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リモートワークは、孤独で自由です

2020.03.05

こんにちは、萩ドットライフ()です。

いっとき僕の中でブームになっていた「リモートワーク」という言葉を聞く機会が増えています。新型コロナウイルスの影響によるものなので、あまり好ましいことではないのですが、リモートワークが広まるのであれば「それもヨシ」だと思っています。

リモートワークが拡大中のようです

ニュースを見ていると「新型コロナウイルスの影響でテレワークが進んでいる」のだそうです。
僕がちょっと戸惑ったのは「そうなんだ…。みんなテレワークって言うんだ」ということです。

2019年9月に無職になって以降、あまり意識しなくなったのですが、セミリタイア生活を始める過程で僕は数年間、その「テレワーク」をしていたのです。

このブログ内でも何度かそのことについて言及していますがずっと「リモートワーク」という言葉を使っていました。

テレワークとリモートワーク、いったい何が違うんだろう? と思いググって見ると、
働き方の呼称を解説!「テレワーク」と「リモートワーク」の違いとは?
というページを発見しました。

「リモートワーク」は英語で「remotework」と表記され、「remote=遠隔・遠い」、「work=働く」の二つが合わさってできた造語です。「遠くで働く」となることから、言葉の意味は「テレワーク」とほとんど同じと言えます。

ということらしいです。

僕はずっと「リモートワーク」って言い続けているので、今後もこれで通すことにしますね。

僕は20年以上にわたって、フリーランスのデザイナーを生業としていました。
フリーランスなのだから、リモートワークで当たり前なのですが、僕の場合は、

  • セミリタイアの準備行動を起こしたい
  • 都市部と田舎の二拠点生活を体験したい
  • 完全に地方移住して東京の仕事を請けたい

などと考えていましたので、セミリタイア生活を始めることを決めた2年前くらいから、打ち合わせや定例会にも出席しない「完全リモートワーク」を試していたのです。

(参考)

結局、いったんすべての案件をクローズさせて長期休暇を取ることに決め、無職になってるんですけどね…。

「無職になった」とは言え、ほんのちょっとだけ運用案件が残っています。
週に1回、5分程度稼働するだけの案件で、他人に引き継ぐほうが時間がかかりそうなので、自分でやってます。

やりとりしている担当者も、クライアント側の責任者も1回も会ったことがありません。
だから、まだほんのりと「完全リモートワーカー」なのです。

理由はどうあれ、リモートワークが広まることに賛成です

それにしても、あれだけみんな「できない理由」をあげつらって二の足を踏み続けてきたリモートワークが、この新型コロナウイルスの影響で一気に進んでるというのも皮肉なものですよね…。

リモートワークなんて、これまでと違った働き方なのですから、問題なんてあるに決まってるのですよ。

こういうものって「問題はあるかもしれないけど、できるんならこっちのほうがいいじゃん」で進めるべきものだと思うのです。
「あれがダメだ」「こういうときは誰の責任?」みたいなことばかり考えてても話は先に進まないのですよ。

それが今回は「オフィスじゅうに病気が感染ったら会社機能が停止しちゃう。こうするしかないよね」に対してケチをつける理屈がないってことなんでしょうね。

「反対? じゃあどうしろってんだ」に対する案を出せる人もいないでしょうしね。

その過程はどうあれ、僕はリモートワーク化が進むことはいいことだと思います。

たぶん新型コロナウイルス騒動が落ち着いても、一定数の人は「リモートワークできたじゃん」「そんなに問題なかったし、問題あるんならその解決方法がビジネスチャンスじゃない?」みたいな論調になって、後戻りできなくなると思うんですよね。

最初のうちは、巷で言われているように「そんなことできるのは、一部の人だけ」だったとしても、だんだん拡がっていくのだろうと思います。

他の人がやり始めると「自分たちも」ってなって、みんなそれぞれに工夫し始めますからね。

孤独だし、自由と責任はセットです

多くの人がリモートワークをするようになると、使えないオッサンの居場所がなくなるって言われてますよね。

そのとおりだと思います。

僕はフリーランスなので、大企業の人々の生態にはあまり詳しくないのですが、なんとなく感じるところはあります。
「ああいう人、こういう人」って書こうとするとピントを外しそうなので、あまり深入りはしませんけど…。

それとは別に「孤独に耐えられない問題」って出てくると思うんですよね。

僕は孤独が好きです。
過去に「孤独を受け入れると快適ですよ」なんて記事を投稿したこともありますので、関心のある方はご参考に。

複数人で話し合いながらも、アタマのどこかに「まあいいや、独りのときに再考しよう」って感覚がありますもん。

ただ、孤独に耐えられない人がいることも理解できます。

なんとなくの勘ですが、フリーになる人と、会社員で居続ける人の違いって、孤独に対する耐性だったり、好悪だったりすることもあるんじゃないでしょうかね?

だから「よくそのスキルでフリーになろうと思ったね」って人は、「孤独が好きだから」の優先順位が高かったり、「あなたならフリーになれば何倍も稼げるんじゃない?」という人は、孤独がツラくて会社員のままだったり…。

「さあ、みんなでリモートワークだ」って盛り上がったあとに一定数は「オフィスに通勤したい」ってなるような気がします。

また、これまでの職業人生を成果物ではなくて勤怠で評価されてきた人にも、リモートワークはキツいと思うのですよ。

僕がフリーランスをやりながら気づいたことなんですが、リモートワークって時間も場所も「自由」なのですよ。
「毎朝9時に大手町のオフィスにいること。17時になってから帰ること」なんてシバリはありません。

でも、決められた日までに、売り物になる成果物を作るのが「責任」なんですよ。

「自由と責任はセット」なのです。

何年かフリーランスを体験したことのある人ならば実感してるでしょうが、責任を果たせないと収入は得られないのです。

「どうだ、フリーは厳しいだろ?」ということが言いたいわけではないのです。
少なくとも僕は、好きでフリーランスを選んでますからね。

何が言いたいかと言うと、リモートワークが拡大することによって「孤独が好きだし、成果物評価ドンとこい」みたいな人にとってはバラ色かもしれませんが、そうでない人にとっては、ワリと地獄かもね、と感じるのです。

ま、やってみないとわかんないですけどね。

前項で述べた通り、「あれがダメだ」「こういうときは誰の責任?」みたいなことばかり考えてても話が先に進まないのです。

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