ときどき姿勢を変えて、同じところを圧迫しつづけないように
2020.10.26
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。人は寝返りを打ったり、椅子から立ち上がったりして、ずっと同じ姿勢でいつづけないように工夫してますよね。姿勢を変えないと、カラダの同じところを圧迫し続けて血のめぐりが悪くなるからですね。たぶん、アタマやココロも同じなのだと思います。
ときどき姿勢を変えましょう
「できれば30分に1回。それがムリだとしても、できるだけ1〜2時間に1回は立ち上がって軽い運動をするように心がけましょう」って話を聞いたこと、ありません?
デスクワークをしてる人は、座りっぱなしだとカラダに良くないらしいのですよ。
「なんとなく、それっぽい記事ないかな?」と思ってググってみたのですが…、これが近いですかね?
“座りすぎ”が健康リスクを高めていることをご存知ですか。
オーストラリアの研究機関の調査では、日本人の成人が平日に座っている時間が、世界20カ国中、もっとも長い1日420分=7時間ということがわかりました。さらに、座っている時間が長いほど健康リスクが上がる研究結果も次々と報告され、メンタルヘルスにも影響を与えるといわれています。
出典:スポーツ庁 Web広報マガジン|日本人の座位時間は世界最長「7」時間!座りすぎが健康リスクを高める あなたは大丈夫?その対策とは・・・
(2020年10月26日現在)
一時期、バランスボールを椅子代わりに使うとか、スタンディングデスクとか流行りましたよね。
どうなんだろ、今でもやってる人いるんでしょうかね? 僕は導入しようとすらしませんでしたけどね…。
こういうのって、定期的に「新しい研究結果」とともに発表されますけど、概ね似たようなことは昔っから言われていますよね。
職業人時代の僕は、こういうのがまったく上手にできていませんでした。
むしろ、ずっと座りっぱなしで案件に向かい続ける、過集中気味な状態を「いいこと」だと捉えてすらいました。
(参考:集中できなくなった。こうしてひとつずつピースを失っていくのです)
僕は体育学部を卒業しているので、こうしたこと習ってたんですけどね…。
自分のことになると、さっぱりですね。
むかし脊椎損傷や頚椎損傷によって車椅子に乗って生活をしている人たちとの付き合いがあったのですが、彼らの口からよく「褥瘡(じょくそう)」という言葉を聞きました。
簡単に言うと「床ずれ」です。
でもこれ、僕たちがイメージするほど軽いものではなくて、ひどくなると皮膚や肉が腐って長期の入院を要したり、ときには感染症を伴って命に関わることもあるようです。
このへんは聞きかじりの知識しかありませんので、あまり深くは踏み込みません。
障害の程度にもよりますが、彼らの多くは寝ていても自分で寝返りを打つとはできませんし、車椅子に移っても立つどころか、お尻の位置を変えることもできません。
常に意識しながら、同じところを圧迫し続けないようにして、自分のカラダをかばいつづけないとダメなんですね。
ときには、他人に介助してもらいながら自分の姿勢をかえるのです。
無意識に流れをよくしようとする
幸いにして、僕は「寝返りを打つ」とか「座り姿勢を変える」といった意味では健常ですので、床ずれ(=褥瘡)を警戒することはありません。
でも、「姿勢を変えて、同じところを圧迫しつづけない工夫」って、いろんなところでやってるのですよね。
冒頭で書いた「座り仕事の人は、定期的に立ってカラダを動かしましょう」もそうだし、ときどき「ん〜」って言いながら背伸びをするのだって、大きくあくびをするのだって、とくに意識してやってるわけではありませんが、ほんのちょっとだけカラダや気持ちの位置を変えようとする動作だったりしますよね。
ちょっと拡大解釈してみると、人付き合いでもそんなことってありません?
こういうのって人それぞれなのでしょうが、僕は定期的に付き合う人が変わっていきます。
20年もすれば、総入れ替えされてる感じですね。
前述の、一時期付き合いのあった障害を持った人々も、今は年賀状が来る人がひとり、facebookで友だちになってる人が3人だけですね。
日常的に連絡を取り合うことはありません。
別に他人を嫌いになったり、諍いを起こして離れていくわけではありません。
なんとなく部屋の空気を入れ替えるような感じで、自然に変わっていくものだと僕は感じているのです。
ただ周囲には、高校卒業以来、50歳を超え還暦を迎えようとしている今まで、ずっと定期的に交流を続けているような人々も少なからずいるので、決して「人間、そんなもんだよね」と主張するわけにはいかないようです。
あくまでも僕にとっては、寝返りを打ってめぐりを良くするような感覚で、付き合う人々も変わりがちなのです。
そのほうが健康的だと、僕は思っているのです。
寝返りと一緒なので、特に意識してそうしているわけではありません。
たぶん、移住もそうなんだろうね
そういう意味では「移住」も、寝返りとか、椅子からの立ち上がりのようなものなのかな? なんてことを考えています。
ちょっと姿勢を変えて血のめぐりを良くることで、これまでとは違うものに目を向けるようになるし、別のことを考えるようになるんですよね。
30代半ばでフリーランスになり、自分の会社を作って、ほぼマンションの1室に籠もりながらデザイン業務を執り行っていた20年強を「椅子に座ってPCに向き合ってた時間」だと捉えると、無職になって、山口県萩市の古民家に引っ越して、庭に出て靴を汚しながら土いじりをしている今は「椅子から立ち上がって軽い運動をしている時間」なのだろうと思います。
昨日「この街に住み始めて、初めての冬が来ようとしています」という記事を投稿しましたが、季節の変わり目の感じ方が、明らかに東京のマンションで暮らしていたときとは違っていますね。
椅子から立ち上がって軽い運動をしたあと、また元の椅子に座るのか? ドアを開けて別の場所に行くのかは決まっていません。
ただ、残りの人生がそう長いわけではないので「立ち上がり」でも「寝返り」でも「大あくび」でも何でもいいのですが、定期的に姿勢を変えて同じところを圧迫しないように、意図的にいろいろやってみないとな、とは思っているのです。
意図的になんだから「寝返り」よりも「立ち上がり」のほうがしっくりくるかな。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。