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ペーパーレス化はメリットだらけ?

2020.06.04

こんにちは、萩ドットライフ()です。

身の回りにある「紙」といえば、役所やなんちゃら機関的なところから送られてくる封書程度しかなく、ほぼデジタルファイルでやり取りする生活になっているのですが、最近のニュースのせいもあって、ペーパーレス化のメリットについて考えてみました。

コロナ禍での緊急事態宣言中に、ハンコを押すためにオフィスに行かなきゃいけない人が話題になってましたよね。
多少は番組側の演出もあったりして、本当にハンコを押すため「だけ」ってわけじゃないんでしょうけどね。

この数ヶ月の間に、社会の風潮としては、

  • 「人がいっぱいいるところで仕事しちゃダメだ」
  • 「なんでわざわざ、物理的に会う必要がある?」
  • 「なんでもかんでもハンコを求めるのやめよう」
  • 「いちいち紙にプリントするの馬鹿らしいじゃん」

みたいな感じになっていたような気がします。

一部の人にとっては「いまさら?」という感じですよね。

僕はもう何年も前から「ペーパーレス・バンザイ」派なのですよ。

以前投稿した「FAX持っていません。ペーパーレス教の信徒なのです、が…」という記事にも書きましたが、もう10年以上前にFAXを撤去しています。

しばらくは「FAX持ってません」というと「まだ持ってない人なんているんだ」みたいな反応をされてモヤモヤすることも多かったのですが、最近は「了解です、メールに添付しときます」ってことが増えましたよね。

唯一「紙じゃなきゃダメだ」と思っていた書籍類も、一気に処分してしまいましたしね。
(参考:断捨離を実行することにします

これは老眼が進んで、寝際に読書をする習慣がなくなったからなんですけどね。

極端に、メモが下手くそなのです

僕が早い時期から「紙、要らないなあ」と思い始めた理由って「ビジネスの効率化」とか「デジタルデータのほうが流用しやすいじゃん」ということよりも、極端なメモ下手だったからなような気がします。

ミーティングとかで、きっちりメモを取りながら、それでいて人の話を聞いて、かつ当然のように自分の意見を述べられる方おられますよね。

「おられますよね」というか、おそらく社会人にとって当然のスキルなのだろうと思います。

いろいろ聞いてみると「他人が言ったことをそのまま書く人」「話の流れに区切りをつけながら、自分の言葉として書く人、いろんなパターンがあるようですが、僕はとにかく、人と話しているときに「メモをする」ということができないのですよ。

テーブルにいる全員が一瞬、自分のメモ帳やスマホに向かう瞬間ってありますよね。
そのときに僕も、なにかしらメモってるふりをしてる程度です。

たいてい、単語を3つ4つ並べて書いていたり、○や矢印を書いてる感じですね。

僕はずっとデザイナーだったので、ミーティング後に実際に手を動かす張本人なのです。
ミーティングで話された内容を、ファイルに反映して「こういうことでしたよね。だからこんなふうに仕上げてみました」と提示する係なのです。

当然、指摘された箇所については、明確に覚えている必要があります。

「ならば、メモ必須じゃん」なはずのではありますが、メモができなくても漏らさなかったのですよ。

ミーティングしているときの雰囲気とか、「誰々がこの場面で、難しい顔をしてた」「担当者の顔がパッと明るくなった」みたいなことがリマインダーになって、やるべきことをきちんと思い出せたりするものなのです。

僕自身がミーティングに出席しなくなって、ディレクター氏が作業用ドキュメントを作ってくれるようになってからは「こうしてまとめてくれると、作業しやすいね。さすがだね」などと思うようになってましたけれどね…。
(参考:完全リモートワーク化のための手間

「紙」は要らないけど、ドキュメントはあったほうが良さそうです。

企業パンフって最近もあるんでしょうかね?

