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セミリタイアすると、時間が経つのが速いなあ

2021.02.08

こんにちは、萩ドットライフ()です。

快適な時間を過ごしていると、時間が経つのが速く感じますよね。「年を取ると」なんて言い方もあったりしますけど…。僕は最近、時間の経過が速いと感じることが多いのですよ。思えば四半世紀以上前のフリーランスになったときもそうだったのです。

日曜日はバリカンの日

もう何年も前から、僕のヘアスタイルは坊主です。
それも、美容師にハサミで作ってもらう「おしゃれ坊主」ではなく、浴室で自分でバリカンで刈るスタイルの「セルフ坊主」です。
(参考:セルフ坊主のススメ

フリーランスになってしばらく経ってから、金髪坊主にしたのが発端でした。
その前は、長くしていて後ろで縛っていました。

ずっと2週間に1度くらいの間隔で、近所の散髪屋に行っていました。
根元が黒くなるとカッコ悪いですからね。

あの頃は「オレはもうサラリーマンじゃない。フリーなんだぜ」みたいなことを外見でアピールしたかったんですよね。
出会った人にちょっとでもいいから、何かしらの印象を残したいって気持ちもありましたしね…。

自分で刈るようになったきっかけは、仕事が増えて忙しくなったこともありますし…、引っ越して、新しい居住地近辺で良さげな床屋なり美容室を探すのが面倒くさかったし…。

金髪坊主はブリーチするときに頭皮が痛くなるので「もうやめたいな」って思っていたこともあるし…。
だいぶメンタルもやられてきていて、床屋でずっと他人に背を向けて椅子に座ってるのが辛くなってきていたし…。

まあ、いろんな理由の複合ですよね。

以来20年近く、だいたい週に1度のペースで自分で刈っています。
いつ頃からそうなったのかは覚えていないのですが、日曜日になると「ああ、バリカンの日か」と思うようになっています。

とくに決めているわけではありません。
なので、1日2日くらいの前後はよくあることです。

バリカンの日がやってくるスピードが速い

最近「バリカンの日がやってくるスピードが速いな」と感じることが多くなっています。

「セミリタイアして、暇にしてるからだろうな」などと思っているのですが、他にもいろんな理由が混ざり合ってるのでしょうね。
加齢のせいかもしれないし、今が冬だからかもしれません。

田舎の古い戸建てで暮らし始めたので、浴室が驚くほど寒いのですよ。
以前暮らしてたマンションの浴室は、当然二重窓だったし、浴室暖房も付いていたし、真冬でもさほど寒くなかったので、どうしても比べてしまうんですよね。

だから、バリカンの時間が辛いのです。

楽しいことは、なかなかやって来ないけれども、辛いことはすぐにやってきますよね。
だから「1週間が速い」と感じているのかもしれません。夏にはそんなこと思ってなかったような気がするんですよね。

僕がどういう時間を過ごしていようと、髪の毛は伸びます。
ヒゲも含めて、明らかに若い頃よりも白髪だらけになっているのですが、こうして1週間に1回バリカンで刈っているので、髪もヒゲも白髪だらけになった自分の風貌を見たことがありません。

「いっそのこと、また伸ばしてみるかな」とも思うのですが、そうなると「床屋行くの面倒くさい」「ずっと椅子に座らされるの、無理」なんてことになるのが目に見えているので、こうしてバリカンで刈り続けています。

最近は、朝ラン直後にバリカンをすると、身体がポカポカしてて、そんなに辛くないことに気付いたのでいいんですけどね。

快適な時間が増えると、時間は速くなるね

過去に何度かこのブログでも書いたことがあるのですが、セミリタイアすることを決めてからずっと、自分がフリーランスになったころのことを思い出すことが多いのですよ。
四半世紀以上前、僕が30代半ばくらいのときのことです。

そのころも確か「1週間が速いなあ」と感じていた記憶があるんですよね。

今なら、その理由がよくわかります。
通勤をしなくて良くなったからなのですよ。嫌な人と顔を合わせずに済むようになったし、退社際に他人の顔色を伺わなくても良くなったからです。

もちろん「これから先、オレはフリーで食っていけるんだろうか」という恐怖心でいっぱいでした。
でもそれ以上に、これまで抱えていたストレスから一気に解放されましたので、そちらの影響を強く感じてたんでしょうね。

人は、快適な時間を過ごしていると、時間が経つのが速くなるのです。

前項で、バリカンの日がやってくるのが速くなった理由を、いろいろ上げてみました。
やはり「セミリタイア」という状況の変化から、多大な影響を受けているように感じますね。

フリーランスになったあの頃と、セミリタイアをした今、なんだかとても共通する部分が多いのです。
しきりに「あの頃と似てるなあ」という感覚に包まれるのです。

あと何回「あの頃と似てるなあ」を繰り返すんだろう

無意識に構築しているレトリックかもね、とも思います。

フリーランスのデザイナーとして過ごした四半世紀、どうにかこうにか食うには困らなかったし、そこそこの資産も形成できました。
そこそこ上手いことできた感触はあるのです。

「あの頃と似てるなあ」と感じることで、自分のやってること(=セミリタイア)が、再び上手くいくに違いないと思い込もうとしている部分もあるんでしょうね。

そうやって成功体験をなぞることが、ちょっと楽しいのですよ。

あの、フリーランスになった頃というのは、まず他人に承認されないと二進も三進もいかない状況だったのですが、今回のセミリタイアに関しては、自分の思う通りに進めていけばいいことなので、だいぶ気は楽ですけどね。

これから先の人生で、あと何回かはこの感覚を味わいたいと思っています。
「上手いことセミリタイアできたので、これが終章」ということにはしたくないのです。

そうそう、行動をはじめたばかりのときは気ばかりが急いて、全体像というものがまったく見えてこないのもそっくりです。

でも、心地よさを感じることはできているようです。
なんせ、時間が経つのが速まってるんですからね。

これからもずっと「さ、次は何しよう」を考え続けようと思っています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。