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個人か? 法人か?

2020.05.28

こんにちは、萩ドットライフ()です。

2020年(令和2年)度の決算が終わったようです。申告そのものは、これから税理士氏にやってもらうんですけどね。この時期になるといつも「個人か法人か」を考えるのです。いまは法人にしているのですが「そろそろ個人成りしたほうがいいかな」と…。

24期目の決算が終わりました

税理士から「貴社決算概要がまとまりましたので、ご連絡いたします」というメールが来て、「異存ありませんので、この内容にて申告願います」と返信する、もう20回以上繰り返している作業なのです。

今年も、僕が所有している法人の決算が終わったようです。

とはいえ、申告してもらって、納税して、決算書類を一式送付してもらって、税理士報酬を支払うまでは本当の「終わり」じゃありませんけどね。

それと、正確にはメール+PDFのやりとりで完結するようになってから、10年も経ってないんじゃないでしょうかね?
法人を設立した当初は、事務所までお伺いして、内容の説明を受けて、所定の位置にハンコを押すという儀式みたいなことをしていたのです。

なので決算は20回以上繰り返していますが、メールを受け取り返信することで、決算が完結するのは、まだ20回も繰り返していないのです。厳密に言えばね…。

数年前から、この決算のたびに「もう法人である必要ないな、そろそろ個人成りしようなかな」と思うようになっています。

過去の投稿記事を検索してみると、似たような時期に似たような内容の「フリーランスが法人化する意味って?」ものを書いていますね。

50歳を超えて「そろそろセミリタイア考えようかな」とぼんやりと思い始めたころから、なんだか恒例行事のようになっているのですよ。

でも今年「法人のままにしていてヨカッタ」という出来事がありました。

コロナウイルス・ショックへの対策として用意された「持続化給付金」です。
資本金10億円以上の大企業を除く、中堅・中小企業、小規模事業者、フリーランスを含む個人事業者を対象として、法人ならば最大200万円、個人ならば最大100万円が給付されたのですよ。

僕の場合、法人を保持し続けていましたので、200万円の給付を受けることができました。

逆に言うと、この数年でメリットを感じたのって、このくらいだったっでしょうかね…。

そろそろ法人を休眠させようかな、と

いろんなケースがありますが、法人にして給与取得者になっていても、法人の決算と、個人の確定申告を両方やらければならないことってワリと多かったりするのですよ。

詳しくは、
No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁をご覧ください。

僕は住居の一部を法人に賃貸する格好にしていたし、手元の現金が多いときには金融資産として個人で運用し、使うときにはそれを売却していた(売却益が出る)ので長い間、個人の確定申告も、法人の決算もダブルでやっていました。

ものすごくメンドくさいですよ。

このブログでも、何度も書いているように、僕は2019年9月25日から無職になっています。
(参考:セミリタイア人の生活考

2020年の4月度から、役員報酬をゼロ円にして、法人はポケットマネー経営することに決めています。
「もうそろそろ、法人って要らないよね」という気持ちが高まって来ています。

というか、もうしばらく考えてみて「いや、法人を持ち続けてたほうが有利だぞ」という理屈が見つからない限り休眠させようと、ほぼ心は決まっています。

休眠させるのですから、あとあと復旧させることも考えて、僕個人と同様に、いったん山口県萩市に移転させます。
で、その地で休眠手続きを取ろうと思っているのです。

個人成りする。腹は決まってるのです

最初は大学の後輩たちと3人で立ち上げた会社だったのですが、結局は僕が資本を買取り、以来ずっとひとりだけの会社でした。
(参考:フリーランスになったころの失敗を記して、平成を後にしよう

「これだったら、最初っから個人事業主でやってたほうが良かったじゃん」などとも思うのですが、その当時は「会社を起こす」って、ちょっぴりカッコ良かったんですよね。

最初の頃は、ずっと会社のロゴばっか考えてたし、封筒とかファイルとかいっぱい作ってましたしね。

結局、途中でやめちゃったけど、ノートパソコンとか機材に貼るステッカーみたいなのも、何度発注しようと思ったことか…。パーカーとかポロシャツなんかもね。

今から考えると「アホらし」と思うのですが、ときどきこういうの、モーレツに作りたくなる性分なので、これから先のことはよくわかりません。

もしかすると、このページの左上に配置されている、萩ドットライフロゴの入ったTシャツを来て、萩の街で買い物してるかもしれません。

どこかしらで「組織を大きくすることに喜びを感じる自分」も見てみたかったな、と思う気持ちがあるのですよ。
「人なんか雇ったら、メンド臭くて仕方ないじゃん。ひとりが一番だよ」って、ずっと言ってたくせに、です。

デザイナー(作る人)である自分と、他人を育てたり組織を組み立てたりするリーダーとしての自分を同じくらいの濃度で味わってみたかったな、という「後悔」というほど大袈裟ではなくても、ほんのりとしたやり残し感はあるのです。

でも、こうしていま自分勝手に「セミリタイアだ」「無職だ」って言ってられるのも、組織を持ってなかったからなのですよね。

「自分が望んでこうなったのだから、仕方ないよな」と、きっちりとした折り合いは付いているのですね。

こうして決算を越えたタイミングで「個人か? 法人か?」って考えるのって、なんとなくこれが最後になるような気がしています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。