もう20年以上も前のことですが、新しい企業を取引を始めるたびに「御社の会社案内かパンフをください」って言われる時代がありました。

法人登記したばかりのころは、暇だったし、会社を設立したことが嬉しくて、張り切ってパンフ作ったりもしましたけれどね。
頼まれてもいないのに、名刺を渡すついでに「ぜひ、お目通しください」って渡したりしてね。

新しい業務実績が増えたら、A4の紙で追加できるようにポケット付きのパンフにしていました。
フツーに作るよりも、ちょっと高価なんですよ。

今から考えると「そんなもん作ってる暇あるんだったら、仕事取りに行きゃ良かった」ってことなんんですけどね。
(参考:フリーランスになったころの失敗を記して、平成を後にしよう

最近はどうなんでしょうね? 紙の会社案内なんて作ってるんでしょうかね?

僕は幸運にも、仕事が軌道に乗り始めてからというもの、新規顧客を開拓することもなく、お決まりのチーム内で仕事を回してもらっていましたし「口座を開く」とか「取引先調査を受ける」みたいなメンドくさそうな行事はすべて、制作会社が表に立ってくれていましたから、その辺の事情に詳しくないのですよ。
(参考:結局「取引先の分散」なんてしなかったな

予測でしかありませんが、いま法人登記して「さあ、紙のパンフ作るぞ」なんて人、皆無なんじゃないでしょうかね?

みんな「Webサイト作ろう」だと思うのです。中には「自社の概要なんて、Facebookページでいいよ」なんて人もいるような気もします。

どうしても「紙を提出してください」って言われたら、Webページをプリントアウトしちゃうとかね。
う〜ん。それ以前に「紙のパンフください」っていう会社と、あまりお付き合いしたくないような気もしますよね。

これも前項と同じように、業務内容とか会社の意気込みを説明するためのドキュメントはあったほうが良さそうだけれども、「紙」にする必要はないよね、ってことだと思います。

紙とPCを、行きつ戻りつ

僕はいま無職になっていて断捨離ついでに、仕事上の「紙」を可能な限り廃棄したので、わりと身の回りはスッキリしているのです。

しかし、冒頭で触れたように、コロナ禍での社会のあれやこれやを見聞きするうちに「そうだ。世の中のペーパーレス化はどうなってる?」などと考えるようになってるのですよ。

役所の書類からハンコを減らすための法整備とか、ちょっと興味ありますしね。

特に「オレももういっちょ、ペーパーレス化を進めるぞ」なんて気持ちが湧いてきているわけではありません。

でも、ときどき「本を全部捨てちゃったの、ちょっと寂しかったな」とか「電話しながら、チョコチョコっとメモすることって、残り続けるな」なんてことを思ったりはするのです。

何かを考えるときの補助に、紙の白いところにグルっと○を書いたり、矢印を引っ張ったりしながら、設計図っぽいものを書きながら、あ〜でもないこ〜でもないってやってたりすることって、結構多いのですよ。

繰り返しますが、僕は「ペーパーレス・バンザイ」派なのです。

でも、どこかしらで紙を残す部分ってありそうだな、とも思うのです。
ときどき「その境界線はどこなのだろう?」なんてことも考えてみたりします。

今のところ「なんかを考えるときの補助として紙があると、便利かな?」というところで折り合いを付けています。

「手を動かす」という動作が、ものを考えるときに有効なんでしょうね。

たとえば何かの資金計算をするときや、かつての職業でもあったデザイン業務をするときに当てはめて考えると、メイン業務はPC上でファイルを完成させることなのです。

でも、思考からファイルの作成までをすべてPC上で完結させるよりも、手元にメモ帳を置いて、そこにフリーハンドで、絵でもなく、文章でもないようなものを書きながら、頭を整理しつつ、紙とPCを行ったり来たりしながら作業を進めると、なんとなく具合がいいのです。

紙の上には、前述の「下手くそなメモ」と同じようなものが仕上がります。

こういうのって、何なんでしょうね? 学術的な研究をしてる人とかいるのかな?

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。