すぐ飽きる性格との向き合い方
2019.12.04
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。何かに飽きたら、休んだり、部分的に辞めたりして「もう少し面白くしよう」と考える時間を作るといいです。僕は、すぐ飽きる性格なのですよ。克服できるといいのですが、それは困難なのです。だから「休む」「辞める」で対応し続けるしかないのです。
僕はすぐ飽きる性格です
約30年間デザイナーをやってきました。
フリーランスになったときに、いったんデザイナーを辞めて舞台公演のプロデュースをしていたこともあったり、パニック障害を発症したときは3ヶ月くらい休んだこともありましたが、なんだかんだと「30年も」続けてきたのです。
そのうちの20年くらいは、同じクライアントと付き合い続けていました。
クライアントの社名や、中間業者は変わりましたけどね。
客観的にみると「ずいぶんと、ひとつのことを長く続けたものだな」などとも思うのですが、僕自身は自分を「すぐ飽きる性格」だと思っているのです。
正確には、自分が「すぐ飽きる性格」だということにようやく気づいたのです。
先日投稿した「慣れてしまうことへの抵抗」でも少し触れましたが、同じことや、最初から結果が見えている毎日が延々と続くと「面白いな」という気持ちや楽しさが減ってきて、そのままズルズルと継続するのがイヤになるのです。
そこから逃れるためには、辞めてしまうか、どうにかして面白くするかしかないのですよ。
僕はそれを「休む」という方法でどうにかしてきました。
実際に、辞めてしまったこともありますけどね。
過去には「オレは休み方が下手だった」という記事を書いたこともありますが、それでも大きな転機には、いったん休むことで調整しつつ、この職業で生き延びてきたのです。
(参考:集中できなくなった。こうしてひとつずつピースを失っていくのです)
「特定クライアントに対する、休み」だったこともありますし、体調を崩したり契約を延長してもらえなかったりで「望まない休み(=干されてる状態)」に陥ったこともあります。
そういう状況になると「この休みを機に、辞めることになるかもしれないな」と感じるだけで不安にもなるし、気が晴れたりもします。とりあえず心が動くのですよ。
休んでいる間に「やっぱオレ、デザイナーをやってるときが楽しいんだな」と再確認することもできるし「復活したらもう少し面白くできそうだ」とも思い、自分の中でちょっとした変化を感じるのです。
「このクライアントの仕事はつまんないから辞めよう」「あの担当者とは反りが合わないな」などと考え、お付き合いを辞めた代理店や制作会社、クライアントも少なからずあります。
あとになって考えると、これも「どうにかして面白くする」ための知恵のひとつですよね。
(参考:結局「取引先の分散」なんてしなかったな)
すぐ飽きる性格と向き合うために「休む」「部分的に辞める」は案外、大切なことなのです。
決して「オレは休み方が下手だった」という自己評価が変わるワケでもないんですけどね…。
結局、同じことを繰り返してるのかな?
「同じことを繰り返してると、飽きる性格です」といいながらも、結局は大きな流れの中では「同じことを繰り返す」ことになるのかな? と思っています。
僕は今、新規案件の受注を断り、すべての運用案件をクローズさせ「無職」の状態なのです。
このまま1年以上長期休暇を取るつもりだし、その後もクライアントワークに戻るつもりはありません。
「ひとりで完結する仕事」を模索したいのです。
過去に「デザイナーは引退しても、デザインは続けるよ」という記事を投稿しているように、完全にデザインの仕事から離れるわけではなく、デザインとの関わり方の再生しようとして、じたばたしているだけなのかもしれません。
「いったん休んで、その間に面白いものに作り変えよう」と思っているのです。
結局は「飽きたから、休んでひと息つこう」ってことなんですよね。
過去に何度か繰り返してきたことと同じことを、再びやってるだけのような気もしています。
僕は今「デザイナー辞めた」なんて言っていますが、10年後には「僕は40年間デザイナーとして食ってきました」って言ってるかもしれないのです。
本当は「すぐ飽きる性格」をどうにかして克服するのがいいのでしょうが、これはなかなか困難なのです。
なので、僕はこれからもずっとこの「すぐ飽きる性格」と付き合い続けなくてはならないのです。
そのためには「休む」「辞める」でいったん時間を作って、その間に「面白いものに作り変える」しかないのです。
フリーになった直後に、舞台公演のプロデュースをはじめとして、なんだかんだ試してみたように「他のことをしてみる」というのもいいかもしれません。
あまり、お金いっぱい使っちゃうと、あとで困りますけどね。
(参考:フリーランスになったころの失敗を記して、平成時代を後にしよう)
このへん、50代半ばになってようやく言語化できました。
もっと若い時点で気がついていて「あれ? このままじゃ面白くなくなるかもな」という予感があったくらいのタイミングで「休む」「辞める」を含めて「どうにかしないとマズいな」と考えることができたら、もうちょっと「休み方の上手い」職業人生を送ってこれたんじゃないかと思っています。
「休む」「辞める」でオッケー
前述の通り、現在は「長期休暇中」です。「無職」でもあるし「セミリタイア中」と表現することもありますが、それぞれがさほど定義の明確な言葉ではありませんので、なんでもいいのです。
こうしてブログを書くことを日課にしながら、頭の中を少しずつ整理していくようになってから「オレって飽きっぽい性格だな」「結局、『休む』と『辞める』で調整してきたんだな」ということが明らかになってきてるところなのです。
その文脈で考えると「いま長期休暇をとってるのも、『飽き』に向かい合ってじたばたしてるところなんだろうな」と思い始めているのです。
「休む」「辞める」は余白を作る作業です。好きに使える時間を作って「自分の職業をもうちょっと面白いものに作り直そう」「そのために、これまでとはちょっと違うことをしてみよう」といったところですね。
そう考えると「古民家再生をDIYでやりたい」をはじめとして、いろんな「やりたい」気分が高まっていることも上手く説明がつくのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。