手を動かすこと。小さなことから始めよう
2019.11.18
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。なんかしら「手を動かす」ことがしたいのですよ。こうしてブログを書いてることも「手を動かす」ことで間違いではないのですが、そうじゃなくてカタチあるものを作ったり補修したり。まずはホームセンターに行ってみます。小さいことから始めたいのです。
本来的な意味の「手を動かす」ことをやってみたい
いつの間にか「手を動かす」という言葉が、比喩表現になっていたのです。
僕が長らくWebデザイナーという、デジタルの仕事をすることを生業にしていたせいもありますけどね。
元来は、ペンを持って文字を書いたり、定規で寸法を測ったり、包丁で野菜を切ったりすることが「手を動かう」ということだったのですが、いつの間にか「PCに向かって作業をする」ということを指して「手を動かす」と表現するケースが増えてきていました。
相手の大まかなスケジュールを確認するために「いつ頃から手を動かしていただけます?」みたいな、そういう言い方をすることが多かったのです。
いちおう、キーボードやマウス、トラックパッドを使って作業しますので、厳密に言うと手は動いているのですが、なんかちょっと違いますよね…。
僕は写植時代からデザイナーをやっているので、古い記憶が残っているだけなのかも知れません。
「額に汗しないと、仕事じゃない」と似たような感覚なのかもですね。
鋸クズが舞ったり、ドライバーでネジを締めてるような光景こそが「手を動かして、モノを作ってる」ような印象がどこかしらにあるのです。
先日投稿した「創作活動を続ける人生でありたい。仕事とか趣味とか関係なく」を書いてるときも、なんとなく感じていたのですよ。
「オレ。本来的な意味で、手を動かしてモノを作ることをしたくなってるな」と。
ずっと「古民家再生をDIYでやりたい」などと考え続けてるのって、そういう願望に由来するのだろうと思います。
もともと子供のころの僕は「手を動かす」のが好きだったのですよ。
父親が大工を生業にしていたので、僕が使っていいことになっていたお古の大工道具があって、材料は風呂の薪(たきぎ)用に集められていた廃材でした。
こんなこと、しばらく記憶から消えていたのですが、50歳を超えて心の引き出しが開いてしまったようなのです。
心の熾火が再着火してるのです
以前「新しい感情」という記事を投稿したことがあります。
やろうと決めたけれども行動に至らなかったものや、行動したけれども上手くできなかったこと。忘れているようでいて、実は心のどこかに残っていことを「心の熾火(おきび)」という言葉で表現しています。
記憶に「残るもの」と「残らないもの」の間くらいにわりと大きな領域があるような気がしているのですよ。
20年以上Webデザイナーを続ける上で「カタチはあるけど、触れない」「手は動かしてるけど、入力デバイスを操作しているに過ぎない」みたいなことが、どこかしらでフラストレーションになっていたのでしょうね。
あくまでも「今思えば…」です。途中、そんなことを考えたことありませんでしたから。
それがずっと、心の熾火として残っていたのだと思うのですよ。
それがちょうど今、セミリタイアしたり、デザイナーを引退して無職になっている、人生の転機に再着火してるのだろうと思います。
手を動かして、カタチあるものを作りたいという願望があるのです。たとえば、DIYだったり料理だったり…。
いろんな「やりたいこと」を思いついている最中なのです。
「心の熾火」は、ちゃんと記憶されているものではないのですよ。
記憶に残るものであれば、言葉にしやすいし、他人との会話の中にも何度も話題として登場することでしょう。
かといって、完全に忘れ去られたものでもないのです。
それが、なんかの拍子にひょっこりと顔を出すものなのですよ。
今の僕のように、人生の転機の真っ只中にいるがゆえに、心に裂け目ができてそこから出現するようなこともありますし、他人との会話がヒントになったり、ネット上で巡り合った「知らない人の何か」が原因となって、再着火したりします。
とにかく何か作ってみよう
僕は今、無職なので暇なのですよ。
先日投稿した「何もしない日々を過ごしながら……」でも書いたように、何もしなくてもいいし、何をしてもいい日々を過ごしているのです。
なんかしら、小さな「手を動かすこと」を始めてみようかと思っています。
このブログで何度か触れているような「田舎に移住して」「ボロい古民家買って」という大掛かりなことばかりをイメージしていても埒があきません。
もちろん、これはこれで進めますけどね。これのことを考えてるときが今、一番楽しいので。
なんだかんだ言っても数百万円がかりの娯楽なので、物件の選択やら、思い切りにもう少し時間がかかりそうなのです。
その前に、ちょっとした工具とか機材を買って、使い方を練習してみよう。
今使っている作業場の、ちょっと気になる箇所を補修しよう。
そして、YouTubeで見つけた気の利いた小物を真似して作ってみよう。
このブログと同様に、ダサくても下手くそでもいいから、動画に撮ってYouTubeに上げてみよう。
とにかく、思いついたら小さいことから始めてみようと思うのです。
「素人であること」「知識がないこと」をコンテンツ化してみようと思うのです。
とりあえず今日、午前中にホームセンター行こう。
ドアに貼られている木目シートが剥がれてるから、それ補修しよう。
YouTube観ながら、キッチンのスライド丁番を調整しよう。
もちろん、自分のYouTubeチャンネルも開設しよう。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。