僕がリモートワーカーになった20数年前と今を比べてみよう
2020.04.14
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。もともとフリーランスなので「それってリモートワークって言う?」問題はあるのですが、チームで働く仕事でありながら、好きな場所でやってるという意味で自分をリモートワーカーだと認識していました。それについて思うことを書いてみようと思います。
リモートワークって言っても、いろいろあるんでしょうけどね
SNSを眺めていても、ニュースに目を通していても「急にリモートワーク始まった、どうしよう」とか「テレワークを始めて気付いたこと」みたいな言説が溢れてますね。
「リモートワークできる人なんて、ひと握りの恵まれた…」なんて声も聞きますけどね…。
僕は、20数年前にリモートワーカーになりました。
フリーランスになったことが理由なので、リモートワーカーで当たり前なんですけどね。
このへん定義付けが難しくて、会社で従業していて命令もしくは承認によってリモートワークしている人のことを「リモートワーカー」と呼ぶのであれば、僕は当てはまりません。
僕はデザイナーだったので、クライアントから業務を委託され、同じく委託を請けている広告代理店や制作会社、他のスタッフたちと協業します。委託元が広告代理店や制作会社であることもあります。
チームで動く職業でありながら、ほぼ自宅もしくは好きな場所で作業をしている人という意味で、自らを「リモートワーカー」だと認識しています。
中には、提携先のクライアントや広告代理店、制作会社に「出社」している同業者もいますしね…。
なので僕の周りには「上司」とか「人事」「経理」なんてのは存在しませんので「会社員でありリモートワーカーでもある方」と、ちょっとだけ考え方とか気にする部分とかが異なるかもしれません。
それと、もうひとつ「日常的な習慣を整えよう」でも少し触れたように、僕は好き好んでリモートワーカーになりました。
独りで自分勝手に働きたいから、リモートワーカーになるべくフリーランスという立場を選んだのです。
ある日突然、否が応でもなく「在宅勤務せよ」と命じられたわけでもありません。
今回の新型コロナウイルス禍をきっかけに、はからずもリモートワーカーになった方と、いろんなものの受け止め方や振る舞いが異なってるかもしれません。
その上、僕はセミリタイア人になることを選択し、半年前から無職になっています。
実態は、ほんの少しの仕事と業務連絡を残している「セミ無職」みたいなものですが、メンド臭いので「無職」ってことにしています。
(参考:「無職」って言っちゃうとウソになる。でも言いたいのです)
自由度は相当上がってる気がします
なので、最新のリモートワーク事情に、ちょっと疎かったりします。
たとえば今、話題になってるのが「Web会議システム」ですね。Zoomなんてのがよく話題になってますね。
僕、使ったことありません。
10年くらい前に僕の周囲でskypeがちょっと流行ったときに、導入してヘッドセットも買ったりもしたのですが「会議」として複数人で使ったのは2回だけでしたね…。
あとは「電話代のかからない電話」みたいな使い方に変わってしまいました。
結局、FaceTimeとかLINE通話に取って代わられましたね。
もうskypeアプリは削除してるし、ヘッドセットも捨てました…。
この数年間、もっとも利用していたのはチャットワークとメールでした。
込み入ったニュアンスを伝えたいときとか、相手の反応次第で判断を変えながら複数の意思決定をする場合には電話だったり…。
これが、僕がリモートワーカーになったばかりの頃は、もっぱらFAXと電話、ときどきバイク便でしたね。
さらに言えば、クライアントのサーバーに入る権限を付与してもらうために、固定IPを取得することが必須なのです。これに関しては今もです、VPNの導入で解決してますけどね
「リモート」ではあるものの、自分がいる場所が固定されていたのですよ。
