70歳まで働く時代。アーリーリタイアか? セミリタイアか?
2019.05.18
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。サラリーマンの定年がどんどん延長されつつありますね。そのうち退職時期は自分で決めるようになるんじゃないでしょうか。人生のどこかのタイミングで「アーリーリタイアか?」「セミリタイアか?」を考え始める人も増えてくると思うのです。
みんな70歳まで働ける時代になりそうです
現在50代半ばの僕が社会人になりたてのとき、定年は55歳でした。
会社の中にいる「お爺ちゃん」がお花をもらって、みんなで拍手して、ひとこと挨拶して見送られてました。僕は今、あの「お爺ちゃん」たちと同じ年代なのですよ。
「定年って、いつ60歳になったんだっけ?」と思いググってみると、1998年のことのようですね。
1986年「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(=以後「高年齢者雇用安定法」とする)の改正で60歳定年が努力義務に、1994年の改正で60歳未満定年制が禁止(1998年施行)されました。これが60歳定年の始まりです。
その後も「高年齢者雇用安定法」が改正され、2012年の改正「原則希望者全員の65歳までの雇用を義務化」により、働きたい人は65歳まで働くことができる環境が整いました。
出典:かつては55歳が主流! 定年退職の平均年齢はいくつ? [定年・退職のお金] All About(2019年5月18日現在)
現在は「原則希望者全員の65歳までの雇用を義務化」となっているようですが、さらに70歳まで働くことができるように環境整備しようという話がはじまっているようです。
発表されている改正案では、現行法の65歳までの「定年延長」「定年廃止」「契約社員などでの再雇用」に加え、70歳までの
- 他企業への再就職支援
- フリーランスで働くための資金提供
- 起業支援
- NPO法人などへの資金提供
を努力義務として追加するもようです。
60歳で仕事を辞めても「アーリーリタイア」ってことですよね
このブログのいろんなところで書いているように、僕は今「セミリタイア」中なのですよ。
新規案件の受注を停止していて、仕事量は激減しています。当然、収入も激減。
すべての運用案件がクローズしたところで、1年以上の無職生活(長期休養)をする期間を取ったのちに、新たに「ユルく働ける職業」を開拓しつつ、セミリタイア生活を継続したいと思っているのです。
僕は75歳から80歳くらいまで、働くことをイメージしているのです。
(参考:[フリーランスの老後]遊ぶともなく、働くともなく)
ただ多くの人は「働くのは60歳まで、それ以降は仕事しない」という人生設計をされてたと思うのですよ。そういうルールの元でサラリーマン生活を送ってこられたのでしょうから。
それが、環境が勝手に変わっていって、予定通り60歳で仕事をやめたら「アーリーリタイア」ってことになっちゃいますね。
この辺、どうなんでしょう?
「予定通り60歳で退職するよ」派が多いんでしょうか? 「雇ってくれるって言ってるに、会社辞めるのもったいない。続けるよ」派が多いんでしょうか?
僕はフリーランスなので、この辺の事情には疎いのです。
だんだんと「定年」という概念がなくなってくるんじゃないでしょうかね?
その一方で、中西宏明・経団連会長が「終身雇用守れない」、トヨタ自動車の豊田章男社長も「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言したことが話題になっていますから。
(参考:サラリーマンはもう安定じゃない?)
雇用を確保する「努力義務」は、年齢を上げて残しつつ、解雇もしやすくせざるを得ないように思うのですよ。
40歳から70歳くらいの間で、かなり流動するようになるんじゃないでしょうかね。
当然、給与も年齢に応じて一律と言うわけには行かないでしょうし、若くして解雇される方もいれば、雇用の継続と引き換えに給与の減額を提示される方もおられるのでしょう。
そうなると当然「自ら動く」人も増えると思うのですよ。
40代半ばくらいから「一旦仕事辞める。また働くかも知れないけど」というアーリーリタイア組と、「長く仕事を続けられるユルめの仕事を模索したい」というセミリタイア組に別れ始めるんじゃないでしょうかね。
(参考:セミリタイアとアーリーリタイアの違い)
新卒で入った会社でずっと働き続けたいという人は希少種になると思うのです。
「人生二毛作」という考え方
僕は、もう20年以上フリーランスとして働いていますので、もともと「定年」という概念がありません。
なので「定年退職」を基準にした人生設計をしていないのです。
それでも50代になった今「人生の転換期」を感じています。
(参考:人生の転換期に起こること)
おそらく、自分自身には「定年」がなくとも、周りの環境に影響を受けているのだろうと思います。
クライアントにしろ、広告代理店にしろ、一緒に仕事をしている人の多くは、サラリーマンですからね。
「人生二毛作」という言葉がありますね。
「二毛作」とは、農業の言葉なのですが、同じ耕地で一年の間に異なる作物を栽培することです。
一度目の作付けを表作、二度目の作付けは裏作といいます。
過去にも「人生二毛作」をテーマとした記事を投稿しています。
僕は50代半ばの今、表作が終わったところのような気がしているのですよ。
ちょうど今、裏作の作付けをしている最中なのです。
これからは、サラリーマンの方々も退職時期は、自分で決めるようになるのではないでしょうか。
60歳で「アーリーリタイア」を選んでもよし、50歳くらいから「セミリタイア」を開始して、ユルい労働で長く収益を得続けてもよし。
人生の転換期を自分で決められる時代になっているのです。
そうなると、社会人になってからの働き方や思考様式も当然変わってきますよね。
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