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暇で忙しいくらいの感じが、ちょうどいいのです

2020.09.18

こんにちは、萩ドットライフ()です。

つくづく自分はマルチタスクに向いていない人間だなあ、と思っています。無職になって、田舎に引っ越してみて、さらにそれがクッキリとしてきたような気がします。ひとつのことを淡々と進める、暇で忙しいくらいな感じが一番効率よさそうなのです。

暇だからといって、暇なわけではないのです

個人・法人に関わらず、引っ越しに伴うもろもろの事務手続きはひととおり終わったのかな? と思っています。

とはいえ、社会保険の年金事務所の管轄が変更されるのは「10月1日もしくは11月1日」という連絡が来ていたり、ハンコが不要ななずだった、年金払積立傷害保険の住所変更が「やっぱハンコ必要でした」ってことで事務手続きをやり直し中だったり、税理士に依頼している税務署、都税/県税事務所への異動に関する届出について完了の連絡が来ていなかったり、などなど「オレがやるべきことは終わってるよなあ…。あとは先方待ちだよなあ…」「ん〜。どうなってるんだろうね」ということは残ってるんですけどね。

新政権で掲げている「デジタル庁」で、こういうのをワンストップでサクっと完了できるようにして欲しいものです。

そうそう、法人の本店移転登記をしたときも、最後の最後まで「え! 印鑑も再度登録し直さなきゃいけないの? あれ、法務局の発行でしょ」「個人の印鑑登録みたいに市役所が発行してるわけじゃないのに…」と、バタバタしたのですよ。

司法書士も「スミマセン、僕もよく知りませんでした」って…。

「東京への一極集中を解消して、地方へ分散する時代に」とか言ってますけど、不動産の売買・賃貸のみならず、個人・法人の移転って、ハンパない大騒ぎですよ。

電気だ、ガスだ、水道だってのもひとつひとつ手続きしなきゃなりませんしね。

ずっと都市部で暮らしてた人に「合併浄化槽の維持管理契約」なんて言ってもピンときませんよね。
だって水道契約したら、下水もついてて汚水はすべてそこに流れていくって感覚ですもんね。

「田舎の長閑な田園地帯に、サテライトオフィスを設けるよ」というほっこりとした話の裏で、誰かが「どうなんてんのこれ」とイライラしながら事務処理に取り組まなければならないのです。

僕も、そんな感じの日々を超えたのでようやく「なんとなく落ち着いちゃったな」という感じになっているのです。

なので暇です。

法人を所有していても、案件をガシガシ請けてるわけじゃありませんからね。
「会社を経営している無職」という、ワケのわからない状態になっているので、移転の事務手続きさえ終わってしまえば、年末調整までは暇なのです。

年末か年度末で、休眠させて個人成りしようとしていますので、その頃になるとまたバタつくかもしれませんけどね。

まあ、とにかく今は暇です。

暇なので、このブログでも書いたように、草むしりをしたり、前オーナーが作った小屋を解体したり、廃材を焼却するための「落ち葉焚きピット」を作ったりして暮らしています。
(参考:落ち葉焚き用のピットを作ってみた

ここ数日は、雨が降っているので小屋を解体した廃材をピットで焼却しやすいサイズに切りそろえる作業に勤しんでいます。

暇だけれども、何かやることを見つけてしまったら、その時点から暇ではなくなるのですよ。
何かやってるときのみならず、何か考えているときも、そのときは暇ではないのです。

マルチタスク的な能力ゼロだな、とつくづく

僕はずっと「オレってホントにマルチタスクできないよなあ」と思い続けて生きてきました。
たぶんこれからもそうです。

おそらく世間的には「マルチタスクできる人の方が優秀」ってことになってますよね。僕もそう思いますもん。

でも僕にはその能力が備わっていないので、フリーランスになって独りで籠もり作業をする環境を作って、作業中に

  • 話しかけられないように
  • 何かを確認されないように
  • 雑談を仕掛けられないように
  • 相談されないように
  • 余計な情報を追加されないように

し続けてきたのですよ。

そうすることで、傍からは集中力がある人っぽく見えるでしょうし、なによりも僕自身が快適に作業したり思考したりできますからね。
長年、その手法で仕事をしてきましたので、どうやら僕はマルチタスクを拒絶することが習慣になってしまっているようです。

無職になってずいぶん経つのに、やはりいまだに電話によって行動や思考を分断されるのが不快です。
ただ、なんとなく「不快」のハードルは下がってきてるかな? という感触はあります。

以前は「待ち人」からの電話であっても電話に出ずに「今の電話なんです? メッセージで願います」なんて返していたのですが、最近はすんなりと架電に応じるようになりましたね。

前項で触れたように、もろもろの事務手続きのために次々と知らない人からの電話を受けないと、話が進まないフェーズだったからかもしれません。
こういう人たちからの電話って、一定期間を過ぎるとかかってこなくなりますからね「まあ、この用事が終わるまでは仕方ないか」と諦めやすいのです。

この辺の感覚って、他人と比べることができないので「なんとなく、オレはそっかな」くらいのものでしかないのですが、僕の場合は、いろんな仕事をちぎっては投げちぎっては投げという状態よりも、自分がいるべき場所で、自分がやろうと思ったことを、自分の好きなリズムで淡々とこなしていくような状態が一番効率がいいように感じているのです。

それは、かつて携わっていたデザインの仕事でも、いま取り組んでいる草むしりでも同様です。

結局、暇で忙しいのです

昨日投稿した「山口県萩市に移住して、ひと月が経過しました」で

「萩人のソウルフード」と言われている「どんどん」のうどんも食べました

などと書きながら「とはいえ、オレあまりどんどんに来たことないんだよな」と考えていました。

僕は混雑した環境で飲み食いすることが極端に苦手なのですよ。

ひとりの場合であれば、いたたまれなくて食事の途中でも退席してしまうくらいだし、他人と一緒であれば退席こそしませんが、まともなコミュニケーションが取れなくなるくらいです。

あとから「急に機嫌悪くなったね、なんで?」と聞かれることもありますが、往々にして「メンバーとのコミュニケーヨンに集中できなくなった」からです。混雑した店舗では、入ってくる情報が多くてそういう状況になりやすいのですね。

なので僕は、他人と会食をしたりする際、スマホはフライトモードにしてバッグに入れっぱなしです。

一緒に席を囲んでいる人たちよりも、優先する可能性のある何かを目の前に置いていたくないのです。
ひとつのことをしているときに、他の用件の確認をしたくないのです。

会話が途切れて、無言のときも同様です。

かといって、他人がスマホを眺めていたり、他人に電話をかけているのは気になりません。
あくまでも僕の問題なのです。

だから、他人との電話に「替わる?」と言われても拒みます。

特に「今のこの、みんなとの会食が最重要タスクだから」という大げさな感じにしたがってるワケでもありませんが、僕自身がそのほうが快適なのです。

たぶん僕は、傍から暇に見えている状態が一番忙しいのですよ。
ひとつひとつに集中して、自分でリズム作って仕上げていく方法が一番効率いいのですからね。

忙しい=自分にとって一番効率よく動けている状態、ってことで構いませんよね。

前述の通り、他人と比べようのないことなのでなんとも上手い言い方が見つかりませんけどね…。

ただ、無職になって田舎に引っ越して、なんとなく感じ始めたことは、いったん身の回りをゼロにしてしまうと、ひとつひとつの「これやろう」がクッキリとしてきてシングルタスクが捗って心地いいなあ、ということなのです。

ざっと、思いつくがままに書いてみましたけど、何が言いたいんだかさっぱりわかりませんね。
そんなもんです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。