[フリーランスの老後]遊ぶともなく、働くともなく
2019.04.03
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。定期的に「フリーランスの老後」を考えることにしています。僕が50代半ばだということもありつつ「暇」と上手に向き合う準備も始めたいのですよ。ものを作るのが好きで、それを仕事にしているのですが「仕事を趣味に還せるといいな」と思っています。
仕事を趣味に還そう
これまで、何回か「フリーランスの老後」をテーマに記事を書いてきました。
僕は今、50代半ばなのですが「老後」という言葉を、アタマではすごく意識しつつ、現実社会で口にするのがちょっとイヤな年頃なのですよ。
人によって、反応やバックグラウンドが全然違いますから、同世代同士の会話のテーマにしちゃうと、噛み合わなすぎて話題にしたことを後悔することを何度か経験しています。
「同世代のクリエイティブ系フリーランス同士なら噛み合うのかな」などと思うこともありますが、50代のオッサン・オバサンなんて希少種ですから、なかなか巡り合うこともないのですよ。
「フリーランス 老後」とかでググると、だいたい年金や老後資金の話か、定年退職したサラリーマンがフリーランスになる話が上位に出てきますよね。そちらの方がたぶん需要あるんでしょうね。
でも、僕が考え続けたいのは、ずっとフリーで生きてきた人にとっての老後、労働との折り合いの付け方なのですよ。
ソフトランディングできる人が少ないことは承知していますが、仕事をうまい具合に趣味に変えられるといいな、と考えているのです。
早いうちに「老後」をイメージしたほうがいい
僕の意見は、
「クリエイティブ系のフリーランスなんて、もともと何かを作るのが好きだったんだろ?」
「ならば、ずっと何かを作り続けたほうが、人生豊かに感じるんじゃない?」
「その上、そこから収入得られるんだったら、もっと嬉しいよね」
なのですよ。
そのためには、活きがいい30代40代くらいから「老後」をイメージしながら資産形成を目指すべきだと思うのですよ。
先日「自前のベーシックインカムを作る」という記事を書いたように、働かなくても最低限の生活ができる状態を作れば、生活のための仕事をする必要がなくなるので、ローリスクでいろんなことにチャレンジできるのです。
「何かにチャレンジしたい」という欲は、少なくとも50代半ばくらいではなくなりません。
むしろ増してくるんじゃないかな? 「もう人生折り返しちゃったな」とか思い始めますからね、ちょっと焦ったりもするものなのですよ。
僕が社会に出る30年以上前から「年功序列制度はなくなる」みたいなこと言ってましたね。未だ残り続けてますけどね。
もともと「終身雇用」と「知識と経験が価値」を前提にした「未熟な若いうちは会社がリスクを負って経験を積ませてあげる、そのかわり給料は安いよ。でも、年齢と共にグングン上がるよ」という制度なので、定年間際のオッサン・オバサンが一番給料高かったりするんですよね。
なので「若いうちにリスクとって資産形成したい」って考え方でフリーランスを選んでる人も多いんじゃないでしょうかね?
上手くいってるかどうかは別の問題ですが。
暇つぶしと承認欲求
僕は「人生100年時代」という言葉を真に受けてるのですよ。
「100歳まで死ねない。途中で資金が底をついたらタイヘンだ!」「途中で生きがいなくしたら、つまんなくなっちゃうなぁ」と怯えているのです。
なので80歳くらいまで働きながら収入を得るイメージを持っています。
それなりの資産はあっても、何が起こるかわからないし、何よりも承認欲求を満たしたいですからね。
僕はこのブログ内では「生産的な趣味」という言葉を使っていますが、本記事のタイトル通り、遊ぶともなく、働くともなく、趣味と仕事の中間くらいのことをやり続けたいのですよ。収入もそこから得られるものだけで構いません。
もともと、消費によってステータスを補強するような欲求がなかったりするのですよ。
でも、いろんな道具とかアプリを「お金がないから我慢しよ」ってなるのは苦痛ですね。そのくらいの財力は持ち続けたいのです。
僕は今50代になったから「遊ぶともなく、働くともなく」なんていい始めてますけど、これから多くの人がそうなっていくんじゃないでしょうかね。
「個人の時代が加速する」だったり「AIが人の職業を奪う」だったり、何が正しくて何が間違ってるのかは謎ですが、僕が社会に出てから30年間で明らかに「楽チンなこと」「楽しそうなこと」が仕事になってますよね。
そして、その方が「汗水流す」型の僕らが子供の頃にイメージした「労働」よりも収入が多いのですよ。
僕は今、セミリタイア中という特殊事情があるにしても、まったく業務で外出をしない生活をしているのですよ。
(※僕がここで使っている「セミリタイア」は、新規案件の受注を停止して、運用案件のみ作業に従事していて、案件のクローズとともに無職になる過渡期という意味です)
かつ、週の労働時間は3日程度でしょうかね。とても暇なのですよ。それでも、大卒初任給を超える収入は得られるのです。
これからは、現役世代でもこんな感じの人が増えてくるんじゃないでしょうかね?
「楽チンでいいなあ」なのではありますが、ひたすら「暇」ってキツいですよ。
僕はずっとまとまった暇があると、役に立ちそうなことだったり、面白そうなことを選んで何かしら手を動かしていましたけど、これが延々と暇になると、それを埋めるために、みんな「遊ぶともなく、働くともなく」みたいな活動を始めることになるんじゃないでしょうかね?
(参考:フリーランスの僕が暇な時にやったこと)
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