そういや「年忘れ」って言い方ありましたよね
2019.12.09
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。「忘年」「年忘れ」という言葉。「この1年ツラかった」が前提になってるんでしょうかね? 僕自身はとても穏やかな1年だったし、忘れたいことなどなく、むしろ「上手くいった」という印象なのです。結局は笑って年を越せれば、それでいいんですけどね。
結局、酒を飲んで笑って過ごすんですけどね…
昨日「忘年会に参加したくない気持ちが、無職になったらちょっとユルんだ」という記事を投稿したので、ついでにもう一つ「忘年会」について思ってることを。
現在でも使われている言葉なのかどうか、定かではありませんが、むかしは「年忘れ」って言い方をしていましたよね。
最近は、この言い方をあまり聞かなくなったように感じるのですが、どうでしょ? 僕の周りでは、あまり聞かないのですよ。
いつの頃からか、テレビの「年末特番」くらいでしか聞かない言葉になってしまったような気がするのですが、僕はここ10年以上テレビを所有していないので、今でも使われている言葉なのかどうかは分かりません。
忘年会の「忘年」と意味は同じなのだろうと思います。
とし‐わすれ【年忘れ】 の解説:
年の暮れに、その年にあった苦労を忘れること。また、そのために催す宴。忘年会。《季 冬》「拭きこみし柱の艶や―/万太郎」
出展:年忘れ(としわすれ)の意味 – goo国語辞書(2019年12月09日現在)
「忘年会」って聞いても「そういう名前の付いた飲み会だな」としか思いませんが、「年忘れ」って言葉とセットで考えると、とたんに「この一年の、イヤだったこと、ツラかったことを…」という「さしていい事もなかった1年だったね」を前提として年を終えることになってるんだなあ、と気づくのです。
反面、元旦になれば「謹賀」だの「おめでとうございます」だの、一転して空気が変わるので、その落差を楽しむための仕掛けなんでしょうね。
どっちにしろ、大人たちはずっとはしゃぎながら、酒を飲んで笑ってるので、あまり深い意味を考えても仕方ありません…。
忘年会では「1年のイヤなこと忘れて、パーっと!」。年が明けたら「新しい年の始まりを祝って、パーッと!」。
その途中に、クリスマスがあったりもするので、みんな延々と「パーッと」しているのです。
たぶん「あまり浮かれっぱなしじゃいけないよ」という意味も込めて「今年1年の、イヤだったこと、ツラかったことを思い出そうか…。そしてこれを機に忘れようか」と、バランスを取ろうとしているのかもしれませんね。
そういや昔、正月が来るたびに「またひとつ歳を取っちゃったよ」って人いましたよね。
これが「数え年」っていう概念だと知ったのは大人になってからです。
50代半ばの僕の世代ではすでに、満年齢しか使ってませんでしたからね、
数え年:
数え年(かぞえどし)とは、年齢や年数の数え方の一つで、生まれてから関わった暦年の個数で年齢を表す方法である。即ち、生まれた年を「1歳」「1年」とする数え方である。
以降、暦年が変わる(元日(1月1日)を迎える)ごとにそれぞれ1歳、1年ずつ“年をとる”(例:12月31日に出生した場合、出生時に1歳で翌日には2歳となる。また1月1日に出生した場合は、2歳になるのは翌年の1月1日になる)。
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/数え年(2019年12月09日現在)
ってことは「年忘れ」「忘年会」には「自分の年齢を忘れて」みたいな意味も含まれてたりするんでしょうかね? そんな感じでもありませんよね…。
僕には、ゆったりとした1年だったのです
僕にとってのこの1年。さほど「イヤなこと、ツラいこと(=忘れたいこと)」はなかったのですよ。
そりゃ、細かいところまで記憶を遡れば、なんかしら出てきますよ。
でも僕にとっては「もう完全にセミリタイア人になったな」という感じで年が明け、受け持ちの案件をすべてクローズさせ「完全に無職になった。じっくり休みながら次の手を打とう」という状態で2019年を終えるのです。
「すごくゆったりとした1年だったな」という印象なのです。
やるべきことを、一つひとつクリアしていった1年でもありました。
今は長期休暇の真っ只中なのです。
とくに「この1年を振り返って反省点を」なんてことは、微塵も考えてませんね。
では、現役時代は毎年末には1年を振り返ってたのかというと、そんなこともないんですけどね。
みんな口では「この一年の、イヤだったこと、ツラかったことを…」なんて言ってますが、誰ひとりとしてそんなこと思ってやしませんよね。だって、僕自身がそうなんですから。
たぶん、みんな心の中では「今年もそこそこ頑張ったな、来年もキッチリやろ」とか「そういや、あの人にはすっかり世話になりっぱなしの1年だったな」みたいなことを思ってるのだと思うのです。
だから酒飲んで笑ってるんですよ。
「あそこでもっと頑張れたな」とか「もうひと工夫しとけば状況変わったな」みたいなのは、仕事の節目々々でやることであって、1年の締めくくりでやるようなことではないように感じるのです。
ダメだったことよりも、上手くいったことを思い出すほうが楽しい年末になりますしね。
で、上手くいったことをいつまでも喜んで有頂天になっていたら、そこから前に進めなくなっちゃうので「ここいらでいったん忘れて、明けたらまた上手くやりましょ」くらいの意味で「年忘れ」とか「忘年」という言葉も使っとこうか、と。そんくらいの感じがいいように思うのです。
笑って年を越せれば、それでいいのです
とにかく、去年にも増してゆったりと暇にしている今年の年末(12月)です。
毎年あれだけブーブー文句を言っていた「年末進行(=正月休み前の駆け込み依頼とか)」も、なくなってしまえば少々の寂しさを感じたりもしています。
すんなりと長期休暇に入れたことひとつを取っても「今年は上手くいったな」と思っている最中なのです。
でも強いていえば、ちょっとやり残したこともあります。
以前「50代にして自動車免許を取るつもりです」という記事を投稿したことがあるのですが、なんだかんだと言い訳をしながら、取っていないのです。
僕はいま、山口県萩市に滞在しています。
東京と萩の二拠点生活をしているのです。
今月の後半にはまた東京に移動します。
そしたらすぐに、自動車学校への入校手続きをしようと思っています。
さほど急いでいるわけではありませんが、今年のうちにできることは、今年のうちにやっておくつもりです。
「年忘れ」っていう言葉に「やり残したことを年内に済ませておいて、タスクから消そう」って意味を勝手に付け加るのも「あり」だな、と思っているのです。
言葉の意味なんて人それぞれ。その人のその場面において、都合よく解釈すればいいものなんじゃない? と考えます。
結局のところ「笑って正月を迎えよう」ってくらいの意味で捉えておけばいいんでしょうね。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。