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職業人としての寿命を伸ばす、健康への関心

2019.08.07

こんにちは、萩ドットライフ()です。

クリエーター業の人は若いうちから「体力づくり」に関心を持つことをお勧めします。職業人生の寿命に直結するのですよ。50歳を超えると嫌でも健康への関心は高まります。そのときに芯となる体力があれば、さらに職業人生を伸ばすことができるのです。

僕は現在50代半ばのWebデザイナーです。「現在」という表現が正しいかどうかはわかりません。まだ仕事はしているのですが、すでに引退することを決めているからです。
1年ほど前に新規案件の受注を停止しています。手元にあるのは運用案件の更新業務だけです。
それらがクローズすれば無職になります。

その後、1年以上の長期休暇を取ったあと、また新しい職業を作り始めるつもりでいます。
75歳とか80歳くらいまで働くことをイメージして、ユルめの働き方を模索したいのです。
(参考:老後は仕事を「生産的な趣味」に移行しよう

デザイナーの仕事を辞めつつある現在から、途中で長期休暇を挟みつつ、75歳くらいまでユルめの職業人でありつづける期間を「セミリタイア」だと定義しています。

座ってるだけでバテるようになったらお終いです

「そろそろ、デザイナーをやめようかな」と思い始めた原因はいろいろあります。

  • 新しい技術や考え方についていくのがしんどい
  • クライアントとの年齢ギャップがツラい
  • 更年期障害でイライラがとまらない
  • 他にもっと面白いことあるんじゃないか?
  • 何十年もデザイナー続けてきたんだもん、休んでもいいよね

などなど、ワガママだったり、怠け心を正当化しただけの理由も多々ありますが、ほぼ加齢による職業人としての機能の衰えですよね。

40代の終わり頃にパニック障害を発症したことがあったのですが、その頃から急速に「そろそろオレも焼きが回ってきたな」と感じはじめるようになったのですよ。

中でも「これ、マズいな」と感じたのが「椅子に座り続けるのがシンドくなってきたこと」なのですよ。

座り仕事なので、椅子の重要性は認識していて、かれこれ10年以上前にアーロンチェアを愛用しています。
世間では「いい」とされている椅子を使っているのですが、これに座っていてもバテるのですよ。

テーブルの上に足を乗せたり、オットマンを置いていたりしています。
ときどき立ち上がって、部屋の中をブラブラ歩きまわったりもしています。

定期的に座る姿勢を変えたり、気分転換を挟むことは、労働衛生的には理にかなってるのですよ。
むしろ、推奨されるべきことなのです。

しかし、作業の途中で思考を分断されることも事実なのですよ。
なんか他のことが気になって仕方なくなるし、イライラしたりするし、ストレスなく座り続けることって、重要なのです。

僕は「体力づくり」に気を使ってたほうだと思います

僕は20代の半ば、社会に出たあとでデザイナーを目指しました。
美大・芸大を出ていませんし「○○先生に師事した」的な会話に加わることもできません、野良のデザイナーなのですよ。

30代でフリーランスになり、50半ばの今までメシを食うことができたのは、運がよかったり、出会いに恵まれたり、当然、僕自身もそれなりの準備をしつづけていましたし、いろいろな要素が上手く絡み合ってくれたおかげだと考えています。

大学は体育学部を卒業しています。中学時代からずっと、バレーボールをしていたのですよ。
成長期からずっと身体を動かすことが当たり前の生活をしていたのです。

それは社会に出てからも変わりませんでした。
毎日体育館へ行くような生活ではなくなりましたが、定期的に筋トレやランニングをし続けていました。

気分転換の必要性を感じたとき、まっさきに身体を動かすことを思いつくことは、我ながら良い習慣だったと思っています。

まことしやかに「40歳限界説」などと叫ばれる、クリエーター系フリーランスの世界にあって、50歳を過ぎて絶えず依頼をいただくことができた理由のひとつとして「体力づくり」に気を使っていたことは無関係ではないと思っています。

だから僕は同業である、クリエーター業の方に筋トレやランニングなどの、「体力づくり」の習慣、オススメです。
若い頃は「ダサい」「汗臭い」「時間がもったいない」などと思っていても、40歳を超えたあたりから効いてきますよ。

結局「健康が大切」というところに着地するのです

50代にもなると、ずっと関心を持ち続けてきた「体力づくり」が、いつしか健康全般への関心に変わってきていることに気づきます。

「身体デカくしよう」とか「腹筋割ろう」と思っていたことが「体重落とそう」「血圧下げよう」「ノンストップで8時間寝られるようにしよう」みたいな欲求に変わりつつあるのです。

ありきたりな言葉ではありますが「健康が何より大切だな」と思うようになってくるのですよ。

「石ころを拾って大遠投するだけで、体中が軋む感じがする」
「あれ? 懸垂が10回もできないぞ。逆上がりするの、怖い」
「全力疾走できない。スピード出ないんじゃなくて、できない」
「野球のボール拾ってやって、投げ返したときに『あ、ゴメン』」

これら、30代40代の20年間くらいで失った機能だと思うのですよ。
「お金稼ぐ能力を身につければ人生変わるはず」だと思っていた30代40代のときに、です。

50代になると「健康」の価値が急上昇してきます。
「病気にならない」ことだけじゃありません。体力があったり、バランスがよかったり、自分の身体を自由に使える能力などを含めた「健康」のことです。

冒頭で述べたように僕は、あと20年程度は職業人で居続けるつもりなのですよ。
そのためには「知力」「気力」「体力」そして、人間関係や住環境を含めた、総合的な「健康」のバランスを再構築するフェーズが必要なのです。

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