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そうだ「完全リモートワーク」してたんだった

2019.07.12

こんにちは、萩ドットライフ()です。

いっとき「完全リモートワークしてるんです」って盛んに言ってた時期がありました。もう、まったく言ってませんし、認識すらしていません。常態化したからなのです。「セミリタイア」も、今が過渡期だから繰り返し言ってるだけなんでしょうね。

いっとき「完全リモートワーク中です」って、頻繁に言ってたけど…

「そうだオレ、完全リモートワークしてたんだった」と久々に思い出しました。

リモートワークとかテレワークって、「働き方改革」的な文脈の中でよく使われる「出勤しないサラリーマンや役員」みたいな意味合いで使われる言葉です。

僕はフリーランスなので、もともとリモートワーカーなのですよ。

それでも、当たり前ではありますが、ちょくちょく呼ばれるのですよ。
打ち合わせだ、ミーティングだ、定例会だ、と。

元来、僕はそれほど対面コミュニケーション否定派ではありませんでした。
クライアントや参加メンバーの間での「ノリ」を整えることって、とても大切ですからね。

ある時期、メインクライアントのいろんな体制が変わったことをきっかけに、ミーティングに呼ばれる回数が増えたんですよね。
明らかに「今日オレ、要りました?」って回も度々。

それで、

「いっそのこと、ミーティングに一切行かない体制作ってみようか」
「そうすると、東京にいる必要もなくなるし」
「完全リモートワーク化だな」

と考えるようになったのです。
このあたりのことは、過去に投稿した「完全リモートワーク化のための手間」をご一読ください。

この記事を投稿したのが去年(2018年)の9月。
この頃はまだ「ヨシ、オレは完全リモートワークできてるぞ」と思っていたのですよ。
ブログ記事内でも「僕は今、完全リモートワークをしているので…」みたいな文章を頻繁に差し込んでいました。

ところが最近は、まったく認識すらしなくなってました。
すでに「完全リモートワーク」状態であることが、当たり前になっているからですね。

セミリタイア中ではありますが「セミ」の部分が残っているのです

セミリタイア生活に突入しているので、仕事量は激減しています。
当然、ミーティングへの参加を求められるようなことも少なくなってはいるのですが、それでも、もう少しだけ運用案件が残っているのですよ。

少なくなったとはいえ、クライアント、広告代理店、制作会社の皆さんとの連絡は継続しているのです。
「完全リモートワーク」化の施策の中で、対クライアント、対広告代理店の窓口を、制作会社のディレクター氏がやってくれることになっていますので、僕は飛び交うメールを眺めつつ、自分に関係ありそうなところだけ手を動かし、不明点や確認事項は、ディレクター氏とチャットワークでやりとりすればいいことになっています。

とはいえ、人間関係のあるクライアントや代理店の方からは、直接の連絡があったりしますけどね。
それは、それほど苦にはならないのです。

むしろ、望んで試みた「完全リモートワーク」をしているにも関わらず、懐かしい人から電話などあると「お〜、ご無沙汰ですね」などと言いながら、ムダ話に時間を費やしたりもします。

ムダなミーティングや連絡を排除したことによって、少し穏やかな人間になったようです。

以前は電話がかかってくるのが苦痛だったし「今、お電話よろしいでしょうか?」みたいな前置きをする人に対して「(いいから電話に出てるに決まってるじゃねえか、バカ)」と、心の中でつぶやいてましたし、「ずっと雨が続いて嫌ですねえ」など、世間話から始めようとする人には、やんわりと遮って「どうなさいました」と本題を促したりしていたのですよ。

なんでもかんでも電話で済まそうとする人に「ふたりもの人間が同時に拘束されないと、情報伝達がはじまらない連絡手段なんてクソです。メールで下さい」と伝えたこともあります。
(参考:距離を置きたい人

それが少し、和らいでいるのですよ。
かつて思い出を共有した人だったり、好きな人、話してて楽しい人だったら、ムダなコミュニケーションにも意味があるな、と思うようになってるっぽいです。

「完全リモートワーク」できたことがすべての始まりだった

今、東京と山口県萩市の二拠点生活をしつつ、セミリタイア生活を始めています。
現在運用中の案件がすべてクローズしたら、1年以上の長期休暇を取ることも決めています。

その後の「やりたいこと」も例えば以前投稿した「古民家再生をDIYでやりたい[思いついてることを記録する]」のように、いくつか思いついているのですが「休暇中にのんびり考えながら準備しよう」と、解像度が低いままに放置しています。

これらはすべて「完全リモートワーク」体制を作ることを思い立ち、やってみたらうまく行ったことで動き出したことなのですよ。

先日投稿した『「毎日の仕事がつまらない」という転機のシグナル』で書いたように、フリーランスのデザイナー生活20年の間に、いろいろとストレスが溜まっていたようです。同時に加齢による能力の衰えも感じていました。

とりあえずは、対面ミーティングに応じない「完全リモートワーク」から始まり、東京にいる必要ないことを証明するための「二拠点生活」、生活の中に仕事が占める割合を減らすための「セミリタイア」、そして「仕事辞めて、1年くらい休むか」と、段階的に無職になりつつある今が、とても心地よいのです。

冒頭で書いたように、もう「完全リモートワーク」状態にあることなんて、認識していないのですよ。
ここのところずっと、盛んに「セミリタイア、セミリタイア」言っていますが、たぶん今が完成形に至る途中だからなのでしょうね。

どっぷりとセミリタイア生活に浸れるようになると、もう「今セミリタイア中」なんて認識しなくなるはずなんですよね。
むしろ、何かやりたいことを見つけて、行動しはじめて、そのときにまた「今、セミリタイア中だから」って言い始めると思うのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。