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危機を察して行動する能力を保ち続けたい

2019.06.16

こんにちは、萩ドットライフ()です。

職業人生をソフトランディングさせるためには「危機を察する」「行動によって対応する」という能力を保持し続けることが鍵になると思っています。「人生100年時代。あと四半世紀働くぞ」と思っても、そんな先のことなど想像しようもないのです。

今が人生二度目の「大きな転換期」

「危機を察したら何か行動したくなる」でも、「何か別のことをやりたくなるときは、危機を察しているとき」でも、どちらでもいいのです。
「危機を察する」ことと「行動したくなる」ことって相関関係にあるように思うのですよ。

具体的に、どんなところに危機を感じているのか? どういう行動をとりたいのか? いまいちよくわからなくて、あれやこれやと言語化してみてもしっくりこなくて…。
ちょうど今の僕がそんな時期なのです。

詳しくは後述しますが、ボンヤリと危機を感じ、それに対応するために「デザイナーを辞め」「地方移住し」「別の仕事を模索しよう」としているのです。

20余年前に、30代半ばでフリーランスになったときにも同じ感覚でした。
以前「人生の転換期に起こること」という記事でも書いているように、そのときも、あまり深く考えずに行動することを選んでいるのですよ。

この記事では「心地よい方に歩き出す」とか「気楽に動いてみたほうがいい」などと書いていて、ことさら当時のポジティブな面を強調した文章に仕立てようとしているのですが、当然、不安はあります。

これまでやってきたものを失うことになりますし、「失敗したらどうしよう」とも思います。
事実「フリーランスになったころの失敗を記して、平成を後にしよう」で書いたように、フリーランスになったときにも、まともに食えるようになるまでに3年間かかっているのですよ。
その間は「やらかした。サラリーマンのままでいれば、良かった」と何度も後悔しました。

おそらく、今が二度目の「大きな転換期」だろうと感じています。

10年後の自分は他人

20余年前にフリーランスになったときに感じた危機感は、漠然とした、

  • 会社員でいること
  • グラフィック以外の展開が考えにくいこと
  • 自分の意思が及ぶ範囲が少ないこと
  • なんか周りが変わってるぞ」と思ったこと

などだったように記憶しています。

もともと、会社に入るときに「僕は10年後に、自分の会社を持ちたいのです」などと生意気なことを言っていましたので、有限実行するヤツぶりたかったという側面もありました。

そして今感じている危機感を挙げるとすると、

  • 個人でWeb制作業務に携わることに限界を感じていること
  • クライアントワークをし続けることの制約から逃れたいこと
  • やり残してきたことに再挑戦するフェーズを設けたいこと
  • なんか周りが変わってるぞ」と思っていること

などでしょうか。
ホントはもっとモヤモヤとしたものがたくさんあるのですが、上手くフォーカスできないのです。

その危機感に対応するために「デザイナーを辞め」「地方移住し」「別の仕事を模索しよう」としているのですが、前述の通り不安はあります。
「下手すると、60代にして路頭に迷うかも」とも思っています。

前回のフリーになったときもそうだったのですが、悩んでも意味がないのです。
10年後の自分って、今の自分と別人なのですよ。

今の自分と10年前の自分を比べてみれば、容易に判断できますよね。
当然、環境も全然違います。
主流になってる人々の考え方も、もてはやされている技術もまるっきり別物だし、まったく想像できないのですよ。

「10年後のことは、10年後のオレがなんとかするだろう」と思うしかないのです。
今の自分の受け持ちは「今」なのですから、周りが見えなくなるくらい「今」に集中するくらいしか、他にやることなどないのです。

老後のプロジェクト化と矛盾はないはず

過去『「フリーランスの老後」をプロジェクト化』など、「フリーランスの老後」というタイトルに付けた記事を書き続けているように、計画的に職業人生をソフトランディングさせようとしているのですよ。

「10年後のことは、10年後のオレがなんとかするだろう」という、突き放した考え方は、計画性をもって老後に取り組もうとしている、普段の態度とは矛盾しているようにも思えますが、僕は決してそうではないと考えているのです。

「30代半ばでフリーランスになったとき」「50代半ばの別の仕事を模索しようとしている今」を例に挙げて文章を書き進めてきましたが、これ以外にも細々とした「危機に応じた行動」をしたことは、数限りなくあったのですよ。

僕は「情報を得ることで危機を察する」「危機に対応して軽やかに行動する」この二つの能力を持ち続けることが職業人としての寿命を延ばす鍵だと考えているのです。

僕が社会人になったとき、印刷物をパソコンで作る(DTP)ようになるなんて考えてもみませんでした。
僕がMacに触ってデザイナーの真似事を始めたとき、まだインターネットもWebもありませんでした。
僕がWebデザイナーでメシを食い始めたころ、ブロガーもYouTuberもアフィリエイターもいませんでした。

「電話1本で用事を済ますなんて、失礼だ。人間というものはフェイス・トゥ・フェイスで…」「ワープロは心がこもっていない、手書きで」などと主張する人々が存在していた時代があり、僕はそこに立ち会っていました。
それがFAXになり、メールになり、今はLINEやチャットサービスが主要な連絡手段になっている界隈も珍しくありません。

ずっと「なんか周りが変わってるぞ」と感じ続けているのですよ。
どうやら、それが危機感の源泉のような気がするのです。

当然、今自分が取り組んでいることとのズレを感じることになります。
そのズレを修正するために「なんか別のことやりたい」と思い、行動することになるのですよ。

繰り返しになりますが、その能力を少しでも長く保持し続けることが、職業人生をソフトランディングさせるための鍵だと信じているからこそ、今の不安と向き合えるのです。

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