やることがない休日
2020.05.03
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。暇でやることがなくてツラいときの対処法を提案したりする記事じゃありません。僕だけじゃなく、周囲も含めて「やることがない休日」がずっと続いていて、こんな感じ人生で初めてなんですよね。なので思ったことをダラダラと取り留めもなく書いてみます。
周囲が、静かなのです
緊急事態宣言が延長されそうですね。
だから、僕はもうちょっと東京のマンションに籠もっていなければならないようです。
山口県萩市に古民家を買って、売主さんと顔を合わせずに、鍵の郵送をもって引き渡しを完了しました。
以前投稿した「他人の趣味と向き合う ― 萩市の古民家を買うことにしました」でも触れたように、庭が合って植木や生け垣のある家なのです。
また春から初夏に向かう季節ですから、植物が成長する季節でもあるのですね。
本来ならば、ちょっと長めに萩に滞在して、庭木の剪定をしたり草むしりをしつつ、エアコンを設置したり、浴室のリノベーションくらいは専門業者に頼んだほうが無難かな? とか、いろいろと家を使える準備をするつもりだったのですが、それはまだまだ先になりそうです。
たぶん、訪れることができるようになる頃には、大変なことになってるんだろうな…。
東京のマンションも静かです。
みなさん家の中におられるのでしょうが、ほとんど気配がしません。
ときどき玄関ドアを開け締めする音が聞こえるので「ああ、お隣さんご在宅だな」と確認できる程度です。
エレベーター内で他の階の方と乗り合わせることもありますが、みなさん郵便受けの確認に行くだけでもマスクをすることが当たり前になってるんですね。
当然、僕もそうしています。
だから「こんにちは」と、挨拶くらいはしますけれども「天気がどうだ」とか「川の遊歩道の工事が進んできましたね」みたいな、エレベーター・トークはなくなりましたね。
いつの間にか、エントランスにはアルコールの消毒液が設置されていました。
「外から帰って来たら、手を消毒しましょう」ってことみたいです。
管理組合で決めて、管理会社に依頼してるのかな? 経緯はよくわかりません。
僕はだいたい1日中、SNS、YouTube、TVer、他人のブログ、ネットニュースなんかを見ながら過ごしていますが、「自粛疲れ」という言葉をよく見聞きするようになりましたね。
でも、僕はずっと20年以上リモートワーカーだったし、去年の9月にはすべての案件をクローズさせてほぼ無職になっているので、外出の自粛を要請されてもさほど影響はありませんでした。
そもそも僕は孤独が好きなので、人と会わないことがストレスになることもありません。
(参考:孤独を受け入れると快適ですよ)
せいぜい冒頭でふれた、萩の家に行けないことにイラついているくらいのものです。
ただそれでも、周囲が自粛ムードになり、街から人影が消え、流れてくるニュースやトピックが暗い内容で埋め尽くされると、それなりに自分自身の考え方に変化が生じるものなのです。
そういや「お金よりも時間が大切」とか言ってましたね
たとえば飲食店とか、マッサージ屋とか、書店とか。店舗を経営している人って大変だろうなと思うのです。
やることがない休日が続いているので、ふだん気にもしない人々のことが気になったりするんですね。
たまたま僕はいま無職ですが、(元)同業のデザイナーたちだったり、ライター、カメラマンなんかも、こんな時期ですから大変に決まってるのですが、店舗経営の人たちって家賃(=固定費)がハンパじゃありませんからね。
みなさん、街なかのいい場所の、路面店なんかを借りているので、オフィス賃料よりも高額だったりするのです。
先日、補正予算が可決され「持続化給付金」やら「雇用調整助成金」などは上限があるものの、中小企業経営者にとって嬉しい施策がいろいろありますが、家賃に関してはまだまだ検討を続けてる段階っぽいんですよね。
加えて、緊急事態宣言の延長…。
結果論ではありますが「こんなことなら、4月の時点で『2ヶ月間の自粛要請やります』って言ってくれよ…。そしたら、その時点で廃業もしくは縮小を決めたのに」って業者も少なくないかもしれませんね。
今、多くの人々の関心事って「お金」じゃないでしょうかね。
