無職になっても、フリーランスはフリーランスです
2020.02.24
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。無職になってしばらく経ちました。それでも「オレはフリーランスだよ」と思い続けています。僕はフリーランスという言葉の定義の中に、仕事の有無を含めて考えていないようなのです。だから「無職であり、フリーランスである」に矛盾を感じないのです。
フリーランスって、いつまで?
フリーランスになった日は、よく覚えています。
1997年7月21日です。
7月20日付でそれまで勤めていた会社を辞めたので、その翌日からフリーになったのだと認識しています。
「おっ、1学期の終業式の日じゃん。明日から夏休み?」なんて思ったことを記憶しています。
事実、すぐに営業活動するわけでもなく、法人登記の手続きを始めるわけでもなく、8月末まで約40日間の休みを取り、故郷である山口県萩市の実家で過ごしました。
ちょうど小中高生の「夏休み」と同じだけ休暇を取ったのです。
中学生から部活でバレーボールをやっていましたので、ガッチリ休める夏休みなんて、小学校以来でしたからね。
「これからフリーで食っていくぞ」って思っていましたから、自分に「夏休みの宿題」を課していたのは、まあ仕方のないことでした…。
さて「では、いつまでフリーランスを続けるの?」と考えると、答えが出ないのですよ。
そもそも、どこにも勤めていないのですから「退職」って概念がありませんからね。
僕はフリーランスでありながら、法人を持っていますので「法人の解散または休眠」ならば考えられます。
「なんか、法人持ってるメリットないっぽいな」と思えば、とくに何を躊躇するわけでもなく、すぐにでも「個人成り」するつもりです。
(参考:セミリタイア後の「個人成り」の損得を年金・健保の観点から考える)
たぶんフリーランスにもいろいろとあって、タレントや士業の方みたいに、事務所や業界団体への所属を前提とするフリーランスの方々ならば、そこから抜けることで「退職」みたいな状況になったりもするのでしょうけどね。
僕はずっとデザイナーでした。
資格が必要なワケでもなく、業界団体に属するとこもなく、仕事もないくせに職業名を名乗っている「自称デザイナー」からスタートしました。
今は、無職になってデザイナーではなくなりました。
厳密に言うと、ちょっとだけ運用案件が残ってるんですけどね…。まあ「自称無職」ですが、これがスッキリして心地いいのです。
(参考:「無職」って言っちゃうとウソになる。でも言いたいのです)
無職になってもフリーランス
このブログのテーマでもあるように、僕はすでにセミリタイア生活に入っているのですよ。
「セミ」という文言を残しているように、完全にリタイアするつもりではありません。
年齢を重ねるにつれ、市場で求められているものと自分がやりたいことのギャップを感じ始めたので、そこに対応すべく、いったんいろんなことをゼロに戻してから、別のレイヤーで再起動させたいのです。
(参考:セミリタイアの定義。仕事は娯楽(=生産的な趣味))
それで今、無職になって長期休暇を取っているのです。
こうして毎日ブログを書いているのは、自分に課した「宿題」みたいなものですね。
それでも僕は「自分はフリーランス」だという認識はあります。
どうやら「フリーランス」という状態(決して「職業名」ではありませんよね…)と、仕事の有無って無関係だと認識しているようなのです。
だって元々は前述の通り「自称デザイナー」から始めたのだし、20数年間におよぶフリーランス生活の間に干されてた時期だってありましたからね。
フリーランスは自分で「辞めた」って宣言しない限り「自分はフリーランスだ」って言い張ることができるのですよ。
「デザイナー」は違います。
市場からの需要が枯れたら、デザイナーではなくなりますよね。
自称デザイナーを許されるのって、せいぜいスタートアップ時の限られた期間だけじゃないでしょうかね。
僕のような50代半ばのオッサンが「今は仕事ないけど、デザイナーです」って言っても誰も相手にしてくれませんよね。「それって、元デザイナーじゃん」ってことですからね。
過去に「[フリーランスの老後]頑張って良かった。老い方を選ぶことができてる」なんて記事も投稿したこともあるように、自分で引き際を選べることって、とても幸せなことだと思います。
このブログでも何度も書いていますが、僕は運が良かったのです。
フリーランスの定義。ちょっとくらい歪めてもいいかもです
なので、僕はいま無職です。無職だけれどもフリーランスなのです。
たぶん、この言い回しに異論がある方が多いことは予想できます。
フリーランスというのは「働き方の形態のひとつであって、案件ごとに契約を結んで働く人」のことを指しますからね。
Wikipediaでは、
フリーランス:
フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。日本では『自由業』『自由職業』『フリーランス』と呼ばれる。請け負った業務を実際に遂行する本人はフリーランサー、フリーエージェントと呼ばれる。
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/フリーランス(2020年02月24日現在)
ってことになっています。
だから、なんとなく「仕事がある人はフリーランス、ない人は無職」という分けられ方もできそうな気もしますが、案件と案件の間にポッカリとスケジュールが空いた期間を「無職」と呼ぶかというと、それも違うと思うのです。
だって、そんなときにも「次の仕事が来たら、コレ試してみよう」とか「この間に事務仕事進めとくか」などと、仕事がないときにも仕事のことを考えたり、学習や練習をしてますからね。
(参考:フリーランスの僕が暇な時にやったこと)
長年フリーランスを続けてきた人って、この習慣が身に染み付いているはずなのですよ。
仕事をしていない期間(=無職)であっても、仕事のことを考えたり企んでいたりする状態であれば「フリーランス」だと思うのです。
前述のように、僕はセミリタイアをしたのだから、仕事を「趣味もしくは娯楽」と位置づけようと思っています。
つまり「暇だな。何して遊ぼう?」と考え続けている限り、僕は無職だけれどフリーランスなのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。