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それなりに、ゆるまる

2019.04.13

こんにちは、萩ドットライフ()です。

毎日が淡々と過ぎていって、このブログも「いつも同じことばかり書いてるな」とモヤモヤし続けてるのですが、振り返ってみると「それなりに、ゆるまってるな」と感じるのですよ。変化って、目的じゃなくて結果的になるもんじゃないでしょうかね。

セミリタイアしたから、ゆるまった

「いつからセミリタイア生活がはじまったんだろう?」と考えてみるのですが、定かではないのですよ。
僕はフリーランスなので、サラリーマンの方のように「この日、退職した」というのがありませんからね。

「新規案件の受注を停止したこと」をもって、セミリタイア生活に入ったと認識しているのですが、クライアントや広告代理店との間に入ってくれている制作会社の社長に「これで止めて。休養体制に入るから」って、何回も言ってるのですよ。
つい先日も「受けて頂けないのは承知してるけど、念のため」「ゴメン。断るか、他の人に回してあげて」みたいなやりとりがあったので、ちょっとズルズルした感じは残っているのです。

なんとなく、最後の案件が初回公開になった、2018年9月くらいから「さあ、セミリタイアっぽくなってきたぞ」と思い始め、それからなし崩しにセミリタイア感が強まってきています。
このブログを書いている現在、受け持ちの運用案件は4件、週の労働時間は2日程度です。

受け持ちの案件は、そのうちクローズされるのですよ。
僕のクライアントは、マンションデベロッパーなのです。みなさん新築マンションを買うときに、これから発売する、もしくは現在販売中のマンションの物件ホームページを観て検討したり、マンションギャラリーに訪問する予約をしたりするじゃないですか、あれを作っているのです。
したがって、マンションが完売すれば、ホームページもクローズするのです。

すべての案件がクローズしたら、僕は最低1年間の長期休暇に入ろうと決めています。
まだ若干の迷いはありますが「休む。ぜったいに休む」と決めているのです。

そうすると、暇な時間に焦らなくなってきたのですよ。

フリーランスになってからの20余年ずっと、いつも「休みたいな」「時間を好きに使いたいな」と思いながらも、暇になると焦りを感じてたのですよ。
暇は悪であり、退治すべきものという強迫観念がずっと付きまとっていました。

それが「これが終わったら、1年間休むから」と決めてからというもの、暇な時間を「何もしない時間」として、落ち着いて使えるようになりつつあるのです。

完全リモートワークしたから、ゆるまった

僕はここのところ、ずっと同じことを考えているので、何度も同じ話を書いています。
いつもこうしてPCに向かいながら「また、セミリタイアって書いてる」「また、二拠点生活が…」「働き方が…」「長期休暇が…」と、同じことばかり書いていることは認識しているのですよ。

50代半ばのオッサンだから、そうなっちゃったのではなくて、若いころから、仕事でもプライベートでも、何かを伝えたかったり、反応を見たかったりするがために、分かっていながら同じ話をしているのです。
たぶん、ずっと死ぬまでそうなのだろうと思います。

僕が今、同じ話を繰り返してることって、総じて「フリーランスの老後」にまつわることなのですよ。
こればっかり考えているのです。

現在、完全リモートワーク状態で仕事をしています。
フリーランスだし、どこかの事務所に常駐する気などさらさらないので、もともとリモートワークではあったのですよ。
それを、間にディレクターに入ってもらう形にして、定例会やミーティング、打ち合わせすら出席しない体制にしているのです。

つまり、僕は今、東京にいる必要がないのですね。現在、このブログ記事も山口県萩市にて書いています。
完全リモートワークを始めてから、そろそろ1年が経過しようとしています。最後の対面ミーティングが、2018年のゴールデンウィーク明けでしたから。

完全リモートワークが機能することが確認できたので、東京と山口県萩市を行ったり来たりする「二拠点生活」をはじめたのです。
とくに、観光をしたりとか、これまで会えなかった人と会いたい、みたいなことが目的の第一ではなくて、とにかく「違った空気を吸う」みたいなことですかね。

「オレ、東京にいる必要ないな」を実感するだけで、とてもラクなのです。

ときどき振り返って変化に気付く

こうして、ブログを書きながら「いつも同じことばかり書いてるな、自分自身が全然変わってないからな」とずっとモヤモヤしているのですが、どうやらそれなりに緩まってるようなのです。

自分では、当面の出口に「1年以上の長期休暇」を設定したのがアタリだと思っています。

  • いつかはセミリタイア
  • いつかは完全リモートワーク
  • 老後に向かって働き方を考え直そう
  • そして地方移住

みたいな考え方は、50歳になる前後から、なんとなくイメージにはあったのですよ。ずっと「いつかは」のままでしたけどね。
「もういい。やめた。休む。ここから最短」と、吹っ切ることができたことが効きました。

背景には「資金的な安心感が増してきた。もう生きるために仕事請けなくていいな」というポジティブな要因と、「更年期だからか知らんが、なんかイライラする。やってられるか」というネガティブな要因があるのですが、双方見ても、なんとなくそういう時期だったんでしょうね。

周囲にあまり同年代のフリーランスがいないのです。
気がつくと、先輩フリーも同年代フリーも、最近は、ちょっと後輩フリーもだんだんと会わなくなるのですよ。
みんな会えば情報交換をする程度で、「今どうしてる?」って近況を訊ねるほど仲がいいわけではないので、状況が不明なのです。

だから余計に「フリーランスの老後」って気になるのですよ。
僕個人の印象に過ぎませんが「なかなかソフトランディングさせるのは難しいかもね」と思っています。
そもそも、不安定を許容する人々だし、山っ気もあるので、不遇な状況に陥る可能性は高くて当たり前なんですけどね。

以前「「フリーランスの老後」をプロジェクト化」という記事を投稿しましたが、僕はこうしてブログに記録することを含めて、フリーランスである僕自身が老後に向かっていく状況をコンテンツ化したいと思っているのですよ。

おそらく今「いつも同じことばかり書いてるな」と感じているように、似たようなことばかりを繰り返し記録していくことになるのだと思います。
そして今「それなりに、ゆるまってるな」と感じているように、数ヶ月か数年か経って振り返ってみると「ああ、やっぱりちょっと変わってる」と気付く、そんなことを延々と繰り返していくのだと思っています。

最後の振り返りは、まだまだ先のはずなんですけどね…。
それが今日だったとしても「まあ、それなりにしあわせだったな」と思えるようにはしておきたいのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。