病院に通うこと
2020.05.29
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。日本人は病院に行き過ぎだと思っていました。反面、若い頃の僕は病院に行かない人だったんですけどね。でも最近、ちゃんと病院に通うことで健康に対する関心を保持することは、いいことだと思っているのですよ。治療じゃなくて「管理」に通おう、と。
薬をもらったり、検査をしてもらったり
僕は定期的に病院に通っています。
そうするようになったきっかけは、48歳のときにパニック障害を発症し、どうしていいかわからず救急車を呼んだら、
「血圧と心臓肥大が、とても危険なことになっていますので、まずはそれの治療を始めてください」
「明日からです。いいですね、明日、近所の内科の病院に行くんですよ」
と、申し送りの手紙を書いてもらい、翌日、ネットで調べた病院に通い始めたのです。
だから「あなたはパニック障害です」と診断されたわけではなく「いわゆるパニック症と呼ばれるものだとは思いますが、そんなことよりまずは降圧治療を開始しながら様子を見ましょう」みたいな感じでした。
「動機がしたり、寂寥感を感じて我慢できなくなったら、これを頓服で飲んでみてください」
「それでもどうにもならなかったら、また考えましょう」
と、エチゾラム(抗不安薬)を処方されただけでした。
「それよりも、まずは血圧を下げよう、そしたら肥大している心臓も治るはずだから」と。
そのときの心拍数、20回/分くらいでしたからね…。
その日から、最初は28日ごとに、途中からなぜか35日ごとに通うようになっています。
このあたりの経緯は、以前投稿した「早起きは三文の徳なのか?」でも少し触れていますので、ご参考に。
一時は、体重を絞って「いったん降圧剤、やめてみましょう」ということになったのですが、2年くらいで体重も血圧も復活。
また、服薬するようになっています。
途中で、コレステロールを下げる薬と、尿酸値を下げる薬も追加されています。
それに加えて、1年に1回、歯医者に検診とクリーニングに行きます。
本当は「3ヶ月に1回くらい来ていただけると、いいっすね」と言われているのですが、結局、のびのびになって、1年に1回くらいのペースが定着しています。
同様に、眼科にも行き始めています。
「眼圧が高いので、定期的に視野検査したほうがいいですね」ということになったからなのですが、これはまだ、通院のペースは定まっていません。
半年おきくらいに3回ほど通い「またそろそろ行かなくちゃな」と思い始めたところで、コロナショックに見舞われ、もうかれこれ1年近く行ってませんね。
「そろそろ行かなきゃな」とも思うし、「みんながマスクをしなくなったころがいいのかな?」とも思っています。
日本人は病院に行き過ぎなのか?
それまでずっと「日本人は、病院に行き過ぎる」と思っていました。
主語が大きすぎて、ちょっとカッコ悪いような気もしますが、日本の医療制度に由来しているので「日本人は」で構わないと思います。
良くも悪くもなのですけどね。
反面、僕自身は長らく「病院に行かない人」だったのですが、これについては次項で述べます。
医療保険制度が充実しているので「病院に行ったら、大金を請求される」なんてこと、まずイメージしませんもんね。
たとえば僕が鼻をグズグズさせていたら、周りの人は必ず「風邪じゃない? 流行ってるみたいよ。病院に行ったら」って言いますよね。
僕も何度か経験ありますが、ドラッグストアに行って「この薬と、ユンケルの高いやつください」っていうよりも、病院に行って診察してもらって、薬を処方してもらうほうが安くて効くんですよね。
たいてい5日分くらいの薬をもらうんですけど、飲み終わらないうちに治ったりね。
あと「ヒマなお年寄りが暇つぶしのために病院に集まってる」みたいな話も、まことしやかに言われていましたよね。
「今日、○○さん来ないね」「風邪でも引いたんじゃない?」って、お決まりのギャグとセットでね。
自分が病院を定期的に利用し始めると「病院って、毎日通うシステムになってないよな」って分かるんですけどね。それでも、毎日行っちゃう人っているのかな? どうだろ?
でも、自分が通うようになって思ったことは「病院って、治療のみならず、管理に通うところなんだなあ」ということなのですよ。
前述の通り、高血圧症を始めとして投薬治療中ではあるんですけれども、定期的にお医者と、日々の体調やら気になることについて会話したり、年に何回か血液検査をしてもらったり、冬が近づくと「ワクチンどうする?」「予約いるんだっけ?」みたいな話をしたりするクセをつけていると、通院日じゃないときにも、ちょっとだけ健康に関する意識が残ってるんですよね。
ちょっとした体調の変化を感じて、すぐにググってみたり「次の通院日に、ちょっと話題にしてみるか」って思ったりね。
病院は「管理」に行く場所です
それまで僕は何年も「病院に行かない人」だったのですよ。
30代半ばから、フリーランスになりましたから、強制的に「あなたは○月○日が健康診断の日です」と会社から指示されるわけもなく、なんとなく区から健康診断用の書類が届いていることは知っていましたが、ずっと無視していました。
風邪を引いたら、ドラッグストアで市販薬を買っていました。
治りが悪いと「やっぱ、高いユンケルも飲まなくちゃな」などと思いながら…。
もちろん、医療費負担が日本の財政を逼迫させていて、ヤバいことになっている。「税金上げなきゃ」「社会保険料もっと取らなきゃ」ってことになっていることは、ニュース等で知っています。
僕は医療問題について踏み込んだ取材や調査をしたことはないし、医師不足や医療崩壊、医療行政をテーマとした書籍を読み漁ったこともないのですが、うっすらと「日常から、健康に気を使うクセを付けといたほうがいいんじゃない?」くらいのことは思っているのです。
48歳の僕がヤバいことになってはじめて、救急車を呼んで医療にアクセスしたように、ギリギリまで放置しておくのではなく、日頃から定期的に通院し、医師と会話する機会を設け、自分で自分の健康に興味をもつように躾けておいたほうが、トータルの医療費は減るんじゃないかな? とも思うのです。
普段から健康に興味を持っているからこそ、筋トレやランニングの習慣も持ちますしね。
僕は体育学部を卒業しました。
もう30年以上も昔のことなので、習ったことはほぼ頭に残っていないのです。
当時の最大の関心事は「自身の競技力の向上」でしたからね。
卒業後、教員にもスポーツ指導者にもならなかったし、健康に関わる産業にも従事しませんでしたので、以降知識のアップデートは行われていません。
でもなんとなく「健康増進は、国家の財政に資する」みたいなことを習ったような記憶は残っているのですよ。
50代も半ばを超えて、ようやく「むかし習ってたのは、こういうことだったんだな」と思い出しているのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。