今も「在宅勤務」という言葉を使うくらいなので、固定された場所(=自宅)で作業することを前提としているのでしょうが「ちょっとPCを抱えて、近くの公園に」とか「たまには海の見えるホテルを作業場にしよっか」というオプションがあるのとないのでは大違いですよね。
実際は「結局、自分ちが一番快適じゃん」ってなるんですけどね。
あのう…。よく「オッサンは紙と対面しかダメだからな…。だからリモート化できないんだよ」って言うでしょ? これ意義ありますよ。
僕、50代半ばのオッサンです。
僕の周りで、一番対面ミーティング嫌ってて、一番「電話食らうと手が止まっちゃうから、メールかチャットにしてよ」って言ってたの、僕です。
たぶん企業文化だったり、これまでの自分式ってのもあるんでしょうけど、僕よりも20歳も若い方が「紙だ、会議だ」って言ってたり、ちょっとしたことで電話かけてくることいっぱいありましたもん。
背後でオッサン・オバサンが「呼んで」「電話で聞いて、今」って指示出してるのかもしれませんけどね…。
書くチカラの大切さ
20数年前とくらべて、今はみなさんがSNSを使ってますよね。
中には頑なに拒んでる方もおられるかもしれませんが、概ねテキストで他人とコミュニケーションすることが増えてきているのは間違いではないと思います。
対面と電話がコミュニケーションの主役だった頃と比べて、かなり連絡や指示がスムーズに、正確になってきたように思います。
以前『「書く力」を鍛えたいと思っている理由』という記事を投稿したことがありますが、テキストによって他人の印象が作られるようになってきているとも思っています。
だって、毎週のように連絡取り合ってるのに、顔も知らなければ声も聞いたことない人なんていっぱいいますもん。
ちょっとした気遣いとか、文章力で全然印象が変わっちゃうんですよね。
他人の文章を読みながらずっと「オレも文章を書く練習しないとな…」と思っていたことも、今こうしてブログを書いてる理由のひとつだったりもします。
どうしても、文章がぶっきらぼうだったりすると、こちらもカチンときますし、文中に疑問文を入れるクセのある人とのやりとりはいつまで経っても終わりませんしね。
(参考:メールとかメッセージに疑問文いれるヤツ。会話が終わらん)
「こんな夜中にメッセージ、申し訳ありません」って書いてた人もいましたけど、これはご愛嬌ですかね。
メールとかメッセージって非同期なんで、送り手が送りたいときに送って、受けては受けたいときに受ければいいもんですからね…。
いや、以前などこかの国で「業務時間外のメールを禁止する」って法案が出されたってニュースを見たことがあって「え?」って思ったことがあったのですよ。
「受けたいときには受けるし、受けたくないときには翌営業日に回す」「それくらい自分に決めさせろよ」と思います。
僕は溜めたくないので、基本即レス派なのですが、返信までに時間の空く人のことを何とも思いません。
さすがに3日も音沙汰がなければ「備忘のため…」って再送したりしますけどね。
基本は本人の好きなタイミングでやればいいのです。
たぶんずっと「対面」「電話」にこだわる人って、思ってることを上手く文章にできてない人なんじゃないでしょうかね?
うん、難しいんですよ。
僕もいつも「これじゃないんだよな…」って思っていましたし、今でもそうです。
でも、言語にならないことは対話でも伝わってないんですよね。
表情とか、「なっ?」「それ!」とかで、伝わった気になってるだけなんです。
それが文章になると可視化されちゃうんですよね。
「だから人は、フェイス・トゥ・フェイスが大切なんだよ」じゃなくて「ちゃんと文章に落とし込めるようにガンバリましょ」っていうフェーズなんですよね。
20年前からそうです。
おそらく、だんだんと「リモートワーク道」みたいなものが語られはじめて、なんとなくの基本概念みたいなものは、これから共有されるようになるんじゃないでしょうかね。
いったん「型」ができちゃうと、抵抗がなくなって一気に広まりますからね。
今は混乱してるリモートワーカーも多いでしょうが、そのうち慣れますよね、と思うのです。
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