かくいう僕も、予定していた東京のマンションの売却が頓挫していたり、株価の大暴落で金融資産が目減りしていたりで「あれ? 思ってたのと違うな」という感じになっています。
前述のように、いま無職になっているのですが、法人は維持したままです。
収入がなくても、それなりにコストはかかるんですよね。
社会保険料やら税金は収入があったときを基準に徴収されるし、決算をやれば税理士に支払いが発生しますからね。
とりあえず「持続化給付金」は申請しましたので、なんとかなるだろうと思っています。
僕の役員報酬は今年からゼロ円にして、しばらくはポケットマネーで生活することは、コロナ前から織り込み済みでしたので、そこに関しては何とも思っていません。
逆に「セミリタイア準備しといて助かったな」という部分もあります。
ちょっと前まで「お金よりも、時間が大切」「時間泥棒と距離を取れ」なんてことを言ってましたね。
だから僕は「無駄な会議に出席したくない」とか「いちいち会おうとするな」とか「なんでもかんでも電話で連絡してくるのやめてよ」なんてことを言いながら、完全リモートワークで仕事をすることにしたんですよね。
(参考:完全リモートワーク化して、まる1年経過)
「大切なのは時間だから、間に人に入ってもらって、その人件費分、自分の取り分が減るのは仕方ない」と思っていました。「その方が効率的なのだ」と。
自分の時間は限られているのだから、無駄に消費することがものすごくイヤだったのですよ。
休日なのに、休日な感じがしない違和感
ただ、こうして自分自身が暇になって、時間が潤沢になり。
一方で、世界中で経済活動が停止し、景気が冷え込み。感染症が蔓延し、社会が混乱すると「なんだかんだ言いながら、大切なのは健康とお金だなあ」という考え方に変わってきているのです。
ずっと、
- 無駄なことに時間を使いたくない
- 時間をどう使うのか、何に使うのかは、自分で決める
- 意味なく時間を消耗する人やイベントに関わりたくない
と思ってきました。
何かを決めるときは「これに時間を費やすことは有意義なのか?」を考えることにしていたのです。
概ね仕事が上手くいっていたので、いわゆる「おいしい(=儲かる)案件」かどうかよりも、よき時間を、よき仲間と過ごすことが楽しかったし、嬉しかったんですけどね…。
でもそれは、お金あってのことだし、病気で臥せってしまえばそんなこと言ってられませんからね…。自分の中でちょっと、優先順位が変わった感じです。
今、ゴールデンウィーク真っ只中ですね。いかがです? 「休日」って感覚あります?
僕自身があまり、休日を休日だと感じない生活ぶりになっているので、感覚が鈍っているだけなのかもしれませんが、いっさい休日だと感じないのですよ。
カレンダーを見て「ああ、ゴールデンウィークだ」と思うくらいなのですね。
むしろ「休日なのに、休日な感じがしない」ことに、ものすごく違和感があるのです。
かつてガシガシ働いていたときに「GW明けに拝見できたりします?」みたいな案件が複数動いてて、「ゴールデンウィーク? フリーにそんなもんないよ」なんてことを言っていた頃とはまた違う感じなのです。
先日投稿した「長期戦なら、それなりに」で少し触れた「エッセンシャルワーカー」の人々は別にして、いま多くの人々が「やることがない休日」を過ごしているのだろうと思いますし、いろんな情報を通じてヒシヒシと感じます。
サラリーマンだとか、フリーランスだとか、無職だとか関係なく、です。
なんだかこれって、物凄いことが起こってる感じがするのですね。
「なんだかんだ言いながら、元に戻るのだろうなあ」と思いつつも「なんかしら大変革が起こるかもしれんな」とも感じてみたり、結局はなるようにしかならないのでしょうが、今のこの感覚は憶えておこうと思っています。
ちょっと特別なことが起こっているので「こりゃ真剣に受け止めないとな」って感じになってるんでしょうかね。
やることがない休日が続いてるので、そんな取り留めのないことばかり考えているのです。
今朝は、なかなかブログテーマ見つからなくて「テキトーに思ってること書こう」と思って書き始めたら、こんなに長くなってしまいました。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。