「ストレスが人を成長させる」を信じてみるか…
2019.07.02
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。ストレスから逃れるために、Webデザイナーの仕事を引退することに決めたのですが、そのこと自体が別のストレスの原因となっているのです。僕は経験上「ストレスが人を成長させる」という考え方を信じているので、そのまま向かい合い続けてみます。
ストレスが人を成長させる
これまでの職業人生の中で、追い詰められた状態で、なんとかそこから抜け出そうと必死に行動することが自分の成長につながったと感じることは多々あります。
結果として、上手く行ったこともそうでなかったこともありますが、ある種のストレスが行動を呼び、その行動が成長に繋がっているのだと思います。
「ストレス+成長」でググってみると、たくさん「ストレスが人を成長させる」みたいな記事が出てきますので、おそらくみんな似たような体験をしているし、割と一般的な考え方なようです。
僕は決して、自分がストレス耐性が高いほうだとは思っていないのですよ。
むしろ「どうにかして逃れたい」と思う性格なのですが、結果「逃れたい」気持ちが行動の原動力になってきたように思えるのです。
キツいことは早く終わったほうがいいですもんね…。
後述しますが「ストレスに向き合わずに逃げる」こともストレスになるのですよ。
「だったら、向き合ってどうにかこうにか解決したほうがラクだ」と思うことのほうが多かったように思います。
とりあえず「できます」って請けちまうしかない
僕がずっと生業にしているWebデザインと言う仕事は、とにかく新技術の登場のテンポが早い世界なのですよ。
もともとのグラフィックデザインからWebにも携わりはじめたばかりの頃は「これって、デザイナーの仕事?」などと不満を漏らしたりもしていたのですが、次第に「簡単なフロントエンドのプログラムくらいは自分で触れないと、デザインすらできない」「技術の理解もデザインの領域なんだね」みたいな考え方に変わってきました。
僕はずっと「Webデザイナー」という職業名を名乗ることを嫌っていて、10年以上前くらいまで「デザイナーにグラフィックもWebもあるかよ…」みたいなことを言っていたのです。
この「新技術」が、ずっとストレスになり続けてきました。
パッと思いつくだけでも
- Flash
- css
- Javascript
- レスポンシブデザイン
- パララックス
- Webフォント
- html5
- css3
などなど、いろんな技術の登場が新しい流行を呼び、クライアントから「このサイトみたいなのやりたい」と要求があるたびに「なんだこれ。どうやってんだ?」と悩み「ちょっと解析してみます、なんとかします」と応えてきたのです。
以前、一緒に仕事していた人と会話をしていて「新しいものが出たら勉強始めて、できるようになってから仕事請けるって、ムリだよね」という話をしていたことがあります。
とりあえず「できます」って請けてしまうしか「できるようになる」道はないのですよ。
請けてから、その後で必死に学習を始める。
数日間は不眠不休かもしれないけれども、たいてい「それっぽいもの」はできたりするのです。
正直、納品後に「スミマセン、不具合を発見しました」と修正ファイルと差し替えることもありましたし、クライアントに思いもよらない不具合を指摘されたこともあります。
それでも、それを何度か繰り返すうちに「できます。すでにいくつかの実績があります」と言えるようになるのですよ。
ストレスを回避するストレス
冒頭で「ストレスに向き合わずに、逃げることもストレスになる」と書きました。
どうしても技術不足だったり、同時に使っている他の技術との兼ね合いだったりで「できません」と突っぱねたほうがラクな場合もあるのですよ。
当然「できません」とは言わずに、やらないほうがいい理由を並べ立てたりするのですが、そのコミュニケーションもストレスなのですよ。
根底に「自分の技術不足、知識不足、準備不足」があることがわかっているので、なおさらツラいのです。
結局、やりたくないことを回避できたとしても、後悔が残るのですよ。
「無理してもやっとけばよかったな」と。
僕は今、Webデザイナーという職業を引退しようとしています。
すでに新規案件の受注を停止していて、運用案件のみを担当していますので、新技術を求められるストレスと向き合うことはもうないでしょう。
僕は今50代半ばです。
巷間言われている「人生100年時代」を真に受けていますので、75〜80歳くらいまで働き続けるつもりでいます。
ただ、その年齢でWebデザイナー職に求められるストレスに耐えられる自信はないのですよ。
だから今、新しい職業を模索しようと「また何かの初心者になりたい」と考えているのです。
そして今「Webデザイナーを辞める」ということに対して、ストレスを感じています。
やり残したことはいっぱいあるし、結局、得意技にできなかった技術もいっぱいある。
人間関係を上手く作れなかった、クライアントや広告代理店の担当者もいるし、失敗をリカバリーできなかった案件もある…。
当然ながら、仕事がなくなり収入が減る。
(参考:セミリタイア・ブルー。収入が月20万円を下回りました)
まさに、ストレスを回避しようとして取った行動が、ストレスの原因になっているのです。
僕はなんとなく、今までの経験上「ストレスが人を成長させる」という考え方を信じています。
新しいストレスと向き合うことで、僕は成長していくのでしょう。たぶん。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。