サラリーマンとフリーランス
2020.07.17
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。サラリーマンとフリーランスの違いについてなのですが、個人事業にせよ法人にせよ、事業体を所有していると引越しのときの手続きがやっかいですね。とはいえ、この先「サラリーマンでもあり、事業オーナーでもある」みたいな人も増えていくのかな?
自分で事業をしていると、引越しのときメンド臭いのです
ひと月後には、僕は東京を離れ山口県萩市に移住します。
このブログに書く内容も、どうしても「東京に対する名残惜しさ」とか「引越しのメンド臭さ」みたいなものになりがちですよね。
僕は現在、無職です。無職だけれども法人を所有しているのです。
職を持たない代表取締役なのです。
過去20年以上、僕はフリーランスのWebデザイナーを生業としてきました。
その事業を法人化しているのですよ、いわゆる「ひとり親方」って形態ですね。
なので引越しをするときには、個人の引越しのみならず、法人の引越しも伴うのです。
これが少々やっかいなのですよ。
- 本店移転登記申請(法務局)
- 健康保険・厚生年金保険の手続き(社会保険事務所)
- 納税地及び給与支払変更の手続き(税務署)
だけは絶対にやらなきゃいけません。
特に(1)の本店移転登記に関しては、やらないと「登記懈怠」ということで、代表者個人に100万円以下の過料が課せられる可能性があるのです。
「なんで、こういうのワンストップでできないんだろうかね?」などと苛立っても仕方なく、やらなきゃならないものは、やらなきゃならないのです。
(1)は、萩市の司法書士に依頼し、(3)はずっと決算や確定申告をお願いしている税理士にお願いすることにしていますし、依頼済みです。
(2)に関しては「自分でやってみようかな」と、必要書類や段取りを調べている最中です。
15年前に本社移転したときは、厚生年金に加入しておらず、国民年金+国民健康保険だったので、社会保険事務所への手続きはしてなかったんですよね。
その後、険事務所から呼び出されて「厚生年金に入れ」って言われた話のことは、「フリーランスは老後も稼ぐことが前提です」で少しふれています。
僕はもう無職になっていますから「取引先への報告」やら「名刺や封筒の刷り直し」なんてしませんが、作業をすすめていくと、もっともっとやるべきことが出てきそうですね…。
僕の場合は「フリーランス+法人化している」なので、こんな感じですが、「フリーランス+個人事業主」パターンの人も、同じやらなきゃいけないこと、いろいろありますよね。法人の方が、少しやることが多いのかな?
「いっそのこと、この機会に法人を解散、転居とともに個人成りしよう」とも思ってもみたのですが、いろいろメンド臭そうだし、20年以上も所有し続けてきた法人なので少々名残惜しくもあり、無職となった今、負担ではありますが、もう少しポケットマネーで保有し続けようと思っているのです。
サラリーマンとフリーランスの差は、なくなっていく
今しみじみと「事業体を所有していると、引越しのときメンド臭いよな〜」と思っています。
サラリーマンならば個人の引越しだけで、あとは雇用主がよしなにしてくれますからね。
とはいえ、これから働き方はどんどん変わっていきそうな予感がするのです。
まだまだ少数なのでしょうが「副業可」の会社が出てき始めているようなニュースを見聞きすることが増えつつあります。
しかも今回の新型コロナ禍で、リモートワークも「フツーの働き方」になりつつあるような…。
当然、正社員としてどこかの会社に所属しながら副業で他社の業務を請負い、その副業を法人化しているようなスタイルも増えてきそうな感じがしますよね。
完全リモートで働くことができれば、成果物だけで評価されるので、残った時間を副業に割り当てるなんて、さほどややこしいことでもないように思うのです。
どうなんでしょ? サラリーマン社会の実態を知らないオッサンの戯言なのかな? でも僕はなんとなく、そんなふうに解釈しているので、そのまま話を続けます。
- 勤怠や就業時間という概念がない
- 毎朝、決まった場所に赴く必要がない
- 成果物によって評価を受ける
- 「本業」以外の事業を常に考える
- 取引先の数を自分で決める
なんてのは、これまでフリーで働く人に見られがちな行動様式でしたよね。
でも、サラリーマンであってもそういうことを考えられるし、そう考えたほうが良さそうな方向に向かってるような気がするのです。
大雑把に言うと、サラリーマンとフリーランスって、だんだんと違いがなくなりつつあるんじゃないでしょうかね?
リモートワークって、ダメな人に向いてる気がする
今回の新型コロナ禍による外出自粛によって、リモートワーク体験者が増えました。
以前投稿した「リモートワーク(テレワーク)体験は、いかがでしたか?」でも少し触れましたが「満員電車乗らなくていい」とか「視界にクソ上司いない」みたいなメリットだけではないことが、みんなわかり始めてますよね。
むしろ「孤独がつらい」とか「ちょっとした相談相手がいない」みたいなデメリットを強調する人も増えてるような気もします。
僕はフリーなので、かれこれ20年以上リモートワーカーだったわけです。
リモートワークって、
- 朝起きれない
- 満員電車での通勤が並外れて無理
- 何かしてるときに話しかけられるとイラっとする
- 自分の作業環境で他人の気配がするのが耐えられない
- くだらないヤツと酒飲みたくない
みたいな、世間的に「ちょっとダメな人」に適した環境だと思うのです。
しかも、前項との繰り返しになりますが、勤怠ではなく成果物で評価されるし、当然プロセスや「チームの緩衝材/潤滑油」的な役割は評価の対象にならないのです。
だから、自分で成果物を仕上げられない人にとっては不幸な働き方だと思います。
事実フリーランスの人って、いつの間にかいなくなる人って多数いますからね。
それでも、フリーランスは「自分でわかってフリーやってるから」という部分が、大なり小なりあるのです。
でも、サラリーマンもそんな働き方になると……、どうなんでしょうね?
サラリーマンがいったんフリーを体験してみたり、そしてまたサラリーマンに戻ったり、みたいな流動性はますのでしょうね。
反対に、どこに行っても身の置き場のない人も増えてきそうな気もします。
どちらにせよ「サラリーマン vs フリーランス」という考え方はだんだんとなくなっていくのでしょう。
無職になって数ヶ月経ちますが、ときどきこうして「働き方」みたいなことを考えたりするのです。
今回は「法人の引越し、メンド臭いな」からの連想でした。
だんだんとこんなことを思考する頻度も減っていくのかな? などとも思うのです。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。