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[フリーランスの老後]人生のピークを先延ばしする

2019.12.11

こんにちは、萩ドットライフ()です。

今まで、フリーランスの老後はソフトランディングすることが良き、と思っていたのですが最近ちょっと「人生のピークを先延ばしする」みたいな考え方が芽生えているのです。だから今、しっかりと休んでいるし、次に耕す畑を物色している最中なのだと…。

フリーランスの老後

このブログは、僕が50代半ばになってようやく「そろそろ人生を次のフェーズに…」と思い始め、そのついでに記録し始めた「人生のアーカイブ」のようなものです。

20年以上、フリーランスのデザイナーとしてメシを食ってきたのですが「いったん辞めよう。セミリタイアしよう」と区切りを付け、今は晴れて無職になって長期休暇を取りながら、あれやこれやと考えている最中なので、それを記録し続けているのです。

ときおりタイトルに「[フリーランスの老後]」と付けた記事を投稿しています。

僕たちフリーランスには「定年」という概念はありませんし、退職金もないのです。公的年金も多くの方が国民年金のみの加入だと思います。

仕事をいつまで続け、いつ辞めるか。その後の生活資金をどうするのかをすべて、自分で決めなければならないのです。

自分では「続けたい」と思っていても、お座敷がかからず強制引退に追い込まれる人も多いのですけどね。
自分から「辞める」と宣言できることは、とても幸せなことなのです。
(参考:[フリーランスの老後]頑張って良かった。老い方を選ぶことができてる

僕はずっと「フリーランスの最後は、ソフトランディングできることが良いこと」だとイメージし続けています。

いったんセミリタイア生活に入って、まずは長期休暇を取り、その後は娯楽とも趣味ともいえるようなことの中から収益化できることを探し出して仕事(=生産的な趣味)としようと、

  • 収益はさほど多くなくてもいいから職業人としての寿命を伸ばそう
  • 不足分は金融資産と不動産の運用でカバーしよう

などと思っているのです。
(参考:セミリタイアの定義。仕事は娯楽(=生産的な趣味)

僕は「人生100年時代」を真に受けているので、75歳か80歳くらいまで労働に携わっていたいのです。

ただ、無職になってそろそろ3ヶ月が経つのですが「ソフトランディングが良き」と思っていたのですが、最近は「人生のピークを先延ばししてるような感じも、なかなかいいぞ」などとも感じているのです。

まだ、先が長いのです

人それぞれではあるのでしょうが、誰にでも「自分が思う、人生のピーク」ってあるはずなのですよ。
有名無名、成果や収入の大小に関わらず、です。

そのポイントを「ピーク」だと思う根拠は、他人からちやほやされる時期だったり、収入でハイスコアを叩き出した時期だったり、忙しくて朝から晩までワッショイワッショイなってた時期だったり様々なのではありましょうが、イメージするピークは必ず「過去」なのですよね。

僕は50代半ばを過ぎているので、さほど皆さんからちやほやされるような場所に出ていく機会もなかろうし、前述の通り、稼ぎも程々がいいと思ってるし。発注者や関係業者にスケジュールを左右されるクライアントワークはもうやりたくないので「このチームで勝負かけるぞ!」みたいな感じでもないのです。

でも、そういうものではないところに価値を見い出せば、まだまだピークを感じる余地はあるはずなのですよね。

たとえば「日々」というポイントの連続があるのならば、その一つひとつを充実させようということなのです。
そうすれば、その時々の大切なものが言語化されて「よく充実したな」という時期があって、その後に振り返ると「ピーク」ということになるのでしょうね。

そう考えると、人生のピークはまだまだあるのです。
もっと、先延ばしできるのですよ。

繰り返しますが、僕は「人生100年時代」を真に受けているのです。
50代半ばなんて、折返し地点を過ぎたばかりだと思っているのですよ。

20代30代の頃は「60歳で仕事やめて、あとはのんびりと終末を迎えるんだろうな」などと思っていました。
でも、50代になると、まだまだ残ってる時間を想像して「あれ? なんか思ってたのと違うな」などと感じ始めるのですよ。

とくに「60歳」に意味があるわけでもなく、なんとなくサラリーマンの定年を意識した年齢なのでしょうね。

人生のピークはまだ先に来る

まだまだ先があることを認識してしまった以上「若い頃と比べて、失ってしまったもの」を数えながら行きていく人生はイヤなのですよ。

だから「まだオレにピークは来ていない、もっと後で来る」「70歳か80歳か知らんけど、そんくらいに来る」みたいな考え方をしていたほうが楽しそうなのです。

ずっとフリーランスの老後をソフトランディングで終わるイメージを持っていたのですが、最近はそんなことを考えているのです。
とくに矛盾しているとも思っていなくて「もっと先に『今がピークだ』と思えるような価値判断基準を、これから構築したいなあ」くらいの感じなのかもしれません。

なんかしら、じわじわと上がり続ける人生でありたいのですよ。
自分に対する「言い聞かせ」ですね。

前述の通り、僕はセミリタイア生活を始め、今は(ほぼ)すべての案件から解放され、長期休暇を取っている最中なのですよ。
休みながら、次に耕す畑を物色している最中なのです。

しばらくはデザイナーに戻る気はありませんが、いろんなものに手を出していると、何年か後にはずっと続けてきたデザインの仕事と結びついて、楽しいことが始まるんじゃないのかな? と思っています。
(参考:デザイナーは引退しても、デザインは続けるよ

なんとなく、ここ数年の僕の考え方や行動。セミリタイアしたり、無職になったり、萩市に移住しようとしてたりは「人生100年時代」という言葉を真に受けたことから始まっているように思います。

自分の人生を上空から眺める視点ができたのですよ。「まだ長い。今バテちゃダメだ…」ということなのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。