帝国データバンクの調査がやってきた。なぜ…?
2020.12.12
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。東京で会社を設立した頃「そのうち帝国データバンクと税務署がやってくるよ」と言われてました。それから20数年が過ぎ、どちらもやって来ないまま萩に移転しました。「そろそろ会社もたたまなきゃな」と思ってた矢先に帝国データの調査が、なぜ…?
帝国データバンクの調査がやってきました
このブログでずっと「オレは無職だ」「セミリタイア中だ」などと書いていますが、それは単純に「仕事を(ほとんど)やってないよ」という状態のことを指しているのです。
仕事はしていないけれども、いつくかの法人は所有しています。
自分が経営しているのは、ひとつだけなんですけどね。
その会社は、僕ひとりしかいない会社なので、僕が山口県萩市に移住するときに、いっしょに本店も萩に移転しました。
いろいろとややこしそうなので、司法書士にマルっと依頼したんですけどね。
(参考:萩市に移住する日が近づいてる。誰にどう伝えよう?)
先日、呼鈴が鳴りまして。
これまで、だいたいアポイントもなく訪ねてくるのは、物売りか宅配業者。一度だけ「○○さんというお宅はどちらでしょうか?」という来訪もありました。
ほかは、だいたい事前に「○時ころにお伺いします」という連絡がありますよね。
なので「訪問販売か何かかな?」と思って、マスクも付けずに応対に出ると「帝国データバンクの○○と申します」と。
僕が所有&経営している会社、これでも設立して四半世紀近く経っています。
いまでは付けることができなくなった「有限会社」ですしね。
その間ずっと、経営者仲間たちから「来るぞ、来るぞ」と言われ続け、結局一度も来なかったのが、税務署と帝国データバンクだったのですよ。
なので僕の会社は、「TDB企業サーチ | 株式会社 帝国データバンク[TDB]」で検索しても出てこなかったのです。
でも、かつて所有&経営していて、いまは経営から外れている会社のことは把握されてましたね。
なんだか、いまだに僕の個人名が記録されているようです。
一応「帝国データバンクって何?」という方用に、wikipediaの記事を転載しておきますね。
帝国データバンク:
株式会社帝国データバンク(ていこくデータバンク、英: Teikoku Databank, Ltd.、略称: TDB)は、企業を専門対象とする日本国内最大手の信用調査会社である。
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/帝国データバンク(2020年12月12日現在)
たとえば「新型コロナ禍で企業倒産が急増」みたいな記事には、この会社から提供された数字が使われたりしますよね。
事前に定款に載ってる程度のことと、経営者である僕の個人名でググった情報、そして社内情報程度は調べて来られていて、その確認作業に加えて「なぜ、こちらに移転を?」とか「○○さんは、○○大学のご卒業で間違いありませんよね」みたいに、世間話の中に確認事項を混ぜてくる感じです。
調査に来られた方も「2・3分、インタビューのお時間頂いてもよろしいですか?」って感じの始まり方でした。
「こうして法人は持ってるけど、基本セミリタイア中です」
「東京時代の売上は○円程度でしたけど、今期は数十万ですよ」
「休眠させようかと思ってるんです。個人成りを視野に入れてるんですよね」
みたいな、まったく覇気の感じられない話に終始しましたけどね…。
こちらからも、ちょいと質問を
話をしながら、先方が「なぜ、東京では調査から漏れたんでしょうねえ?」とおっしゃっていましたので、僕からも「どういう方針というかタイミングで企業調査されてるんです?」と訊ねてみました。
すると、タイミングは2つあって、
- 会社設立・本店移転された会社に半年以内を目処に顔を出す
- どこかから調査依頼があった場合
なのだそうですよ。
世間話をしながらお聞きした話で、このままの言葉を調査員の方が口にされたワケじゃありません。
今回、うちにおいでになったのは前者。「本店を移転されましたので」ってことでした。
データベースの拡充ってところでしょうね。
僕の会社の場合、1997年に「設立」し、2005年に「本店移転」していたので、二回チャンスがあったはずなんですけどね…。
どちらも漏れたようです。
まあ、東京は会社の数もとてつもなく多いですからね。
とくに、会社法が改正されて資本金1円でも法人が作れるようになってからは、ひとりでいっぱい会社作る人も増えましたしね。
全部に調査に入るなんて無理なんでしょうね。
前項で触れたように、20年以上会社を運営していて、税務調査も一度も来ていないのですよ。
設立したのが東京都江戸川区だったので「江戸川の税務署にデザイン事務所の調査なんてできる人、いないんじゃない?」なんて周囲から笑われていたものなのですが、江東区に移転してからも結局来ませんでしたね。
僕ひとりの事務所なので、事業規模が小さすぎることもあるんでしょうけどね。
帝国データバンク。一度企業データが登録されると、概ね「年一回」くらいのタイミングで訪問調査を続けるそうです。
なんで、このタイミングで来たんでしょうね
先方に罪はないのですが、正直「なんで今ごろ?」と、少々ビックリしました。
だって、ちょうどセミリタイア生活を始め「落ち着いたら会社たたむことを考えよう、身軽になろう」って思っていた矢先でしたからね。
現実的には「東京の会社のまま休眠させちゃうと、あとでやっかいなことになるかもな。いったん萩に移転してからタイミングを考えよう」と、先延ばしにしていたおかげで、持続化給付金にありつけましたからね。「焦って休眠させなくてヨカッタ」っていうのが本心なんです。
いま「次の決算前に休眠手続きをとって楽になろう」と踏み切れないのは「もしかしたら、もう1回くらい給付金あるかもよ」という期待が捨てきれないからなんですよね。
どちらにせよ、もう寿命が尽きる寸前の法人なのですが「こんなタイミングで調査来ちゃうんだ、へぇ」って感じです。
調査員の方が「このあたりにWeb制作会社なんてありませんから、相当な需要見込めるんじゃありませんか?」なんてことをおっしゃっていました。
僕は「いやあ、セミリタイアすることを目的にこの地に移ってきましたからねえ」と応じたんですけど…。
これは僕が勘ぐってるだけなのですが、もしかすると「目立つ」のかもしれませんね。
「移転登記された会社を順番に」なんて言ってましたが「えっ。萩にWeb制作会社? なんでだろ」「ちょっと行ってみるか」みたいなことだったのかもしれないな、なんてことを思っているのです。
そして、そんな調子で税務署も「なにっ、萩にWeb制作会社? 行ってみるか」なんてことを思い始めちゃうとメンド臭いな。そんなことするの絶対やめてくれよ、などと思ってしまうのです。
反面「本来Web制作なんて東京にいなくてもできるんすよ。新型コロナ禍でリモートワークに抵抗なくなりましたしね。脱東京ですよ、だから萩に来たんです」みたいなストーリーを期待して来られたのかなあ、だとしたら期待を裏切っちゃったなあ、みたいなことも帰られたあとに思いついてみたり。
まあ、会社を設立して20数年。はじめて帝国データバンクの調査がやってきましたよ、というお話でした。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。