマン」という意味で一味扱いしています。
本当の意味でのフリーならば、15歳下ですね。あくまでも、ワチャワチャした飲み会ができて「考えてること、やりたいこと」をパラパラとテキトーに話合えるコミュニティの話です。

同窓会とかだと老後の話題は多いのですが、圧倒的にサラリーマンとか主婦が多いので、あまり噛み合わないんですよね。
この辺は『「人間関係の断捨離」タグを付けられた記事の一覧』に書いているように、少々距離を置きたいと思っているのです。
僕も「老後についての会話に参加したい」「他の人の考え方を聞きたい」とも思ってるのですが、それ一辺倒だとイヤですよね。

一斉に定年退職を迎えるサラリーマンの方々とは、考えるポイントもタイミングも、微妙に違ったりしますからね…。
というか、フリーランスはそういうの全部、自分の中で折り合いをつけるしかないんですよね。

もうひとつ「老後」が会話のテーマになりにくいのって、目を背けたいからですよね。
それと健康問題と同じで「そんなの考えたって仕方ないじゃん、なるようにしかならないんだよ」って無頼ぶって話をぶち壊すヤツが登場したりしやすい話題なのですよ。

なので、僕はこうして、ひとりで考えながら、こうしてブログに記録していく。
この記録はそのまま、自己検証の足跡でもあり資料でもある…と。
その上で、短期長期の計画を設定・実行・検証しながら「老後をプロジェクト化していこう」と思っているのです。

みんな最後はどうなってるんでしょうね

噂を聞く人って、まあまあちゃんとできた人なんじゃないでしょうか。ちゃんと引退できた、ソフトランディングを成功させた人ですね。定義が難しいんですけどね。

「知り合いの事務所を週3回くらい手伝って、国民年金の他に月20万円くらいあるみたいよ」って話ならば「へぇ、いい感じで業界に残っておられるんですね」と思うでしょうし、「お金なくなると夜間警備員やってる」だと「うぁ、大変な晩年だな」みたいに感じますよね。

たぶん、こういう話にも出てこない人。親戚のやっかいになってる人とか、生活保護を受給してる人も少なからずいるんじゃないでしょうかね。

自営業者全般に言えることなんでしょうけどね。
町の商店主とか、自営の職人、飲食店経営者などなど、なかなか「まったり老後率」みたいな統計ってでてきませんよね。
僕の場合、身近なところにサンプルがあるのですよ。母親は美容師、父親は自営の大工。両親とも自営です。
父親は認知症を発症して施設に入っていますが、80歳になろうとしている母親はまだ営業しています。

自宅がありますし、弟も同居しているので、豊かではなくとも生活は成り立っているようです。
「ようです」というのは、僕はすでに実家を出て30年以上経ちますし、100%弟が相続するように遺言を書くように勧めているところなのですよ。
なので、あまり家計には干渉していないのです。

とはいえ、二拠点生活で使ってる「萩の作業場」は、この実家の一室なのですよ。住宅設備や、ちょっと気づいたメンテナンスに関しては「オレが出すから」と、更新・改修を協力することくらいはあります。というか、家に対して口出しするのは、そのくらいです。

今、SNSやネット上のいろんな記事を見ていると、フリーランスを礼賛する傾向にありますよね。
前提として、僕は賛成です。

ただ、フリーランスとは、人生をずっとプロジェクトとして運用するようなものなのですよ。
必ずしも同年代のサラリーマンを意識する必要はありませんが、彼らのライフイベントに合わせて社会ができあがってることも間違いないのです。

とくに「60歳or65歳の定年退職。退職金でもろもろリセット。厚生年金のゆとり」は、決して無視できません。
そのときになって「サラリーマンでも、みんながそんなに恵まれてるわけじゃない」と、弱いもの探しをはじめても、自分の状況は変わらないのです。

フリーランスに興味のある人は「死ぬまでのプロジェクト」としてイメージすべきだし、老後なんてまだまだ先と思ってる人も、できるだけ早い段階から考え始めたほうがいいと思います。

資金問題プラスアルファを考えよう

この記事を書くにあたって「フリーランス 老後」でググってみました。
上位にズラっと並ぶのは、資金問題ですね。やはりこれが最重要なのは間違いないのです。

かくいう僕も「資産運用」というカテゴリを設けているように、これからの人生は、お金が左右すると思っています。
とはいえ、僕が資産運用ネタを書くチカラが弱かったり、投資方法がインデックス投資なので、大きな動きのない「まったり投資生活」だったりしてなかなか記事を投入できていないのですが、重要視はしているのです。

その中で、僕は自分の運用中の金融資産の額を公開しています。
普通預金額や所有する不動産の評価は、現在秘匿中ではありますが、これでなんとなくの僕の資産レベルは伝わると思うのですよ。
もともとは「セミリタイアするために必要な資産」としての公開だったのですが、「フリーランスの老後」をイメージするためにも役立ちますよね。

「たったこんなもんでセミリタイアしちゃうの?」と思う人もいれば「こんなに資産がないとやめられないんだ」と思う人もおられようかと思います。
僕がこのブログで記録し続けているのは、僕というフリーのデザイナーが老後をイメージして決断して行動している「ひとつのサンプル」なのですよ。

どこかで誰かの役に立てば、それでいいと思っていますし、なによりも自分が考えたことやったことを検証するための記録なのです。

僕は、できるだけ長く「労働」を続ける選択をしました。
それも「75歳時点で、月額15万円程度の収入を得る」ことを目的とした、内容と強度をイメージしているのです。
このブログ内では「生産的な趣味」という表現を用いていて、いたる所で使っています。

今後「フリーランスの老後はプロジェクトとして捉える」という認識のもと、あれやこれや考え続け、そして行動し続けようと思います。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。