フリーランスにとってのセミリタイア (2)「現在、停滞中」
2019.05.13
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。セミリタイア生活をはじめたものの「最近、ちょっと停滞しちゃってるな」と感じるのですよ。理由はまだ少し「仕事」が残ってるからなんですね。フリーランスって「本日、退職します」という去り方ができないので、ちょっとグズグズしますよね。
現在、停滞中です
以前「フリーランスにとってのセミリタイア」という記事を投稿したことがあります。
この記事で僕は、20年以上フリーランスなので、使っている「セミリタイア」という定義が違っていることについて触れました。
フリーランスって、サラリーマンの方が「会社を辞めたぞ、今日からセミリタイア生活だ」と感じるような状態には、すでになっているのですよ。
その上で、
- 一旦、無職になって1年以上の長期休暇を取ろう
- そのために、新規案件の受注を停止しよう
- その後、別のユルい働き方を模索しよう
という一連の行動について「セミリタイア」という言葉を使っているのです。
現在はすでに、新規案件の受注を停止しています。
最後の受注案件を公開してから、8ヶ月が経過しています。手元にある案件はすべて運用案件です。
僕の仕事はWebデザイナー。そしてメインクライアントはマンションデベロッパーなので、運用している新築マンションの販売サイトは、そのマンションが完売すればクローズするのです。
現在受け持っているサイトがすべてクローズすれば、僕は晴れて無職になれるのです。
現状は、仕事も収入も減っている代わりに、労働時間は激減しているので、僕が予想した通りの「セミリタイア生活」は始まっているのですが、「なんか停滞してるな〜」と感じるのですよ。
どうにもならないことはわかっているのです。イライラしても仕方ないので、現状を受入てほっとこうとは思っているのですが、とりあえずはこうしてブログ記事として記録しておきます。
仕事は「ある」のです
前述の通り、作業量は激減していますが、まだ仕事は「ある」のですよ。
運用中の案件がまだ複数あり、販売状況に応じて毎週の更新作業が発生していますし、コンテンツの追加やリニューアルを求められる可能性もあります。
僕は長年、そういう依頼に即応することを旨としてきました。
仕事を抱え込んで手元に置いておくよりも、さっさと捌いて手を離す方が好きな性格でもあるし、そうした方が効率的だと考えていたからなのです。
自然と「仕事が速い」と喜ばれるようになり、50代半ばを過ぎても指名発注いただける原因のひとつでもあったと思います。
セミリタイア生活に入ったからといって、そのリズムを崩したくないのですよ。
クライアントや広告代理店の人に「辞める前の数件は、あまりやる気なかったね」と言われたくないのですよ。
したがって、仕事量は少なくなっていて暇にはなってるのですが、営業日である限りはスタンバイ状態でいることにしているのです。
フリーランスですから「平日の昼間にデパートに買い物に行く」くらいのことは自由にやってますが「ある日思い立って、旅行に出かける」ような自由は手に入れていないのです。
まだ少し残ってる「不自由」が気になるのです
「せっかくセミリタイア生活をはじめたものの、停滞しちゃってるな」と感じる理由は、まだほんのちょっとだけ残ってる「不自由」を感じることが多くなってきたからなんですよね。
「仕事少なくなって、暇な時間が増えて、よき」と感じていた状態に慣れちゃったんでしょうね。
前述の「思い立って旅に出るとかできない」をはじめとして、
- メールやメッセージを気にし続けなきゃいけない
- 結局、朝起きたらPCに電源入れちゃうんだよな
- 受け持ち案件の販売状況が気になる
みたいなことを不満に感じるようになってるのですよ。
フリーランスになってから今まで、なんとも思わなかったことばかりです。
たぶん、人生のフェーズが変わったことで自分がワガママになっちゃってるんでしょうね。
僕は「この状況、ちょっとマズいな」とは思っていません。
おそらく人生の中で一番ストレスに敏感になってる時期で、それを回避しようとしているのだろうと思っていますから、ヨシということにしています。
以前「自己完結型(スタンドアローン)の仕事を模索しよう」という記事を投稿したように、また新しい仕事を求めようとしているのですよ。
そうするとまた「面倒くさい」「つまんない」「やる気起こらない」ことが増えてきて、それがストレスになるはずなのですよ。
仕事って、基本ストレスだらけで、その中に含まれてるひとかけらの「楽しさ」とか「爽快感」を探し求める作業ですもんね。
こうした人生の転機に、積極的に「ストレス放出モード」になることを許容するのは決して悪いことではないと思っています。
いずれにせよ、僕にとってのセミリタイアは現在停滞中です。運用中の案件がすべてクローズして、完全に無職になったときに、少し状況が変わるのかも知れません。
そうなると「収入が途絶えた。先行きが不安だ」などと、文句を言い始めるかもしれません。
ブログを書いてることも原因です
「なんだか、停滞感あるな」と感じるのも、こうしてブログを書いているからなのですよ。
書いてなければ、ボーっとして過ごしていたと思います。収入が減ってるのは想定の範囲内なのですが、仕事が減って、暇な時間が増えて、楽になってるのは確かなのですよ。
概ね、心地よい状態なのです。
「セミリタイア」は、このブログの大きなテーマなので、いつも「セミリタイアについて、何か記事を書けないか」とネタを探すのですが、そのたびに「セミリタイア始めたけど、何も動いてないな。これじゃ、何も書けない」と感じることが多いのですよ。
フリーランスって、サラリーマンよりは自由がきくし、セミリタイア生活っぽいこともできるのですが、いざ仕事をやめるときって「本日、退職します」という去り方ができない。
(いや「これにて廃業します」って、制作会社や広告代理店に後任者を見つけさせることもできるのでしょうが、僕が「それ嫌だ」と思ってるだけなのではありますが…)
なので「これからセミリタイア生活を始めるよ」という段になって、ちょっとグズグズしますよね。
そのグズグズが「セミ」の部分なのかも知れませんけどね。
「やっぱり、辞めるのやめた」ってなっても、なし崩しに復帰できそうな雰囲気があるのは利点のような気もします。
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