follow hagi.life

新型コロナのおかげで、決断できたこと

2020.07.20

こんにちは、萩ドットライフ()です。

無職の僕にとって新型コロナウイルスの影響ってさほどないように考えていたのですよ。以前から「自粛」に近い生活をしていましたからね。でも今になって振り返ってみると「これって新型コロナの影響じゃん」と思わざるを得ない行動をしているのです。

無職なので、あまり影響なかったはずなのです

また新型コロナウイルスに感染する人が増え始めているようです。
今のところ、死亡者数や重傷者数がさほど増えていないことが不幸中の幸いのようではありますけどね。

僕は以前「なんだかんだ言いながら、元に戻るのだろうなあ」なんて記事を投稿したことがあるのですが、どうやらそういうワケにもいかないようです。

これをきっかけに、世界中の人々の行動様式が変わるのかもしれませんね…。

あまり「世界中が」「この日本という国が」などと、主語の大きな話をするのは、世間の偉い方々にお任せするとして、「新型コロナ」「武漢ウイルス」「COVID19」の名前を聞いてからの僕個人が受けた影響について考えてみたいと思います。

「オレは無職だから、さほど影響は受けないな」などと思っていました。

もともと20年以上にわたって、フリーのデザイナーとしてメシを食ってきましたので、電車通勤はしませんし、オフィスという人が集まる場所にいる習慣もなかったのです。

それに加えて、2019年9月25日をもって無職になりました。
正確には「ほぼ無職」ですけどね。
(参考:「無職」って言っちゃうとウソになる。でも言いたいのです

理由は、大雑把に言えば「やってることや、置かれている環境をいったんゼロに戻そう」と思ったからです。
「人生100年時代か、まだまだ先が長いな。ここいらで休んで棚卸しでもするか」みたいな感じです。

なので、とっくの昔に「三密」状態になる機会なんてなかったのですよ。

なんだか「リモートワーク、いけるんじゃない?」みたいな風潮になっていますが、僕にしてみれば「だからオレ、言ってたじゃん」なのです。
とはいえ「リモートワーク(テレワーク)体験は、いかがでしたか? 」でも書いたように、人によって向き不向きがあって、向いてない人にはキツいんだろうな、と思いますけどね。

この数ヶ月でみなさんが体験された自粛生活のようなものを、僕は以前からしていたのです。

飲み会なんかにも、あまり参加していませんでしたしね。
(参考:飲み会を「つまらない」と思うようになった理由

こういう時期だからこそ、挑むこともありますよね

巷では「新型コロナ禍で人々の働き方が変わる。地方活性化の転機になるか」などという話もされています。

僕は、一定数は「どこでも働ける時代がやってきたね」と地方を目指すのでしょうが、大多数は「リモートワークしながらでも都市居住の方が刺激的だし快適じゃん」と、これまで通り都市に集まり続けるような気がしています。
〈参考:リモートワーク(テレワーク)は地方移住を促進するか?

とはいえ僕は、新型コロナ禍の前から地方移住を決めていたのですよ。
そして、その計画が進行中だったのです。

本来ならばもう、東京を離れて山口県萩市で暮らしているはずだったのです。
新型コロナ禍によって、足踏みすることを余儀なくされていたのです。

今いろんな業界の方々が大変な目にあっていることは、報道などで漏れ伝わってきています。
特に、人に集まってもらうことを仕事にしている方々にとっては、ありきたりな言い方ではありますが「死活問題」ですよね。

自分たちが望まぬ方向に「働き方」や「生き方」を変えざるを得ない人たちも多くおられることでしょう。

反対に、これまで口では「我々も時代に即したトランスフォーム(変化)を」なんて言ってたものの、結局なにも変わらず、このコロナ騒動でようやく踏ん切りがついた人たちもおられるはずなのです。

僕が株主として関わっている会社も、長年経営者とディスカッションしてきたことを、ようやく行動に移す決心がついたようです。
現実には「そうせざるを得なくなった」のですけどね…。

それでも、こういう時期でもなければ根本的な変革に挑めないことって多いのでしょうね。
災い転じて福となせば、それに越したことはないので「上手いこといくといいね」と思っています。

新型コロナの影響でした

そういうふうに考えてみると、僕が東京のマンションを「売却」することに決めたのは、新型コロナ禍の影響だったように思うのです。

そのときは、そんなふうに考えていませんでしたけどね。

カレンダーを見ると2020年3月12日に複数の仲介業者に査定依頼をしているのですよ。

この日が「売ることに決めた日」なのです。

2月の末ごろには政府が全国の小中学校に臨時休校の要請を出し、3月の初めには「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集」「近距離での会話や発話(密接)の3条件の重なりを避けるよう、専門家会議からの提言が発表された。そんな時期だったのです。

2020東京オリンピック・パラリンピックの開催延期が決まったのは、もうちょっと後ですが報道では「どうなるんだ? 開催、無理でしょ」みたいなことが、しきり言われていました。

世界中の株価は2月の終わり頃から急落中、まさに暴落真っ只中でした。

それまでの僕は、山口県萩市に移住することは決めていたし、2月の初めには萩の古民家を買う契約を済ませていたのですが、東京のマンションについては「賃貸に出そう」と考えていました。

さほど理由があるわけじゃなく「所有しながら運用しておけば、後から再び東京に戻ることもできるし、タイミングを見て売却することもできるでしょ」くらいの感覚だったのです。

フラット35で住宅ローンを組んでいれば、賃貸に出せるようです」なんて記事を投稿したこともありましたしね。

それを急遽「売却する」という決断に転じたのは、紛れもなく新型コロナの影響でした。

  • 株価暴落→地下暴落
  • 地方を目指す人が増えて、都市部の住宅需要の減衰
  • 働き方が変わって、オフィス需要の減衰

などなどが頭をよぎり、軽いパニックになりながら「ヨシ決めた。売却だ」という結論に至ったことは否めません。

その直前、東京23区のマンション価格が十分満足できる程度に上昇していたこと、そして「早く動いて、この相場に間に合いたい」と考えていたという側面もありました。

結果。
売り出して3ヶ月弱で分譲比約150%で売買契約できた(買ったときの約1.5倍の金額で売った)ので、成果としては「少々できすぎかな」と感じているくらいです。

新型コロナの影響で、先の読めないことや判断に迷うことも多々あるかと思います。
こういうときだからこそ、いつもとは違う角度で悩んだり迷ったりしてみることも大切です。

そしてその中からひとつでもふたつでも「いいこと」を見つけて行動につなげていきたいのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。