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ニュースの感じ方が変わった。無職になったせい? 老いのせい?

2020.12.11

こんにちは、萩ドットライフ()です。

時間が空いているせいもあるのでしょうが、これまであまり関心を持たなかったニュースにも目が行くことが増えてきたのです。それは仕方ないのですが、気になるのは、伝えられている出来事の中から、悪者探しを始めている自分に気づいたんですよね。

目につくニュースが変わる

昨日は、「冬のボーナス8.55%減、リーマンに次ぐ下落 日経調査」という見出しから辿りながら、いろんなメディアから配信されているネットニュースを読んでみたり、SNS上で交わされている言説を眺めたりしていました。

毎年かならず夏前と冬くらいにボーナスに関する記事が出ることは知っていたのですが、さほど関心を持って接したことなど、ずっとなかったのですよ。

それは僕が四半世紀前にサラリーマンであることを辞め、フリーランスになって、ボーナスとは無縁の生活をしていたからに他なりません。
ボーナスどころか、あらゆる労働問題に関して、無知だし無関心でした。

せいぜい飲み屋で同席した同業者だったり、似たような仕事に携わる「身内」個々人の働き方について「あ〜でもない、こ〜でもない」「オレはこう思う」みたいな話をする程度でしたね。

自分事としての働き方に関しては、サラリーマン時代よりも真剣に考える機会が多かったかもしてません。
とても「上手な働き方ができていた」とは言い難いですけどね。
(参考:「セルフブラック」の功罪

だから、今になって「へぇ、やっぱりリーマンショックのときにはみんなボーナスが下がってたのか…」なんて、少しピントのハズれた感想を持ちながら「ボーナス減」というニュースに接していました。

理由はなんとなく分かっているのです。

ここ数ヶ月の間に、twitterの「トレンド」からニュースを読みに行くクセがついたのですよ。
これまではずっと、ニュースサイトのRSSをfeedly.comに登録しておいて、そこから気になったニュースページを見に行くようにしていたのですが、twitterで「日本のトレンド」とか出てると、思わずクリックしちゃうようになったんですよね。

たぶん、ヒマだからですね。

僕が無職になったのは、去年(2019年)の9月のこと。
(参考:「無職」って言っちゃうとウソになる。でも言いたいのです

そこからしばらくは、ただ仕事をしていないだけで、関心を持ってググり回ってることとか、目につくニュースに変化はなかったのですよ。
依然、デザインやweb技術に関することに興味があったし、それふうなニュースを追いかけていました。

業務の代わりに「家探し」とか「マンションの売却」「断捨離」「引越し準備」などなど仕事はいっぱいありましたからね。
ただただ「やること」の内容が変わっただけだったんですよね。

職業人時代と同じように二拠点生活をしていたし、東京にいようが萩にいようが、見える景色も生活のリズムも変わりませんでしたしね。

twitterトレンドからニュースを辿ることが増えています

「おや、なんだか目につくニュースが変わってきたぞ」と自覚はじめたのは、今年(2020年)9月に、いま住んでいる家に入居してからなような気がします。

無職(セミリタイア人)になってから、1年程度が経過したこと影響なのか? 窓から見える景色や、暮らしの中でやることが大きく変わったからなのか? は分かりません。
もしかしたら、その両方かもしれません。

ただ、これまでのように職業と関わりのあるトピックに対する関心が急速に薄れ、よくSNS上で議論されている時事ネタのようなもの、たとえば政治とか国際情勢、社会問題にかんするニュースを見ていることが増えたな、と感じるようになりました。

これまでずっとアタマの中を占めていた「仕事のこと」「会社経営のこと」「人間関係のこと」が、空白になって、そこを埋めるものがいまいち定まってないんでしょうね。

だから、なんとなく目につくものを追いかけているような状態のだろうと思います。

twitterやfacebookに関しては、さほどヘビーユーザーでもありません。
気がついたら、数秒から数分間だけ、上の方にあるタイムラインだけを眺めて、気になる投稿があれば「いいね!」や「♡」をクリック(タップ)する程度です。

こうしてブログを書くようになって「twitterくらいちゃんとやって、フォロワー数増やそ」と定期的に思ってみたりもするのですが、上手くハマらないまま数年が経過しています。

その間、twitterトレンドなんて、なんとなく存在は知っていました(見えますからね)が、まったく活用はしていませんでした。
それが最近、ちょっとずつ気になるようになってるんですよね。

無意識のうちに、インプットしたい世の中の出来事を探してるんでしょうね。

この感じ、ちょっとマズいんじゃない?

個人的な感想にしか過ぎませんが、これってあまり良くない傾向なのかな? と思っています。

何年も前に亡くなった祖母も、認知症を発症して現在、施設で暮らしている父も、1日中テレビを観たり新聞を読んだりして過ごしていたのですよ。
それで、ブツブツと文句を言っていましたね。

僕も同様にいま、無職になってセミリタイア人になっています。
どうにかこうにか、身体を動かしたり、新しい知識を得るべく学習に勤しんだりはしていますが、職業人だった頃と比べて、受動的にニュースに接する時間が増えたことは否めません。

ヒマな時間が増えたので、それはそれで仕方ないことなんですけどね…。

おそらく加齢とともにこのバランスが崩れていくんでしょうね。
いずれ僕も、SNS上を流れてくるニュースを追いかけながら、「気にいらない人探し」をしながら過ごす日が来るのでしょう。

いや、社会問題に関心を持つことって決して悪いことじゃないんです。
むしろ社会人としての常識みたいな部分もあるのだろうとは思っています。

ただ、冒頭で触れた「ボーナス減」の記事に対する感じ方が、これまでとちょっと違ったんですよね。
どこかしらに「これって、誰が悪いんだ?」みたいな、悪者探しの感情が自分の中にあることに気づいたのですよ。

これまでずっと「フリーランスは自己責任。自分の身に起こることはすべて自分のせい」「そう処理するほうが、いろいろとラクなのです」って論者だったし、だからこそセミリタイア生活を始める決断もしやすかったんですけどね。

なんとなく、自分でちゃんとコントロールしなきゃいけない状態になりはじめてるなあ、と感じているのです。
客観的に見ると、ちょっとした老害感、ありますもんね。

今のところ、これがセミリタイア生活を始めたからなのか? 加齢によるものなのか? は謎です。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。